概要
猫を主軸として、八百万の神々のドタバタを描いたギャグマンガ。作者曰く「猫は神社によく集まっているのに、猫神を祭った神社を描いた話ってないよなあ」という発想から思いついたらしい。全13話打ち切りだが、笑いあり涙ありのほのぼのコメディとして仕上がっており、打ち切り漫画特有の無理な終わり方などもしていない。
あらすじ
東京の片隅に存在する、猫神一家の住まうボロ神社『猫又の森神社』の前に捨てられていた赤ちゃんを、猫神が拾った。「猫森タマ」と名付けられた女の子は猫たちと共に育てられ、人間離れした身体能力と、猫の妖怪を召喚する力を得る。やがて6歳になったタマは小学校に通い、一人前の「かみさま」を目指し、人々の願いを叶えていくのだった。
登場人物
猫神陣営
- 猫森タマ
本作の主人公。人間。6歳の女の子。猫に育てられたため、マタタビで酔っぱらったり猫じゃらしで遊んだりと言動も猫っぽい。自動車を抱えて走り回ったり、巨岩を投げ付けたり、数百発のマシンガンの銃弾を発射後に全弾掴み取ったりと身体能力は人間離れしている。
主な能力は、手のような形のオーラを作って相手を殴り飛ばす「猫パンチ」。
- パパ上
巨大な三毛猫。タマをひろった猫又。人間形態はハゲたオッサン。
- ママ上
桃色のエプロンを巻いたメスの猫又。サザエさんのような髪型(?)をしているが、人間形態はストレートヘアの美女。
- じじ上(長老)
猫又の森神社の長老を務める猫又。いつもプルプルしている。
- 黒助
- 保無主(ほーむず)
三毛猫の妖怪。博識。
- トラジ
ジュウタンネコの妖怪。身体が平べったいので、子供や猫なら背中に載せて滑空させることが出来る。
- 織田信太郎
タマと最初に出会った人間。小学1年生。金髪をオールバックにしている、大企業の御曹司。目つきが悪く態度もデカいが義に厚いガキ大将。通称おやびん。
名前のモデルは織田信長。
- 羽柴豊助
信太郎の子分。前髪が非常に長い少年。漫画家になるのが夢。
名前のモデルは豊臣秀吉。
狐神陣営
- 狐火キビマロ
狐神をまつる神社『狐火山神社』の跡取り息子。狐の妖怪だが、普段は平安貴族風の少年の姿をしている。おじゃる言葉で話すナルシスト。タマを(勝手に)ライバル視しており、彼女と決着をつけるため同じ小学校に入学する。六花の大ファンでもある。
主な能力は火球を打ち出す『狐火』。
- 慈英呂無(じぇろむ)
ムキムキの巨体を褌一丁で包んだ妖狐。キビマロに仕える式神だが、六花の命を救い彼女のチューを貰ったため嫌われている。
得意技は巨岩をも跳ね飛ばすヒップアタック「慈英呂無風烈須(じぇろむぶれす)」。
- 石田六花
ジュニアアイドル。タマや信太郎の同級生。ポニーテールが可愛い。
名前のモデルは石田三成だと思われる。
狸神陣営
- 狸岩マンゲツ
狸岩神社の主『大佐』の愛娘。狸の妖怪だが、普段は金髪のお嬢様のカッコをしている。「ですわ」口調で話すベッタベタなお嬢様キャラで、非常に短気でプライドが高い。烏丸に告白して一瞬でフラれた過去を持つため、タマを(勝手に)ライバル視している。
妖術よりも近代兵器を駆使する戦術を得意とし、近接戦ではムチを使用する。
烏神陣営
- 烏間アキラ
烏神の少年。目つきが鋭くハンサムな顔立ちをしているクールなショタで、マンゲツをはじめとしたファンが多い。実はタマに惚れている。
蛇神陣営
- 蛇沼イカク
蛇の妖怪。マンゲツやキビマロと異なり、蛇そのものの姿をしている。自らの手を汚さずに相手を仕留める戦法を得意とする危険な男。
高天原
天界の主である太陽の女神。彼女が遣わす試練を突破すれば、妖怪や人間でも神の資格を得ることが可能。すだれの奥におられるため、顔は見られない。
猫又の森神社を統括する女神。ピンク髪が見事な爆乳美女。男勝りな性格。
巨大な二本の腕の姿をした式神「鬼手」を連れている。
- 前田陽弥子
ウズメが監視していた美人女子高生。彼女を見た小1男子の第一印象が「すげー美人じゃんあとおっぱいでけー」に固定されてしまうほどの巨乳。霊に憑依されやすい体質のため、猫又の森神社の巫女として猫神一家の護衛兼監視役に置かれた。天然。
関連項目
Dr.スランプ、ドラゴンボール:主人公の序盤の言動がよく似ている。
怪獣8号:次々回作