概要
低年齢のアイドルのこと。概ね15歳まで（中学生以下）のアイドルのことを指すが、18歳未満（未成年）のアイドル全般を「ジュニアアイドル」と呼ぶこともある。
類似語に、1990年代から使われるようになったチャイドル（チャイルド+アイドルの造語）という呼称も存在するが、こちらは現在ではほとんど死語になりつつある。
同じ世代でも、活動の主軸が俳優なら子役、モデルならジュニアモデル（もしくはティーンモデル）と呼称されるのが基本であり、それらの総称という形で「ジュニアアイドル」という言葉が使われる場合もある。
また、歌やダンスといったパフォーマンスを活動の主軸とする「アイドル」の場合、小学生など低年齢のアイドルは「キッズアイドル」と呼ばれることも多く、「ジュニアアイドル」は後述するように「グラビアアイドルとして活動する低年齢タレント」を指す場合が大半である。
ジュニアグラビアアイドル
「ジュニアアイドル」と言ったとき、一般的には、小学生～中学生タレントのグラビア写真集・DVDに出演していた低年齢グラビアタレントを上記の子役やジュニアモデルと区別する為にジュニアアイドルと呼称する場合が多い。
1970〜80年代から10代前半（あるいはそれ以下）のタレントを起用したヌード写真集・映像集は存在していたが、あくまでもアングラでの取り扱い、もしくはアートなど「性的な目的ではない」という取り扱いであり、1999年の児童ポルノ禁止法の施行により一般に流通することはなくなっていた。
2003～2004年頃にぶんか社や心交社から販売されはじめたグラビア写真集・DVDがジュニアアイドル作品の嚆矢となり、以後着衣でのグラビアが流通するようになる。
当初からマイクロビキニ等の過激な衣装を着る、胸元や股間などの局部を接写するといったイメージビデオやアダルトビデオに近い性的な過激さを売りにした作品を販売するタレント事務所もあり、それらが児童ポルノであるとして社会問題になった。
実際に制作会社側の関係者が児童ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕される(最終的には不起訴となった事例も存在する)などの事例も発生している。
被害者は分別のつかない子供であり、成長してから、自分がどう扱われていたのかを理解して心に傷を負うという時間差の被害も生じている。また､親の側の経済的困窮（または経済的欲求）もこの問題を根深くしており､事務所側だけを摘発しても決して解決できる問題ではない。
2000年代中盤～2010年代初頭にかけてmoeccoやChu→Boh等の各専門誌の創刊、ジュニアアイドル作品を専門に取り扱うおいも屋本舗の開店、心交社(後のイメージクリエーター)やアイマックス等の新興レーベルの参入などが追い風となり、ジュニアアイドル業界は最盛期を迎えたが、2014年6月に児童ポルノ禁止法が改正された事(※)を契機として、新規グラビア作品の制作・販売の自主規制が進んでおり、業界自体は徐々に縮小しつつある。
なお規制されたのはあくまでも新規における製作販売であり､中古作品は現在でもネットなどで流通しているといわれる。
※「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位（性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。）が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」に対する法的規制が強化された。
二次元的には
R-18系の二次作品としてはティーンアイドルの営業として打ち合わせと違うちょっとひどいあんな事やこんな事されちゃう展開になるのはお約束。
関連項目
ジュニアアイドル→グラビアアイドルに転向した人物
