概要
最初に昇龍拳の動作でショートアッパーを当てた後、すかさず逆の腕で昇龍拳を繰り出す。初段がヒットしなかった場合は単発もしくは多段ヒットする昇龍拳となり、威力が大幅に落ちる。
リュウが使用する場合は、レベル3専用技、メテオコンボ、EXCEEDなど、彼の技の中でも最上位に位置していることが多い。
威力も(クリーンヒットした場合は)高威力に設定されており、長いヒットストップ等重い一撃として演出される。
膝部分に攻撃判定を入れて4ヒットにしているか否かが作品によって分かれている。
名前の初出は中平正彦作の漫画『STREET FIGHTER ZERO』。
ゲーム作品の初出は『ストリートファイターIII -NEW GENERATION-』。
『ストリートファイターⅣ』では『スーパー』で実装されたウルトラコンボⅡの『滅・昇龍拳』(ZERO3にも同名のスーパーコンボがあるが、モーションや性能が全く違う)になり、『真』の未完成版と言える。
モーションとしては『真』で突き出す拳が(リュウが1P側の時に)右→左に対し、『滅』は左→右と逆になっている。
また、命中すると相手の顎が出て(というか突き出る)、そこから逆の拳で昇龍拳をする。
『MARVELvsCAPCOM3』では、拳が相手にヒットした際に拳から波動拳を撃ち込んでいるらしく、波動の気が相手を貫いているな様なエフェクトになっている。
『ナムコクロスカプコン』ではリュウの必殺技として登場。第29話から使用可能となる(それまでは真空竜巻旋風脚が必殺技)。また、イベントで一度だけケンも使っている。
『大乱闘スマッシュブラザーズfor』『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではリュウの近距離版最後の切りふだとして登場。なお、『SP』では撃墜が確定すると原典同様相手が顎を差し出す専用のやられモーションを取るようになった(この辺りは『Ⅳ』の『滅』の演出に近い)。もちろん相手が女性であっても問答無用でこの演出になってしまう。
剛拳の使用する波動は、作中では無の波動と言われ、弟である豪鬼が使う殺意の波動とは真逆のもので、リュウいわく「全てを“無”に帰す波動」とのこと。
リュウが目指している波動の境地とされ、どうやら殺意の波動を無効化させることが出来るらしく、『真・昇龍拳』はその奥義にあたるようで、豪鬼の使う『瞬獄殺』と対極になるようである。
最新作『ストリートファイター6』では、お祭りゲーやEX技以外でのスーパーアーツ・クリティカルアーツ(レベル3)として、「ストリートファイター3」以来の復活を果たした。
『スーパーアーツ』では、ショートアッパーを当てた後、背景が真っ赤になり、克服した殺意の波動を拳に纏い、相手の顎に拳を当て、上昇と同時に膝を相手の腹部にめり込ませ、昇竜拳を叩き込む。
相手は天高く舞い上がり地面に叩きつけられ、リュウはふわっと地面に着地する。
ステージによっては、その衝撃により地面が割れて瓦礫が舞い散る。
自身の体力が25%以下の状態になると技が変化する『クリティカルアーツ』では、殺意の波動を"雷"へと昇華させ、電撃を纏う拳に変化する。
ヒットすると相手は感電状態となり、ストリートファイター名物の骨が見える。
BGMや環境音が小さくなり、背景も"無"の空気感を漂わせる世界となり、『6』はシリーズの中で一番最新のストーリーとなっているため、幾千もの闘いと出会いによって、リュウが辿り着いた『真・昇龍拳』の極致となっている。
今回から実装されている「自動実況」機能で、有名プレイヤーでもあり実況者でもあるアール氏による真・昇龍拳がヒットした時の、「天を穿つ、不動の拳!禁忌を破り、敵を滅するー!」は興奮間違いなしの台詞であり、真・昇龍拳がお好きな方は必聴モノであろう。
関連タグ
瞬獄殺…(恐らく)対極にあたる奥義。