概要
CV:杉田智和
白秋ダイナソーズメンバー。5月1日生まれ。牡牛座のAB型。身長177cm体重68kg。40ヤード走5秒2、ベンチプレス60kg。背番号4。特技はコーラのペットボトル一気飲みと調合。
元イタリアンマフィアの父に持つハーフ。
初登場シーンは関東大会の組み合わせを決める抽選会。
強豪・西部ワイルドガンマンズのいるブロックに入ってしまい、泥門デビルバッツに「(引いた番号を)こっそり交換しないか」と持ち掛けたが、その直後デビルバッツと同ブロックに同じく強豪の王城ホワイトナイツが入ったため、「今のなし」と取り消して立ち去った。
このシーンから、読者からは狡すっからいだけの小物と見られていたが、その実態はヒル魔以上に勝利に固執し、そのためにはいかなる手段でも採ることを辞さない完全なまでの勝利至上主義者であった。
かつて目の当たりにした帝黒アレキサンダーズの絶対的な力に絶望しかかるも、決してあきらめず、ひたすら打倒帝黒のために情報を隠し力を蓄えてきた。
その勝利への飢え故に、試合で時折見せる集中力は卓抜なのだが、大物に徹しきれているかといえばそうでもなく、蛭魔妖一の巧みだがセコイ逃げ技に(あくまで褒め言葉とはいえ)思わず狡いと呟いたり、海外での対戦でも他のチームメイトの我の強さに振り回されそうになる場面も。
得意技はスクリューバイト。
これは、ランナーを倒さずボールだけを掠め取るという技で、守備シークエンスをそのまま攻撃に転化し、時計を止めることなく攻撃ができる代物。
ランナーにさえ気づかれずボールだけを奪い去るこの技は厄介極まりなく、進清十郎、赤羽隼人といった強豪を制してきた小早川瀬那をして「最悪の敵」と言わしめた。
一方で身体能力はというと、ベンチプレス・40ヤード走共にヒル魔よりも一回り低いくらいの記録であり、この平凡さを圧倒的な技量で補っている(一方で当のヒル魔本人からは、身体能力は円子の方が上と言い切られている)。また、ラン中にボールを右手から左手に持ち替えたり(簡単に見えるが、実はかなり難しいテクニック)して相手の攻撃を避けたりする芸当を見せたりするなど、劇中では実況に『ボールハンドリングの天才』と呼ばれていた。
しかし、QBとしての実力は未知数のまま終わっており、日本代表でもセーフティとして選出されるも専売特許のスクリューバイトはモン太に吸収されてしまっていたなど、あまり目立っていない。
元々のマルコ
元々は練習量を純粋に周囲から褒められたり、いい関係だったマネージャーの氷室丸子に「勝利の朝日を見せてあげますよ」と囁きかけるような、爽やかで青春を感じるような真面目な性格だった。
しかし神龍寺ナーガさえも手玉に取られた、帝黒アレキサンダーズの圧倒的実力を目の当たりにすると、自分は「関東の蛙」だと卑下するようになる。そしてその実力差を覆すために、峨王力哉の破壊力(試合中にルールに則った中で負傷させる手法)を使った、手段を選ばない戦術を選ぶようになってしまい、彼女との関係も冷え切ってしまっていた。
それでも泥門デビルバッツに敗北した後では、「嫌いになっていたらとっくにマネージャーなど辞めている」「貴方は本当のアメリカンフットボーラーだった」と胸の内を告白されており、関係にも修復の兆しが垣間見えている。
日々劣等感と戦いながら、その手を汚してでも目標を追い続ける姿は、ある意味で「一歩間違えばこうなっていたかもしれない、もしものヒル魔の姿」と言えなくもない人物。実際ヒル魔自身にも、立場が同じなら同じことをしていたか?と尋ねているのだが、その時には「たりめーだ!」と即答されている。堂々とした肉体派という正反対の在り方であるはずの峨王からも、そのなりふり構わぬ闘争心は大いに認められており、この一点において信頼関係が築かれている模様。