大田原誠
おおたわらまこと
主人公のライバルチーム、王城ホワイトナイツの主将。
ポジションはガード兼ディフェンシブタックル。
背番号60。身長194cm、体重141kg。6月15日生まれ。血液型O型。40ヤード走5秒0。ベンチプレス135kg→145kg。
見た目通りに大らかな性格で、何事も「ばっはっは!」と笑い飛ばす。
図体の割りにパワーだけでなく足回りにも優れ、体重+走力から繰り出されるタックルの威力は作中に登場するディフェンスの中でもトップクラスを誇る。
そして体の頑健さも人一倍であり、極めてハードな練習を課すホワイトナイツで唯一、中学一年の頃から一度も練習をさぼらなかった。
しかしとある後述の粗相により、皆勤賞ではない。
一方、難しいことを考えるのは苦手であるなど頭の方は弱く、「大男総身に知恵が回りかね」という諺の見本のような男。劇中でも瀧夏彦と並ぶバカの双璧(いや、劇中には岩重ガンジョーという作者がファンに詫び入れたほどの、それ以上の超絶バカキャラもいるのだが…)。王城へはスポーツ推薦で入学したが、あまりにバカ過ぎるので、推薦入学にも多少の筆記試験を課すべきという声も出ているとか。本人も自分がバカであるということは自覚している。
しかしながら、スポーツ勘、アメフトに対するセンスは決して悪くはない。馬鹿は馬鹿なりの戦略性も持っており、庄司監督からも「馬鹿は何も考えず突進しろ」と言われているが、それが結果的に、理に適ったディフェンス、オフェンス手段になっている。要は理屈、理論より体が覚えている(いわば糸井嘉男のような)脳筋もといスポーツ脳タイプである。理論的な発言をすると、周囲から「大田原がマトモなことを言っている」と驚かれることがある。
そんな彼の最大の問題はすぐにパンツをぬぐこと。作中何度も指導され注意されているが一向に改める様子がない。そして、部室にはパンツが山のように貯まっていく…。
そのせいで、次々にへばってリタイアしていって、とうとうクリアした人が存在しなかったドイツでのデスマーチにてなんと彼は「走っているうちにあったまって、パンツどころか全部脱いでしまい、公然わいせつ罪で現行犯逮捕」という理由で脱落してしまった。とはいえ、リタイヤの理由が疲労の所為ではないという、その体力だけは紛れもなく本物なのは言っておく。
なおアニメでは桜庭と共に遅れて到着したということになっているのだがその理由も、「迷子になって、犬に道を聞いても答えてくれなくて大変だった」という、なんとも彼らしい理由だった(当然高見には「犬に道を聞いてどうする!?」とツッコまれることに)。この時も桜庭が完全にへばっていたのに彼だけは元気だった。
なお、町相撲の素人横綱でもあり、小結との一番勝負の土壇場で、まわしを付けずに土俵を上がったことで勝負に敗れた(なお、行事の決まり手は『もろ出し』と言っているが、それは「つっぱり大相撲」というゲームのパロディであり、正しくは不浄負け)。また、馬鹿だけでなくTPOも全く弁えず、どことなく放屁癖があり、しかもその悪臭は相手を気絶させるレベル。それゆえ、逮捕され、取り調べしていた警察官も、取り調べに立ち会ったことを後悔する羽目になった。
春大会で泥門の栗田に真正面から敗北し、試合に勝って勝負に負けてしまった。
本選準決勝では神龍寺ナーガに惨敗し、夏合宿では惨憺たる戦績を先輩たちに詰め寄られるなど、この時点ではお世辞にも活躍したとは言えなかった。
関東大会ではパワーを後押しするスピードを獲得し、パワー特化の栗田とはまた違うラインマンに成長。高見と同じく三年制である=クリスマスボウルへのラストチャンスが失われると悟った際の執念は数字だけならばパワーが勝る栗田に執念勝ちする程の勢いを見せる。
そのスピードとパワーの複合スタイルは全国のどのチームからも注目され、栗田に並ぶパワーを誇る餓王からアメリカ大会のメンバーに選ばれる。