概要
イベント開催期間:2016年1月20日(水)17:00~2月3日(水)13:59
奈須きのこによる完全オリジナルストーリーで贈る、期間限定イベント「セイバーウォーズ~リリィのコスモ武者修行~」が開催!
カルデアに突如として現れた謎の地球外生命体。
あなたはマスターとして、アルトリア・ペンドラゴン(リリィ)の成長を見届けることができるのだろうか。
内容
アルトリアのコメディーリリーフの極致といえる「謎のヒロインX」のピックアップ召喚、そして事前登録限定だった「アルトリア・ペンドラゴン(リリィ)」の配布サーヴァント化という、アルトリアだらけの期間限定イベント。
ちなみにイベント開催時に最新作を公開していた某世界的有名なSF映像作品シリーズのパロディとなっているが、イベント内容とは特に関係がない(むしろ内容的にはスパイダーバースに近い)。
イベントの仕様としてはぐだぐだ本能寺と同じくポイント制。
また、イベント限定礼装を装備したサーヴァント及び指定されたサーヴァントの攻撃力がイベントクエストに限り増加するという特殊な仕様となった。
「ぐだぐだ本能寺」から始まる「ぐだぐだイベント」と同じく、「セイバーウォーズ」シリーズは様々なイベントの中でも特殊な位置づけがなされている。ファミ通.comに掲載されたインタビューでは「『FGO』の中でも、“セイバーウォーズ”と“ぐだぐだシリーズ”は、世界が違うんです。それ以外はなんだかんだ言ってリンクしているのですが、このふたつだけは言ってしまうと、『FGO』のスピンアウト」と奈須きのこの口から語られている(【FGO】奈須きのこ氏&武内崇氏が語る5年目、そして6年目の『FGO』。オリュンポス終了までで第2部はまだ半分の進行度)。
念願の復刻!!
長らく復刻の兆しがなく、他作品とのコラボを除くほかの復刻イベントが1年前後で登場したにもかかわらず、まったく音沙汰もないままとなっていた。
ところが「カルデアボーイズコレクション」終了後の2018年3月15日、ほとんどゲリラ実装に近い状態で復刻ライト版の開催が告知され、18:00からの開始となった。
実に2年2ヶ月と、イベントとしては再開までのブランクでは最長記録となった。
同時に、これまで年2回の福袋ガチャでしか召喚不可能だった謎のヒロインXもようやく再ピックアップとなり、こちらも歴代ピックアップサーヴァントでの再ピックアップ最長記録を樹立してしまった。
その代わりにヒロインXの戦闘アニメーションを更新、さらにセリフも増加と、これまでの不遇を払拭するテコ入れが入った。
リリィも強化クエストが実装され、宝具の性能が向上できるようになった。
ストーリー
時は2016年、人理継続戦争のさなか。
共和国も帝国軍もいないカルデアには、ひとときの平和が訪れていた。
そんな時、突如として宙から現れた謎の地球外生命体。
異星人の目的は何か?アルトリウムとは?
宝具成長しない同盟に所属するセイバー・リリィの
壮絶な修業が始まるのだった。
仕様
「ぐだぐだ本能寺」同様、戦闘で発生したポイント(EP)を稼ぎつつセイバー・リリィと限定礼装を回収していく。
「ピュアリー・ブルーム」は装備サーヴァントの攻撃力を100%(限界突破:200%)、「アルトリアの星」は味方全体の攻撃力を50%(限界突破:100%)上昇させる。
そして「セイバーウォーズ」の題名にふさわしく、セイバークラスにはイベント期間中「セイバーパワー」というクラススキルが付加され、ランクに応じてアルトリウム(EP)の獲得量と攻撃力強化の効果が発揮される。ついでにアサシンだがヒロインXにも付加される。
特に目玉であるリリィとヒロインXのブーストは群を抜いて高く、礼装の特攻効果と兼ね合わせると敵陣を紙屑のように蹴散らしていく。
トランGスター、バンノウレンズ、シンクウカーンの三つの回収アイテムを、ショップで各種アイテムに交換可能。「ピュアリー・ブルーム」もEP獲得による報酬を除いた4枚が交換できる。
「セイバーの星」はEP獲得での報酬でしかゲットできないため、早期に限界突破を目指すならEP優先で周回を重ねる必要がある。
期間中、毎日00:00(復刻版は18:00)になると「モンスター襲来!」という特殊クエストが発生し、大量のEPとクリア報酬に素材アイテムをゲットできる。
復刻版では、お馴染みとなった「第1部終局特異点」クリア済みのマスターに向けて高難易度のチャレンジクエストが登場する。
登場サーヴァント
主人公サイド
修行中の主人公ズの元に、不時着した宇宙船の中から現れた謎のサーヴァント。
トップクラスのセイバーとして未熟者であることを自覚しているリリィを見過ごせないと言い、彼女の師匠を買って出るが、ついでに宇宙船「ドゥ・スタリオンⅡ」が壊れたため、修理素材及びセイバーをパワーアップさせるという謎の微粒子「アルトリウム」を集めるよう(ほぼ強引に)ぐだーずを付き合わせる。
聖剣の威力向上、平たく言えば宝具レベルが上がらないことに悩み、今まで一人で修行を続けていた姫騎士。
その事実を重く見た同じく「宝具レベル成長しない同盟」のマシュと共にレイシフト先で打ち込みを開始するが、なかなか成果が上がらない。
突如として現れたヒロインXを割とすんなり師として仰ぐ、黒髭の下心丸出しの申し出を鵜呑みにするなど、直向きさと人を「疑わない」純真さで周囲を引き付けていく。
対峙サーヴァント
宇宙船のパーツ(お宝)を狙って寄ってきた海賊と何故か同行する無口な旦那。
相変わらずのテンションで暴走する黒髭にはお約束ともいえる展開が――。
空から降ってきた謎の飛行物体を見物しに来た3人組。
「わけのわからないものにはわけのわからないものをぶつける」理論で先頭を任された赤いのにXが案の定問答無用で突っかかるが、成り行きで若干1名を除き、リリィの修行に加わることに。
未知の存在に吸い寄せられてきたという科学者一行とゴールデン。
- スーパーヒロインZ
背格好は完全にパチモン的存在だが、「すべてのセイバーを抹殺するセイバー」として過去に飛んだXの刺客として生まれた存在。
「忍法セイバー無限地獄」により、雑魚8騎+ラスボスという驚異の増殖力を誇る。
もちろん全員が3ターンで宝具を撃ってくる上、確率スタンスキルをこれでもかと乱発するため苦戦したプレイヤーも多数。
余談
難易度について
FGOの歴代イベントの中でも五指に入る過酷なイベントという評が多い。
18年に復刻された際には初めてこのイベントを体験したマスターが「当時のサーヴァントプールでこのイベントを完走したマスターに敬意を表す」という感想を残したほど。
なぜここまで言われるようになったかというと
- フリクエエネミーの異様なHP
このイベントではFGOでは初となるイベント特効による攻撃力ボーナス及びイベント礼装による攻撃力ボーナスが導入されたのだが、運営もまだ加減が分かっていなかったのか特効があることを加味してなお異様とも言えるHPのボスエネミーがフリクエに登場した。
適正と言えるのは上級に登場するHP約12万のロムルスまでで、その上の超級は約18万、彗星級は約15万と約12万のHPを持つボスエネミーがそれぞれ1騎の計2騎、惑星級は約20万、星団級は約40万、銀河級は約95万、最高難度の超時空級に至ってはなんと約100万に加えて道中敵も約42万とエネミーのHPが凄まじくインフレしており、特効礼装無しでは上位のフリクエをまともに周回することすら叶わなかった。
2024年8月現在の最新イベントであるセレブサマー・エクスペリエンス!のフリクエと比較すると
- 惑星級:推奨レベル90のオールドドバイ(ボスHP約17万)より少し高いくらい
- 星団級:推奨レベル90+のマリオンホテル(ボスHP約30万、中ボスHP約18万)よりキツい
- 超時空級:推奨レベル90++のドバイファウンテン(ボスHP約100万、中ボスHP約50万)とほぼ同等
となる。なお、こちらのイベントは水着サーヴァント全てにイベント特攻があり、攻撃力を倍化する特攻礼装もある上、当時と比べてバッファーの質の向上もあるので周回難度は雲泥の差である。
特効礼装の数さえ揃えばそんな高体力エネミーをワンパンというのも夢ではないのだが、普通に進めると特効礼装である「アルトリアの星」を凸可能になるのはかなり後半に差し掛かったタイミングである。
- 初開催時のサーヴァント実装状況
このイベントが行われたのは2016年1月、本編の進行具合としては死界魔霧都市ロンドンまでが配信されたところである。
前述したようにこのイベントはセイバークラスのサーヴァントの存在が必要不可欠なのだが、初開催当時、実装済みのセイバークラスのサーヴァントはわずか12騎。
その中でNPチャージスキルを持つのは全体宝具持ちのモーさんただ1騎。
ボスキラーとなる単体宝具持ちセイバーは沖田さんとカエサルのみ。ランスロットやベディと言ったある程度入手性が高く、高性能な単体宝具持ちのセイバーは当然ながら未実装、沖田さんは限定星5なので引けていない人はカエサルに頼る以外の選択肢がなかった。
さらに頼れるサポーターサーヴァントは当時孔明くらいしかいなかった。マーリン?スカディ?未実装ですが何か。
- フリクエ周回パーティの構築の難しさ
現在のFGOではイベントのフリクエのエネミーは単一クラスでまとめて周回をパーティの構築をしやすくする配慮がなされているのだが、当時、そんな配慮はなかった。
3クラス程度のエネミーがフリクエに入り混じるため、周回パーティのメンバー構成をどうするかにも難儀する。
加えて攻撃力ボーナスを持つ特効礼装がないと周回するのは困難だが、かといってその数を増やしすぎると交換素材のドロップ数を増やすイベント礼装を積まないと周回数が嵩む…といった二律相反があり、礼装の配分をどうするかにも悩まされるのであった。
だいたいこんな感じである。
復刻時は本開催から2年の月日が経っていたこともあってサーヴァントも拡充され、使用可能サーヴァントの乏しさと言う点は解消されていたが、他については本開催時そのままであった。
故に2018年基準のイベントに慣れていた当イベント初体験のマスターは大苦戦。現在のサーヴァントでもこれだけ辛いんだから当時のマスターは本当にすごかったという認識を持つようになったのである。