概要
CV:郷本直也
東日本屈指の強豪校、王城高校ホワイトナイツのラインバッカー(以下LB)。
のちにRBも兼任し、攻撃にも参加するようになる。
40ヤード走4秒4→4秒2という高校記録の足と、ベンチプレス140kgのパワーを兼ね備えた、高校アメフト史上最強最速のLB。
その才能もさることながら誰よりも自己を鍛え、如何なる場所や時間でも片時も練習を欠かさず、慢心せずに切磋琢磨する「努力する天才」(劇中でも努力しない天才、金剛阿含と比較されている)であり、求道者である。食事は必要なもの以外しない主義であり、試合後の打ち上げで焼き肉屋に行ったときも、必要な分量を摂取した後は一切食べなかった。
自身の言葉は建前や本音で語るのではなく事実のみ。たとえ実力者でも図星を突かれ茫然自失する事も少なくない。
「(俺が出たら結果は変わったのか?と問う桜庭に)いや、なにも変わらなかっただろうな。」
「確かに、お前は岩のように鍛え上げられた肉体だ。だが、トライデントタックルは岩を貫く。」
感情表現に乏しいため、アメフト部に入るまで特別親しい友人などはいなかった。その為、鬼のように厳しいが目にかけて指導してくれる庄司監督に深く感謝しており、監督の練習方針についていけずに部員が脱走した際には、監督が間違ってないことを自分が証明してみせる、と告げた。
相手をボールもろとも突き飛ばすタックルは『スピアタックル』と呼ばれ、数多くのボール確保者がこの技の前に崩れ去っている。それに加え、秋季大会にてステップにより急加速を行う『トライデントタックル』を習得し、さらなる実力を身に着けた。
強者であるが力に溺れるような描写は一切なく、実力が段違いの弱者でも意外な形で試合を覆され自チームや自身の足元を掬わた事が事実なれば些細な場合でも素直に称賛する潔さがある。小早川瀬那とは春大会の初戦で相対し、彼の攻撃をことごとくブロック。完膚なきまでに叩きのめし、日本最強の力をまざまざと見せつけた。しかし、試合終盤、全速力を出したセナに振り切られ、タッチダウンを許してしまう。試合そのものは王城の圧勝であったが、今まで最速であった自分を初めて振り切った相手として、セナを強く意識するようになる。同時にセナも、何度も叩きのめされたことで、進を超えるべき壁として敬意を抱くようになった。
同時期に入部した桜庭との付き合いは長く、出席番号が隣だったことがきっかけ。誰もが進を特別扱いする中、桜庭は唯一対等であろうとする人物であり、寡黙な進も桜庭とは話す機会が多い。夏合宿を乗り越えて大きく成長した桜庭がレギュラーとなった事で出場する機会が増え、関東大会ではコンビを組むほどになった。その時に彼なりに信頼してる証に肩を組もうとしたのだが、腕を伸ばす勢いが強すぎてタックルを食らわせてしまった。
終始鉄仮面で表情が殆ど変わらないが、(微妙に)笑う事もある。だが、決して無感情ではなく、誰よりも情熱的な性質の持ち主。体つきだけで個人を特定する眼力を持つが、髪形などの外見の変化は全く認識できない(無関心)。なお、周囲の目線は気にならないのか、朝っぱらから焼き肉店の牛の顔のオブジェの鼻輪で懸垂した事がある。
機械音痴
筋金入りの機械音痴で、渡されたビデオカメラや携帯GPSといった家電製品、自動販売機、自動改札機を使う前にいとも簡単に持ち前の怪力で破壊。更に、壊しても「おかしい…」程度にしか認識しておらず、当人はその弱点を自覚すらしていない。
以下、壊したものとそれによる被害一覧。
○部の備品のビデオカメラ→肝心なシーンが取れず仕舞い。
○携帯GPS→富士の樹海で遭難。ただし本人にその自覚は一切なし。強いて言うなら夕食の栄養バランスが悪くなったくらいか。
○自動販売機→目当てのスポーツドリンクが買えず、数万円弁償する羽目に。
○電車の自動改札→おまけ漫画で語られたのみだが、毎日壊してるらしい。
○ニンテンドーDS→ゲームができなかった。
○東京大会MVPの賞品の20万円相当のノートPC→本人に特に被害はない。
○ドイツの合宿所のエレベーター→本人に被害はないが、他の部員が滅茶苦茶高い階段を毎日上り下りすることとなった。
○空港の自動改札→合宿に間に合わず一日休む事となり、そのせいで部活の皆勤ができなかった。これだけはかなり気にしていた。