概要
開催日時:2022年4月6日(水)〜27日(水)
参加条件:第2部2章のクリア、ただし同6章のネタバレも一部含まれる。
特異点名:所在不明水域タートルアイランド
『Fate/Grand Order』の期間限定イベント。4月に完全新規イベントが行われるのは、他作品コラボ系を除けば初となる。
如何にもゆるふわな絵面やあらすじから軽めの内容と思いきや、メインシナリオ全18節(プロローグとエピローグ除く)とかなりのボリューム。(ただし、主要な内容は最初と最後に集中していて、他の節はかなり短めなため、総合的な量は他のイベントと大差はない。)
今回の新規実装サーヴァントは、主役のなかよしセイバーこと「徴姉妹」。
また配布サーヴァントも別にいることが告知されていたが、レアリティが普段通り☆4であること以外は一切明かされず、イベントの中で現れるという初の試みがなされている。
あらすじ
澄み切った青空、真っ白い綿菓子みたいな雲、視界いっぱいに広がる大海原!
夏を匂わす喧噪【イベント】が早くも到来か!?
____などと、胸を躍らせたのも束の間。
そこは"地球上のどこかであるのは間違いないが、そこはどこかは分からない"という座標不明の島。
摩訶不思議な生物【ぷにぷに】、喋るウミガメ、そして彼らの身を守っているという二人の少女との出会いから物語ははじまる。
聞けば最近、ぷにぷにを捕食しようとする妖の類が海から襲来し、今では水上に作られた村のみを残し、島のすべてが奪われてしまったのだという。
「___あなたたちがいてくれれば、攻勢に転じられるかもしれません。
本当の意味で……この島を、取り返せるかも。」
奪われたものを取り戻すため、いまマスター(とぷにぷにたち)が立ち上がる!?
(公式より)
登場キャラクター
主要人物
※サーヴァントは攻撃力・絆ポイントのボーナス付き(ラムダは通常霊基含む)。
現地に召喚されたベトナムの姉妹英霊。水怪に襲われていた謎の生物「コン」たちを助け、水上に拠点を造っていた。
現地住民のぷにぷにな生物(?)。数はそれなりにいる。
片言だが人語を解し、一人称はワガハイ、さらに手先も器用と謎が多い。
- 長老
拠点に姉妹やコンたちと住む喋る老ウミガメ。
その正体は、「舞台となる浮島を背中に載せた超巨大な亀の分身体」らしい。
マスターとともに第一陣としてレイシフトした面々。共通点は眷属がいる(ガルラ霊、リヴァイアサン、酷吏)ことで、どれもコンと意気投合している。
島の拠点増設のため追加で呼ばれ、コンたちを従え土木用の黄色いヘルメットをかぶって作業することに。
彼女もハトを眷属として従えているが、ハトがコンたちを餌と認識しかけるなど相性はやや悪い。
散歩がてらハベトロットを連れて勝手にレイシフトを行い、コンを愛でつつ別行動中。
今回の敵である、謎の侵略怪物。霧と共に現れるという。
カルデアに残り、謎が多い浮島や水怪たちの分析に当たる。
なお推理担当は「休暇中」とのこと。
装備の調整が間に合わなかったため第一陣に加わらず、カルデアにて待機している。
今回の配布枠。終盤、黒幕へのカウンターとして召喚される。
その他
僧のような姿という情報から日本由来の水怪と推測、対抗するために呼び出された2人の僧侶。
弁慶は水怪の禅問答を看破して見事に正体を暴き、胤舜は力業主体の他メンバーに代わって"柔"の技で貢献。
その指揮能力と再び日本の水怪が現れる可能性から白羽の矢が立ったが、あいにく妖の類には疎く苦戦する結果に。
新しい水怪が現れていないか、斥候を任された2人。
その途中、自国の挨拶をそれぞれコンに教えた結果、元々徴姉妹から教わっていた(何故か日本語の)「こんにちは」と色々混ざり、「はんなま」という変な挨拶が出来上がった。
新しい水怪に対し、心当たりがあるということで通信に割り込む。
どうやら彼女も現地に行きたかったようで、イタズラのアイデアも色々考えていたとか。
その後はマシュ、ダ・ヴィンチ、弁慶とともに推理にあたる。
何故か勝手に来ていた助っ人。
しかし、水怪の歌と踊りにあっさり魅了されてしまい、速攻で水中に引きずり込まれた(その後、普通に生還した)。
分岐シナリオ
今回は「建設クエスト」という選択式のクエストが存在しており、どれを選んだかによって、シナリオの内容や登場キャラ・バトルの助っ人などが変化する。
選ぶのは「コンや拠点の水上村に施す強化」で、どれも3択。
一度選ぶと他の選択肢は消滅してしまい、追加要素の途中変更も出来ないが、ストーリークリア後にリセットすることで他の内容を確認できるようになるとのこと。
初回については通りかかったなぎこさんが「第一回『コンコンに何持たせる?』会議」と通信越しに命名していたが、ここでは要約した名前で統一する。
頼光は太刀、レオニダスは槍と自分の得物を薦めるが、天草は何故かパイルバンカーを提案し、実地監督もガラテアに任せる。
牛若丸は源氏仕様の鎧兜を、カエサル(+勝手に参加したローマ皇帝たち)はローマ式の甲冑を、メカエリチャンはSFアーマーをそれぞれ提案。
作成はミス・クレーンと散歩を切り上げたハベにゃんが、専門外ながら担当。
ダ・ヴィンチは建築家魂からピサの斜塔を、三蔵は信心深さから五重塔を、ニトクリスは太陽王の許しを得てピラミッドを、それぞれ自分の好み優先で提案。
結果どれも本来の目的にはやや不釣り合いな建物になってしまった。
始皇帝は万里の長城、エジソンは電車、オデュッセウスはトロイの木馬と、それぞれ自身の逸話から提案。
長城を選ぶと専用の移動手段+おまけ付き。木馬を選ぶと豪華に宝具演出も付いてくるが、流石に性能は未再現。
ミストレスはスーパーカー、エウロペは牛と自身の宝具を提案し、それぞれボイジャーとパールヴァティーが賛同。
マスターはギルガメッシュやアルジュナ・オルタが持つヴィマーナを推薦。雷電博士と教授に作成協力を仰いだが、教授は英雄王の機嫌を損ね腰が犠牲になったという。
マリーは豪華客船を、ノッブは屋形船を、ヒロインXはスペースコロニーをそれぞれ提案。
またもや趣味優先の自分勝手な案ばかりになってしまったが、結果的にコンたちも満足している様子。
ネロは劇場を、巴御前(+ジナコ)はゲームセンターを、紫式部は図書館をそれぞれ提案。
劇場を選ぶと様々な演目が披露され、ゲームセンターを選ぶと、コン達が熱中しすぎて悪影響を受けてしまう。
ドレイク達海賊は海賊船を、モードレッドはホバークラフトを、北斎は興味本位で伝説のうつほ船をそれぞれ提案。
余談
オマージュ要素
これまでのイベントだけでなく、過去作の要素もある。
2016年の夏イベント。マスコットキャラのような存在や、資材を集めて開拓する流れ、クラスごとのドロップ数ボーナス、特別仕様のロード画面など似ている要素が多く、劇中でもマシュが(主に開拓を指して)「懐かしい気持ちになる」と言及している。
2020年のぐだぐだイベント。アイテムを用いて建設する要素が共通するほか、ダ・ヴィンチが言及したように、同じく喋るカメ(卑弥呼の弟)が登場する。
- セミラミスのヘルメット
ギャグ漫画『ちびちゅき!』などでも既に使われているネタ。
詳しくは彼女の記事の「余談」参照。
- 天草のパイルバンカー
コンの1体が連想させるフレーズを口にし、天草本人も直前に「黒鍵」と言っていることから、おそらく元ネタは彼女。
中盤に登場したとある水怪がこちらで描かれたそのままの姿で登場し、さらに戦闘用グラフィックも新規に用意されていた。