パリス(Fate)
ぱりす
いつもニコニコ太陽のような美少年!
パリス、頑張ります!(両手を握りしめる)
真名 | パリス(&アポロン) |
---|---|
クラス | アーチャー |
性別 | 男性 |
身長 | 145cm |
体重 | 38kg |
出典 | |
地域 | ギリシャ |
属性 | 中立・中庸・地 |
好きなもの | ひなたぼっこ |
嫌いなもの | 乱暴なこと |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | 輪くすさが |
CV | 寺崎裕香 |
肉体面での全盛期ではないがアポロンが勝手に「この時期が一番輝いていた」と変更した。
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆2。
2019年8月4日よりフレンドポイント召喚に追加された7騎のうち、アーチャー枠を担当する。
存在自体は実装以前から兄ヘクトールが度々言及しており、満を持しての実装となる。
同時に実装されたサロメと同様、メインシナリオやイベント、PVなどで外見が出ていたという事が無く、ほとんど事前情報の無い状態での実装であった(あちらは存在さえ言及なしだが)。
メインシナリオでは第2部5章前編『神代巨神海洋 アトランティス』に登場。
アルテラ・ザ・サン〔タ〕に続く二人目の羊アーチャー。
九偉人にしてトロイアの英雄ヘクトール、その弟がパリスであり、彼がメネラオス王からヘレネーを奪い去ったことにより(女神に約束されていたとはいえ)、トロイア戦争が始まった。
ヘクトールと共に奮戦し、ヘクトール亡き後もアキレウスを討つなどの活躍を見せた。
トロイア王プリアモスの息子として生まれた彼は、初めはアレクサンドロス(「人々を庇護する者」の意)と名付けられたが、予言者の「近く生まれてくる子供はトロイアを破滅に導くだろう」という予言によって、イーデー山の頂上に捨てられた。ところが赤ん坊は雌熊の乳によって生き延びており、それを見たアゲラオス(王の命令によってパリスを捨てた男)は自分の子供と一緒に育てることにし、その際にパリスと改名した。なお、パリスという名前は当時のギリシャ語で「ずだ袋」を意味しており、山から連れ帰る際にずだ袋に入れられていた経緯からとされている。
やがて非の打ち所のない美少年に育ったパリスは、ある日アテナ、アフロディーテ、ヘラという三人の女神で一番美しいものは誰か、という審判(ジャッジ)を任されることになった。俗に言うパリスの審判である。ヘラは王位と富貴を、アテナは勝利と美貌を与えると告げたが、アフロディーテはギリシャ最高の美女ヘレネーを与えるとし、パリスはアフロディーテを選んだ。
だが、ヘレネーは既にメネラオスの妻であり、パリスは彼からヘレネーを奪う形となった。
そしてかつてヘレネーの夫の座を巡って争った男たちは、ヘレネーが奪われた際は協力して事に当たる、という誓約を立てていた。最早アカイアとトロイアの争いは不可避であり、トロイアはギリシャ連合軍との戦争に陥ることとなった。後に言うところのトロイア戦争の始まりである。
一人称は「僕」。
巻き角のように編み上げた淡い金髪に赤い眼の美少年。
霊基再臨の服装はどれもヒラヒラやふわふわがたくさんついており、とある魔法少女を思わせる。
性格についても台詞から見るには、同じサーヴァントとして兄に負けないよう頑張る真っ直ぐで一生懸命な健気っ子。といった雰囲気である。そして誕生日ボイスはとても可愛い。
かねてより兄のヘクトールから、あのイアソンと並べ立てて愚弟だのなんだのと散々にこき下ろされていた事から、実装されたら一体どんなダメ英霊が来るんだ……とマスター達から面白半分に期待されていた中、まさかの男の娘という斜め上の姿で登場し皆の度肝を抜いた(原典によるとヘクトールとの実際の年齢差は二歳で、しかもすぐ下の兄弟。加えて弟や妹も複数いる)。
実はこの姿は肉体面での全盛期ではなく、一緒について来たアポロンが「この時期のパリスちゃんが一番輝いていた」という理由で勝手に変更したため。言うなれば祖国トロイアに大迷惑をかける前のピュアピュア精神状態で現界しているのであり、子ギルや少年フェルグスなどに近い存在。
ただ、聖杯についてのマイルーム会話でトロイア戦争について言及しているため、成長後の記憶がない訳ではない様子。また、生来どうしようもなく優柔不断で、生前もサーヴァントになってからもそのせいで重大な決断を誤ってしまう傾向がある。本人もそんな自分はとても立派な英雄といえる器じゃないと思っていたが、それでも戦意に関してはきちんと持ち合わせている。
また、羊がモチーフであるのはかつて羊飼いを務めていたから。
アポロンの嗜好で霊基を弄られた結果、肉体パラメーターの補正は低め。それでも弓兵らしく敏捷補正は高く、加護のお陰か魔力補正も上々。神々に愛され、自業自得も在りつつ艱難辛苦を越え、不死身アキレウスに文字通り一矢報いた逸話から、幸運と宝具のステータス補正はAランク。
モーション中では、アポロン人形を投擲武器として投げつけて攻撃する。他にも、人形を繋げて打撃のリーチを伸ばす、敵の頭上から投下する、騎乗して体当たりする、敵を人形で埋め尽くしてパリスがその上に乗ると同時に爆発させるなどと、加護を受けている割には結構雑に扱っている。
エクストラアタックでは、クロスボウを取り出してアポロン人形を撃ち出す。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | D | C | B | B+ | A | A |
保有スキル
対魔力(B) | アーチャーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。詠唱が三節以下の魔術を無効化。大魔術、儀礼呪法を以っても、傷付けるのは困難。 |
---|---|
単独行動(EX) | アーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。パリス本人の『単独行動』スキルは存在しないものの、守護霊みたいな存在のアポロンは勝手に動いてくれる。 |
太陽神の眼(偽)(A→B+) | 『心眼』と同じく、直感・第六感による危機回避能力。本来ならばAランクであるが、パリスの無謀さによりランクダウンしている。 |
男神の寵愛(B) | 守護霊として付いてきているアポロンからの寵愛を一身に受けている。割と迷惑であるが、パリスはそれなりに嬉しい。『女神の寵愛』とほぼ同じスキルで、呪いの度合いも似たようなものである。 |
不和呼びし黄金の林檎(EX) | ディスティヒア・ミリャ。後述する通り本来は宝具。 |
輝かしき終天の一矢(トロイア・ヴェロス)
- ランク:A
- 種別:対人宝具
- レンジ:1〜10
- 最大捕捉:1人
「射出準備、レディ……」
「システムアポロン、起動!トロイアスバレル、チェック!サンライトオーバー!3、2、1!『輝かしき終点の一矢(トロイア・ヴェロス)』、発射ぁーっ!!」
かつてトロイア戦争の最中にアキレウスに向けて放った、太陽神アポロンの力を借りて放つ渾身の一矢。如何なる障害をも乗り越え、敵の急所に必ずヒットする。急所が有名な英雄キラー。
弱点さえ知ればアキレウスのみならず、竜の血で身を固めたジークフリートなども倒すことが可能かもしれない。しかし前提として敵の急所を知らなければならない上に、相手の敏捷、幸運、魔力のランクにも左右される(それなら「ジークフリートは完全に詰んでいる」と言ってはいけない)。
宝具演出ではアポロンに乗って天空に舞い上がり、太陽光と共に大型のクロスボウをぶっぱなす。
最大ATK | 7834 |
---|---|
最大HP | 6523 |
カード配分 | Q2・A2・B1 |
スキル1 | 太陽神の眼(偽)(B+):自身に回避状態を付与(1回/1T)+敵単体のクリティカル威力をダウン(1T)&強化状態を解除&強化解除成功時に〔急所判明〕状態を付与(3T) |
スキル2 | 男神の寵愛(B):自身の攻撃力アップ(1T)&防御力アップ(3T)&弱体耐性アップ(3T) |
スキル3 | 不和呼びし黄金の林檎(EX):自身のNPを増やす(10~20%)&HP回復(1,000~2,000) |
宝具 | 輝かしき終天の一矢(Quick):自身に無敵貫通状態を付与(1T)+敵単体に超強力な〔急所判明〕状態特攻攻撃<オーバーチャージで効果アップ> |
低ランクながらすべての攻撃が多段ヒットするため、NPの充填は意外に早い。
ただQuick性能が低く、出来るだけArtsチェインを狙っていく必要はある。規格外レベルの「単独行動(EX)」のお陰もあって、スター大量獲得時の攻撃のキレはなかなかのモノとなる。
スキル面で注目すべきはスキル1「太陽神の眼(偽)」であり、パリスの火力源と言い得るギミックである。単なる強化解除スキルとして切るのもアリだが、やはり宝具の使用準備が整った状態がベストであり、後述する☆2に有るまじき超火力の起点となる。スキル2の攻撃力アップは1ターンと短い一方、倍率がかなり高く設定されており、宝具と合わせることで爆発力を高めてくれる。付属する防御力アップと弱体耐性アップも腐りにくい。スキル3はどちらも効果が低いものの、宝具を狙うためのNPを稼ぐには都合がよく、未凸「カレイドスコープ」なら即宝具解放も視野に入る。
何よりこれらすべてが最短5ターンで回転するため、非常に取り回しが良い。
宝具『輝かしき終天の一矢』は、カード種別はQuick。効果を十全に発揮するにはスキル1の特殊状態付与が必須となるが、スキル2と合わせると☆2で10万越えの超火力を発揮する。
課題点は宝具の仕様そのものとなっている。
強化解除が決まらなければ〔急所判明〕状態を付与できず、最大の武器が封じられてしまう。また回避付与も同居しているので、緊急回避に使用するには少々リスキーである。一応、清姫(水着版も可)など極一部に敵に強化付与するデメリットを持つサーヴァントはいるため、無理矢理に急所を作り出すこと自体は可能。それが戦術として有効か否かはまた別問題であるが……
如何にスキル1で急所を暴いて宝具を叩き込むかを狙う、単体宝具アタッカー。足りない部分も多いが、強化やパーティー編成でカバーしてあげればジョーカーとして頭角を現してくれるだろう。
生前
実の兄にしてトロイアの主力。カルデアで再会出来たことをとても喜んでいる。
しかし、向こう側からすれば生前尻拭いやらとばっちりやらなんやらと、迷惑ばかりかけさせられた厄介者であり、マイルーム会話でもマスターに迷惑をかけないよう釘をさしている。邪険に扱われたりもしたが、下記するヘレネー奪取に関しては「(やり方はアレだが)やったことは正しかった」とただ一人認めてくれ、生前も「戦犯」と非難されていたパリスの大きな救いになっていた。
ちなみに原典で兄弟が再会したのはパリスがだいぶ成長した後であり、当然だがこの年頃の彼とは面識が全くない。さらには年齢差のため本作では両者の見た目は全く似ていないのだが、表情変化の細部についてはそっくりであり、血が繋がっている事を再確認出来る。
生前、同意の上で攫って妻にしたアカイアの王妃。
現時点で言及はないが、お互いに愛していたことはたしかである模様。
ヘクトールの仇にして自らが討ち取ったアカイア軍の大英雄。
今も敵対心や英雄としての対抗意識を抱いているが、向こうは童姿に興を削がれており、なめられていると不満の様子。第2部5章では共闘する事になり、渋々彼の馬車を駆ることにもなる(クサントスの方は『なぜ主を殺した相手を乗せなければいけないのか』と憤慨していた)。
ヘクトールの死後、トロイア側の応戦に駆けつけたアマゾネスの女王。
兜を脱いだ素顔に驚いていたが、子供ながらに空気を読んだのか「カッコイイ」と褒めている。
アポロンの双子の妹(とその恋人で憎き天敵)。
前者は恋に目覚める前の面識があるのかパリスから見ると「ギャップが凄い」とのこと。
後者とは第2部5章前編において、本来の姿と行動を共にすることになる。ちなみにアポロンの側はその相手との一悶着による妹の報復を恐れているのかめちゃくちゃ怯えている。
アポロンの息子。パリス側から言及はないが、アスクレピオスは気配を察知し「あの男」と忌々しそうに言いながら舌打ちをしている。幕間の物語でついに鉢合わせしてしまったが、アポロンがただのぬいぐるみのフリを決め込んだ為、今後は医者としてきちんとパリスの治療は行い、アポロンのぬいぐるみはポイ捨てする方針となった。ちなみに、アスクレピオスはパリスの異父弟であるトロイロースの兄なので、アポロン・アルテミスと一緒に義理の親戚関係となっている。
自身が連れ帰ったヘレネーの兄姉に当たる双子。今のところ互いに言及はない。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
自分と一緒に戦ってくれる様に敬意を感じ、ずっと一緒にいられることを願う。
一方、アポロンは基本マスターのことはどうでもいいようで、人理修復に対しても興味はなし。
彼/彼女の側からも「あの羊」「太陽の悪魔」呼ばわりされるなどぞんざいに扱われている。
ギリシャ神話出身かつアーチャー適正持ち繋がり。詳細については神話を参照として頂きたいが、パリスの死因も彼らと同じ、巡り巡った一本のヒュドラ毒矢によるものである。
同時期に実装されたサーヴァント。第2部5章では共闘する事になる。
ヘクトール曰く、本来(大人)のパリスとは「絶体絶命になって初めて英雄としての底力を発揮する所がそっくり」らしい。また、女性関係のトラブルで最期を迎えた点でもそっくりである。
同じく拗れた女性関係によって、大きな戦争の原因となってしまった英霊。
表面上やマテリアルでは反省していない様に見えて、内心では静かに後悔を抱えている点も同様。
元ネタの記事にもある通り、トロイア戦争の責任をパリス個人に求めるのは、割と無理筋ではある。彼がいなくとも神々の目的からして、何らかの形でトロイア戦争が発生した可能性は高い。
また、一応Fate時空でのヘレネー奪取云々は、迎えに行ったヘレネーは実はメネラウス王に無理矢理結婚させられていた上にひどい虐待を受けていた事実が発覚しており、それを見るにみかねたパリスが連れて帰って来た……という、まあまあマシかつ合理的な理由になっている。
なお、ギリシャ神話の原典では、史実の解釈も踏まえたヒッタイト王との会談やヘレネーへの説得など、交渉事には中々の才能を示す、従来のイメージを覆す一面が備わっている。『FGO』的には上記にある通りの真っ直ぐで一生懸命な健気な心意気がそれらを後押ししたとも言える。
ただ神話においては、トロイア陥落後にメネラウス王とヘレネーはよりを戻し、故郷に戻って平穏無事に暮らした、とされている。その上、エリュシオンで不死の身になってまで幸せな夫婦生活を送っている。この説を取る場合、虐待していたと言う設定は違和感が強い。あるいは、ヘレネーが義理の甥であるオレステスに「家庭崩壊の原因を作った不義の女」と因縁を付けられて殺されると言うパターンも有り、こっちはこっちでやはり、死の遠因を作ったパリスの立場は複雑。
他にはメネラウス王はヘレネーを戦争をふっかける道具としていたという研究解釈も存在するが、こちらについてはかなりマイナーな説である(これを元にした映画はある)。
いずれにせよ、ヘレネー関連の情報が少なく解釈に迷うところがある。続報を待ちたい。
演じた寺崎女史は後に劇場版『神聖円卓領域 キャメロット』前編にてサリアを演じた。
パリスの家系図・バージョン2020。もちろんヘクトールと共通。
新規英霊登場とともに改定されていく。
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