プロフィール
※ プロフィールの出典地域は本百科の推測なので注意。
概要
召喚時の外見は、全身に細かく傷が入った野生児めいた少年。
劇中や『FGO』で度々魔人アーチャーが語る彼女の生前の部下である「サル」。
元々魔人アーチャーの口から存在が匂わされていただけであったが、『コハエースこれくしょん』にてステータス付きで公開された。だが、特にストーリーと呼べるものは現状公開されていない。
……と思いきや、彼が主役の物語、『ぐだぐだ太閤伝ZIPANG』の連載開始が発表された。
真名
日本の戦国武将、「豊臣秀吉」。若かりし頃は「木下藤吉郎」、後に「羽柴秀吉」と称した。
織田信長、徳川家康と並び戦国三英傑と謳われた、日本史上屈指の知名度を誇る大英雄。
一介の庶民に生まれながら戦国の世で立身出世を果たし、ついには日本の統一を成し遂げた稀代の出世頭にして天下人。
織田信長の配下として頭角を現し、信長が本能寺の変で没した後はその仇を討ち、事実上の継承者として台頭。以後各地の平定を推し進め、遂には朝廷より関白の位を授かるなど、名実ともに日の本の支配者としての地位を確立した。
だが晩年には後継者問題で甥とその関係者を軒並み切腹・斬首せしめる、今日に至るまで様々な禍根を残す朝鮮出兵の実施など、暴政や無謀とも語られる逸話も残している。
しかし、近年の研究で誇張や誤認が多くあることが解ってきており、朝鮮出兵の裏にはスペイン帝国の東アジア進出及び征服の目論みを阻止する目的があり、当時の李氏朝鮮の圧政に苦しむ朝鮮民衆が秀吉に味方していたなど、新事実の発覚により評価が改められつつある。
辞世の句は、「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢」。
人物
一人称は「それがし」 → 「俺」 → 「わし」「余」。
生前は信長にぞっこんで忠義を尽くし、「おいサル!」とか呼ばれる度に、嬉しくて必要以上に頑張っちゃっていた愛され武将。信長も秀吉を気に入っており、話の中でたびたび名前を出すことが多い。
また、端々の言動からすると結構なお調子者。
一方で希代の人たらしと称されるカリスマ性があり、上司や敵にさえ気に入られやすい性質。
どれくらいかと言うと「なんだよ、あんなサルにいいように言い包められてんじゃねーよ」とか言って殺しに向かった武将が次の日にはズッ友になって帰って来るレベルの傑物。
具体的な例としては「主君である信長の宿敵であり、自身も何度も交戦し辛酸を舐めさせ合った雑賀衆と契約出来た」と言えば、その凄さがどれくらいかが分かるだろう。
計略にも長け、柴田じゃどれだけ粘っても建てられない城を一夜で建て、水攻め、兵糧攻めで城を落とさせたら日本一。信長と同じくらい逸話に事欠かず、英霊の中でもチート・オブ・チート。
その人柄は、信長からは「天真爛漫にして計算ずく、情にも脆くて冷酷無比、あれほど裏表がありながらそれでいてキラキラと輝くまさに日輪のような男」と評された。一方その知略の中にしれっと味方が損する前提の策を含めるなど善意一辺倒と言う訳でもなく、周辺からは「都合よく顔を使い分けるずる賢い男」とも見られていたという。
その本質は茶々曰く「情深い面も残酷な面もどちらも本気」。喜怒哀楽といった感情表現、そして言動の全てにおいて本気で思い、本気で行動する。言わば言動全てが裏表無しのフルオープン状態。
ヒトとしての上も下も、善も悪も、その極み・限界ギリギリを体現するような人物という、信長とは違うベクトルで埒外の精神性を持つ人物だった模様。
秀吉自身「何をやっても許される」天下人として、何処までも危険な方向に助長していく自分を無意識では危ぶんでいた節があるが、その時点で止めきれる力を持った者は一人も居なかった(厳密には森長可が候補だったが戦死してしまった)。
この点からも家臣の三成同様、自分がトップに立つのではなく、誰かの補佐として頑張る事で輝けた部類の天才だったと言えるだろう。
信長に対して狂信的とまで言える程に心酔し頑張っていた彼の心は、その信長の死と共に大穴が空き、他の誰にも埋め合わせが出来ず壊れていった。
これらはFate以外の創作でもよく見られる解釈で、少なくとも信長存命時と死亡後では別人レベルで変わってしまい、本人も薄々自覚していた可能性が指摘されている。
なお、惚れた女には弱いらしく、これは晩年まで変わらなかった模様。
草履を胸で温めるなどの美談も有名だが、『コハエース』の世界における信長が女性だと思うと途端に変態行為にしか見えなくなる。
というか実際はただ彼女の草履をぺろぺろしていただけで、美談でも何でもないらしい。
能力
ステータスやスキルの傾向は、正面から戦うよりもすばしっこく立ち回る持久戦型。
農民から天下人にまで至ったリアルチート武将であり、その逸話が反映された宝具「日輪の子」由来の非常に特異な能力を持つ。
具体的には、
日数経過により能力値が変動し、それに伴い外見や性格、真名まで変化。
若々しい少年に始まり、日輪そのものといえる大英雄を経て、最終的には老害モードなどと言われるような残念な状態になってしまい14日後には消滅してしまう。つまりは実質的に時間制限を設けられているのに等しく、スロースターターな面や時間切れを待たれた場合勝ち目が無い。
それゆえ召喚者である凛には「ハズレひいたぁぁぁぁ!!」と嘆かれた。
時間の経過ごとにステータスどころか宝具・真名まで変化していき、最盛期は大英雄クラスのステータスと反則ものの宝具を使用可能だが、最高のステータスで戦える期間は限られている。
経験値曰く、全盛期の秀吉の強さは『戦国大戦』の全盛期の早雲の計略が士気3で打てるレベルだとか。
「自分固有の剣を持たない」という非常に珍しいセイバー(既存のセイバーの中にも適性がないのに無理矢理セイバーになったセイバーがいたり、最近でも剣の宝具を持たないセイバーは増えているので当時基準)。
他の三英傑である信長、家康とはほぼ同格の強さを持ち、その相性は三すくみのような関係にあるらしい。後述の宝具によって神性を獲得する都合上神性キラーのノッブとは分が悪い一方、家康に対しては「刀狩り」で宝具である武具を(彼のクラスがどれであれ)没収できてしまうので優位に立てるようである。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐力 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
不明 | E~A | E~A | D~A+ | E~A | C~EX | E~EX |
保有スキル
対魔力(C~A) | セイバーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術を無効化し、それ以上のランクのものは削減する。召喚直後はセイバーとしては低ランクだが、召喚日数と共に向上。最終的に大魔術・儀式呪法も無効化する。 |
---|---|
騎乗(C) | セイバーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。大抵の乗り物・動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。特筆するような「騎乗」の逸話を持たない為、これまたセイバーとして低いランク。 |
カリスマ(B~A+) | 国や軍隊を率いる天性の能力。希代の人たらしと呼ばれた秀吉の驚異の「カリスマ」。あのサルぶっ殺してやると乗り込んだ武将が次の日にはズッ友になって帰ってきた、とかいうレベルの問答無用のコミュ力。おまけ効果で上司や敵に気に入られたり、敵の対応が甘くなったりする。7日目になるとA+ランクと呪いじみた魅力となり、抗うには「対魔力(B)」以上が必要となる。 |
黄金律(A) | 人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。日ノ本の全ての黄金を集めたと言われるほどの超絶黄金成金。茶々の浪費の元ともなった。 |
中国大返し(C~A) | 絶対のピンチをチャンスに変える奇跡の逃走スキル。逃げ足メッチャ早い。「仕切り直し」と似た効果を持つが、戦況を元の状態に戻すあちらとは異なり、判定成功時には必ず有利な状態で戦闘を再開できる。ノッブの仇を討つために備中高松から全軍を取って返した逸話がスキルとなったもの。 |
宝具
日輪の子(にちりんのこ)
- ランク:E~A
- 種別:神性宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:−
農民から天下人へと上り詰めた秀吉の生涯そのものを象徴する宝具。
召喚直後の7日間、能力値が上昇し続ける。1日経過するごとにステータス、スキル、宝具の性能が上昇し、7日目に最盛期に至る(この時のステータスはほとんどの項目がA以上であり、幸運と宝具に至ってはEXというヘラクレス並みのチートと化す)。更に4日目以降は神性を獲得、7日目には神性:Aとなる。
しかし、その後は7日かけて能力値が低下していき、最終的には14日目に消滅してしまう。これは元に戻っているわけではなく、晩年の無謀(と俗には呼ばれるものの彼の病状が悪化しなければ恐らく勝利出来ていた、とも考察されている)な出兵や、忠義を尽くした部下に言い掛かりをつけて処刑したといった逸話から来るもの。まさに「栄枯盛衰」な人生である。
ちなみに、日輪の子というのは自身を自称した表現である。
刀狩り(ブレイド・テイカー)
- ランク:E~EX
- 種別:対宝宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
「そのことごとく所持を禁ず。『刀狩り(ブレイド・テイカー)』」
秀吉が発した「刀狩令」が宝具となったもの。日数の経過で性能が向上する。
1日目はランク:Eで幸運判定に失敗した相手の武装宝具を極短時間使用不能にする。4日目はランク:Bで判定に失敗した相手の武装宝具を自身のものにして使用可能になる。7日目には最大ランク:EXとなり自身が宝具判定に成功すると奪った宝具の一時的な真名開放が可能となる。
ちなみに、秀吉自身はそれほど武器の扱いが得意ではないため、奪ったとしても本来の所有者ほどには使いこなせない。固有の特徴的な武装を持たない秀吉がセイバークラスであるのは、この宝具のおかげ。
なお「刀狩令」というのは、あくまでも文字だけのもので本来は刀や脇差、弓、槍、鉄砲などの武器の所有を禁ずる令というものであり、その為こちらも同様に奪う物は刀に限らず鉄砲なども奪える為、相手によっては使用する武器が剣ではなく弓矢だったり槍になることもありうる。
一夜城 > 超絶絢爛日輪城 > 黄金魔境ZIPANG
- ランク:E~EX
- 種別:城塞宝具>不明
- レンジ:1~100
- 最大捕捉:1~不明
秀吉の代名詞たる「速攻築城による陣地作成」が宝具となった物。
一夜城(スノマタ・キャッスル)
- ランク:E~B
- 種別:城塞宝具
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
敵の攻撃を受け止める城塞を召喚する。性能は高く無く、ランクD以上の宝具であれば問題なく突破されてしまう程度。ランクごとに耐久力がやや上昇する。
超絶絢爛日輪城(ちょうぜつけんらんにちりんじょう)
- ランク:A
- 種別:城塞宝具
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
6日目以降に召喚可能となる城塞宝具。固有結界ともいうべき天下人秀吉の黄金大魔術城塞。城塞中心にある黄金の魔力炉からのバックアップにより、自身はほぼ無限ともいえる魔力を行使できる。さらには豊臣恩顧の英霊を軍勢として召喚することも可能。
ただし、彼らの召喚は黄金炉の魔力によって賄われているため、城塞外では短時間しか戦う事ができない。ちなみに傘下の武将ではあっても徳川は来ない(幸村が怖くて来ないのかそれとも戦友を殺されたからあえて呼ばないのかは分からない)。
なお、妻の宝具のモーション担当者の発言が正しければ召喚出来る武将で判明しているのは
真田信繁(真田幸村)、後藤又兵衛、毛利勝永、長曾我部盛親、明石全登
の5名だがどれも個人としても十分に英霊として成り立つほどの武将である。
黄金魔境ZIPANG(おうごんまきょうジパング)
- ランク:EX
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
「つゆと落ち つゆと消えにし わが身かな なにわのコトも 夢のまた夢……これこそが驚天動地の我が宝具!!『黄金魔境ZIPANG(おうごんまきょうジパング)』!!」
詳細不明。名称的に、明との戦いに勝利したIFの可能性由来の宝具ではないかという予想がある。
『Fate/Grand Order』では妻が別バージョンを使用している。
『ぐだぐだ太閤伝ZIPANG』にてその力の一端が開示され、対界宝具あるいは対歴史宝具とでも呼ぶべき破格すぎる能力を持っていることが判明した。
だがノッブと戦った後の会話で本来の用途とは違う使い方をしていたとこが分かっている。
登場作品
コハエース
ノッブの口から存在は言及されていたが、『コハエースこれくしょん』にてステータスつきで初登場。ちなみにきのこに許可はもらったとのことで、一応は公認ではある模様。
続編の『ぐだぐだエース』でも引き続き登場し1~3巻では相変わらずのお調子者としての面が強い印象だったが『ぐだぐだエースRE』では晩年の凶行の一端も描かれていた。
ぐだぐだ太閤伝ZIPANG
『ぐだぐだエース』から引き継ぐ形で秀吉が主役を務める。本作の秀吉は英霊では無く戦国時代の秀吉本人であり、召還したセイバーのマスターとしての活躍が描かれている。
なお、本作ではいくつか明らかになった設定があり、秀吉の首に巻いている「赤い布」は信長から賜った赤い外套の切れ端だったり、額の傷は(本人曰く)自分に向かって落ちてきた日輪に激突した際に付いた物だった事が判明した。
ちびちゅき!
ノッブ会いたさに登場し、坂田金時とイヌ、キジと共に鬼が島へ行こうとしたが、ライダーの巨大海賊船に追突して他のメンバー同様に海に沈んだ。
また、主君がザビーズの事をフランシスコ・ザビエルと勘違いして興味を持っていた時には「バテレンはお止め下さい!!」と焦って彼女に食い下がっていた(後述の通り、秀吉はキリスト教に苦しめられた)。
Fate/Grand Order
公式サポート漫画の『Fate/ぐだぐだオーダー』第8話にて、新情報が発信できず漫画にするネタが無い為「情報がないなら勝手に配信すればいいじゃない!!」という理由で登場させられる。この時ノッブに"サル"と呼ばれていたため「サルって動物の英霊なんですか?」と聞いたアルトリアに「うわっ、このヒト人の気持ち分かんなそう!」と暴言を吐いていた。
第9話では自分を差し置いて『Grand Order』に参戦が決定した桜セイバーに怒り魔王化したノッブを一刀両断。ギャグかと思いきや本当にノッブが死んでしまい、実際にノッブは第20回まで出番がなくなってしまった(一応13話であの世に行ったノッブの様子は書かれているが)。このキャスティングといい両断っぷりといい、斬られた時のノッブの「へうげ!?」というリアクションといい、完全にへうげものの一シーンのパロディである。
現在、秀吉は『Grand Order』に実装されておらず、「ぐだぐだイベント」にて実装を期待しているプレイヤーもいる。
…だが『ぐだぐだ本能寺』の続編である『ぐだぐだ明治維新』の舞台は戦国時代から300年近く飛んで舞台は明治時代。しかも新規サーヴァントはまさかの自分の側室と新撰組の副長の2騎だったので実装のチャンスは遠のいてしまった。残念。
一応イベント内では終盤秀吉と名乗るある存在が登場したが、こちらは秀吉の名を騙っていただけであり本物ではなかった。詳しくはこちらのページにて。
その後も「ぐだぐだイベント」が毎年開催されているが秀吉は一向に登場せず代わりにかつての同僚達がNPCではあるものの信長と共に活躍したりと不憫さが高まった。
実装されてないのは前述した宝具「日輪の子」の「7日間強化され、また7日間かけて弱体化、最終的には消滅する」というピーキー過ぎる効果をゲーム内で再現するのが非常に難しいからではないかとも言われており、仮に実装されるとすれば彼の宝具や彼の宝具のように完全に発揮できない状態か没収されて使えない状態でないと無理ではないかと考えられている。
その場合だとステータスがずっと1日目の最弱の状態になるため、ステータスを予め一定のランクで固定する必要があるが。
なお、これはあくまで「セイバーとしての秀吉」であり山崎や賤ケ岳の戦いで見せた大返しからライダー、一夜城等の逸話からのアサシンやキャスター、長い槍を好み長短槍試合を制したエピソードからランサー、明智光秀への憎しみに燃えるアヴェンジャー、イベントで語られた信長を失った後の暴走や晩年における暴君としてバーサーカー等他クラスでの召喚なら呼び出せる可能性はある。
セミラミスの様にダブルクラス持ちという可能性も考えられ、
- 大返しではライダーとキャスター
- 一夜城ではアサシンとキャスター
- 復讐鬼時はアヴェンジャーとキャスター
- 暴走時はバーサーカーとキャスター
辺りが考察されている。
何はともあれ野戦築城の逸話が多い武将である以上キャスター経由のダブルクラスという可能性は非常に高い。
このようにこれまで一度も登場しなかった彼だが、2022年の『ぐだぐだ新邪馬台国』にてセリフのみではあるが、三成との生前の会話のやり取りで遂に登場した……が、このイベントの根幹は、史実の彼が晩年に起こした数々の非道であったことから、完全に元凶という扱いになり(主に史実に詳しくないプレイヤーから)ドン引きされてしまった。
このように登場しないまま数々の業を積み重ねる羽目になっており、実装がどんどん現実味を失っていくと考えるプレイヤーも多い。
イベント期間中の『ぐだぐだ太閤伝ZIPANG』のオマケ頁でもノッブが秀吉にその事で全力でツッコんでおり流石の秀吉も「あの頃(晩年)の自分最悪だな!!」と言及している。挙句の果てには枠外の人物説明欄でもイベントタイトルに因んで「株をぶっちぎりで下げた男」とまで書かれる始末である…。
ただし、『Zero』でのフィン・マックールや第三特異点でのイアソン、他にはアルジュナや女王メイヴ、パリス、ビーマ等、生前の逸話や先に実装された敵対者のキャラ等が元でユーザーからの実装前の印象が少なからず悪かった英霊は秀吉以外にも大勢おり、秀吉だけが特別悪印象だったというわけでは無い(そもそも秀吉がアウトなら源頼朝等はそれこそ採集決戦で徹底的に叩き潰されるべきと言われてしまう訳で…)。
彼らと同じ様に何らかの形でひっくり返す可能性も十分あるという事を忘れてはいけない。
CVは数多の猿キャラや秀吉を演じてきた山口勝平になるのではとの声が多く、本人もそれを希望する旨のツイートをしている。
関連人物
生前
心酔する程にまで敬愛していた主君。
常人を超えた互いの才覚を理解していた数少ない人物でもあり、秀吉は彼女の死により心に大穴が空き、そこから壊れていってしまった。
なお芸術面では合わなかったようで、『ぐだぐだ明治維新』では黄金づくしの城を「わびさびからほど遠い」とディスられている。
人には見ることの出来ない秀吉の頭上の「何か」を見る事が出来た数少ない1人。
ねね
正室。当時としては珍しい恋愛結婚であり、その夫婦仲は終生良好だったという。
一方秀吉の浮気癖には悩まされたらしく、ある時その事を信長に愚痴った結果、めっちゃ気の使われた内容の書状を「天下布武」の印付きで送られたという逸話(史実)がある。
側室。彼女には頭が上がらなかった模様。
一方、晩年における数々の蛮行が、妻である茶々の無辜の怪物の原因の1つとなっている。
伯母であるノッブ同様、秀吉の頭上の「何か」を見る事が出来た。
実の異父兄弟。最大の理解者として最期の瞬間まで兄の身を案じ、兄に仕え続けた。
その能力は兄すらも上回るとも。
あのサルでさえ「小一郎に投げとけば解決する風潮あると思います」と欄外で発言している。
彼と息子の死によって秀吉の栄華に陰りがさしていく。
同僚。彼からは「殿下」というあだ名で呼ばれている。
長可は「言う事なんでも聞いてくれてホントよくしてもらった」と高評価だが、秀吉本人はその悪意なき暴走特急ぶりに半ば諦めモードだった。
一方でそんな彼を「この世が自分の思い通りにならない証」と期待していたらしく、死の報を聞いた際は「やはりこの世は自分の思うままか」と笑う等、ある意味精神へのトドメとなってしまった模様(実際、同じ上司の元で苦楽を共にした戦友が戦死してそれを喜ばれたのを見たら秀吉じゃなくても精神を病むのは当然と言える)。
同僚。一説では「羽柴」の一字は彼から取られたとも言われている。
信長の没後に対立が激化し「賤ヶ岳の戦い」で激突するも敗れ、最終的に自刃した。本人は「信長を失った事で暴走した秀吉を止められなかった事」を後悔している。
一方秀吉からは『ぐだぐだ太閤伝ZIPANG』において「なんやかんやと面倒見がいい人」と評されている(作中で信長が存命での評価であり、死後どうなったかは不明)。
生前とても親しかった同僚。信長直属の使番である「赤母衣衆」の筆頭を務め、槍術の使い手であったことから「槍の又左」の異名で呼ばれた。
秀吉とは互いの妻であるねねとまつ共々に長く親しい付き合いで、後に主従となってからも友人関係は変わらず、利家はその信頼から晩年まで秀吉に意見できる数少ない人物だった。
勝家とも親しかったが、賤ヶ岳の戦いで二人が対立した際は苦悩の末に秀吉に味方する。
主君を討った事で怨敵へと変わった同僚。向こうも敬愛する信長の唯一の理解者だった秀吉を嫌っている意図の発言をしている。
前述の通り「秀吉は光秀への憎しみでアヴェンジャーへの適性を持っているのではないか」とも考察されている(実質、「光秀への復讐心に駆られる秀吉」という構図は創作で多く書かれている)。ちなみに光秀による秀吉への蔑称は「禿ネズミ」。
だが一方で、互いに低い身分から信長に見出され、成り上がった者同士であることから親しかったという説もあり、実際に二人で連携し助け合いながら播磨と丹波の平定を成功させたことがある。
スカウトし重用した軍師。彼からは策の手際の良さを評価されていた。『ぐだぐだ太閤伝』では秀吉の部下になる経緯が描かれた。
半兵衛と並んで「両兵衛」と呼ばれた秀吉のチート軍師。秀吉曰く「利口すぎてバカ」。
荒木に捕まり土牢から生還した際には「生きてんのかよ」とツッコまれた。
秀吉の悪徳を理解してなお彼が持つカリスマには逆らえなかった。
関白となる以前から世話になっていた茶人。
表と裏双方で懇意にしていたが、最後はあっさり切り捨てて死に追いやったため深く怨まれている。なお、利休曰く「秀吉は人の持つ善意と悪意の両方を極めた存在だった」とのこと。
サーヴァントとしての生前とも似ても似つかぬ姿には、豊臣が抱えるさらなる因果が絡んでおり……
部下。幼い頃から面倒を見ており、我が子のように可愛がったという。
成長後は天下人となった自身の右腕として重宝していたが、自分を尊敬する余り他の全てを見下す彼を「友達出来ないだろうな~」とも評していた。
奇しくもその懸念は、自身の没後に現実となってしまう。
姫路城を建設するために、彼女の社を町外れに移動させたという逸話が残っている。
本来は宝具を展開したことで誰も覚えていない筈の第三次聖杯戦争の記憶を朧気ながら有している。
彼同様背後に後背を背負っているが……?
流石の女好きのサルでも彼女の戦闘狂ぶりには「あたまお〇しい」と評し手取川では早々に帰って来た。
秀吉亡き後長く続いた戦国の世を終わらせた天下人にして沖田同様秀吉の呪いじみたカリスマが効かなかった一人。
あの戦上手の秀吉すら勝つのに苦労する。
第三次聖杯戦争においては秀吉の宝具をギリギリで回避し相性の悪い秀吉が脱落するまで潜伏していた。秀吉はその存在に気付いていたが生前に決着は付けていたのと邪魔されるのがウザかったためそのまま宝具を展開。
家康本人も「正面きって太閤とやりたくないですしおすし」と零している。
ポルトガル王国のキリスト教宣教師で、カトリックの最大会派であるイエズス会の司祭にして、日本支部の準管区長。
イエズス会に協力するキリシタン大名や煽動されたキリシタンたちによって、神社仏閣の破壊や神官・僧侶の虐殺、日本人を拉致して奴隷商に売り渡すなど悪逆非道が行われていたため、止めさせるよう秀吉に詰問されるが、逆に大名に反乱をそそのかすなど挑発的な行動を取る始末であったため、彼に伴天連追放令を決意させるきっかけとなる。
なお、家康もこれを知っていた為か幕府を開いた時点でキリシタンを潰しに行った程である。
宣祖
李氏朝鮮の第14代国王。
李朝時代における各方面の史料を記載した『朝鮮王朝実録(ユネスコ世界遺産)』の一つに、彼が秀吉の朝鮮出兵時の様子を記録した『宣祖実録』があるのだが、それによれば李朝の圧政と上流階級の身分差別意識による酷い迫害により、李朝を恨んでいた朝鮮民衆は秀吉軍を解放軍と見て歓迎し、民兵として協力したと記されている。
秀吉のせいにされている朝鮮での残虐行為も、李朝や上流階級への積年の恨みを晴らすべく朝鮮民衆が行ったこととされる。
秀吉の人たらしっぷりは日本を統治した後も健在だったと言える。
ぐだぐだ太閤伝ZIPANG
秀吉と行動を共にする女剣士。秀吉の母親であるなかに頼まれて彼を傍で見守っていた。
頭の中が人間離れしているため呪いじみた秀吉のカリスマが効かない。
彼の中身については「どこまで本気なんですかねこの人」と測りかねている。
Fate/Grand Order
秀吉同様老いた後に過ちを重ねてしまったサーヴァント。
部下を殺しその結果全てを崩壊させてしまった件も共通している。
同じく「困難や抑え役がある事で光り輝き、そうでなければ腐ってしまう」タイプの英雄。
時代や環境が違いすぎるゆえ単純な比較はできないが、晩年の凋落は通じる点がある。
なお、フィンもイアソンも後に汚名返上しており、秀吉参戦にはこれに期待がかかっている。
秀吉同様立派な人物であったが、敬愛する主の死を境に堕ちてしまった者繋がり。
こちらはそれぞれの面が異なるサーヴァントとして召喚されている。
同じく築城に関する逸話が宝具となった英霊。
セミラミスの例から秀吉はキャスターと何かのダブルクラスという可能性を考察されている。
嘘や欺瞞を見抜く能力を持った彼らが、あまりに正直すぎる秀吉を見たらどのような反応を示すかが気になるところ。
第2部6章に登場した女妖精。『ぐだぐだ新邪馬台国』の「誰にでも優しく、誰にでも残酷」という評価・描写を見て彼女を思い浮べたプレイヤーも少なくなかったが、「後先を全く考えない」彼女と「大局を見据え過ぎているうえ思考と決断が早すぎる」秀吉はその実正反対の関係と言える。
第2部3章で初登場した英霊。逸脱した思考能力を持つという点では近い存在といえる。