「妾の名は武則天。妾を使役しようとするなど……不遜過ぎて逆に興味が湧いてきたぞ?」
プロフィール
真名 | 武則天(武照) |
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クラス | アサシン |
性別 | 女性 |
身長 | 138cm |
体重 | 35kg |
出典 | 史実 |
地域 | 中国 |
属性 | 秩序・悪・人 |
好きなもの | 派手で豪華であれば何でも、自らの国、名前を変えること |
嫌いなもの | 猫、幽霊 |
設定担当 | 水瀬葉月 |
ILLUST | 原田たけひと |
CV | 井澤詩織 |
通りの良さを優先して「武則天」と名乗っている。それは死後の諡「則天大聖皇后」に基づくもの。彼女自身としては、初めて帝位についた際の「聖神皇帝」の肩書がお気に入りのようだ。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
メインストーリーでは第1.5部の第2シナリオ『伝承地底世界 アガルタ』にて「不夜城のアサシン」の仮称で登場。
真名
中国史上唯一の女帝、「武則天」。
唐の二代皇帝太宗の後宮、妾の一人であったが、太宗の息子高宗と通じ、太宗の死後高宗の妾にもなる。そして武氏は高宗の子を産むが――その小さな命の火はほんの乳飲み子のうちに消えた。
武氏はその子を殺した犯人として王皇后を追求し、寵姫・蕭氏とともに失脚させ、自らが高宗の皇后の座についたと言われている。その際、武氏は二人の手足を切り取った上で酒壺に投げ込み処刑したとか。この流れから、武氏が自ら子を殺して皇后に罪をなすりつけたのではないかと考える者もいたが―――真実は、定かではない。
皇后として実権を握った彼女は、邪魔な親族・政敵を次々と殺害(暗殺もしくは拷問)。
高宗の死後、国号を「周」と変え、ついに自ら帝位につき、「聖神皇帝」を名乗ることになる。
彼女は国を治めるにあたり、密告を奨励する恐怖政治を敷いた。「酷吏」と呼ばれる役人達による残虐な拷問を、民草は心から恐れたという―――
そんな彼女がこんなイマイチ威厳にかける幼女姿で現界したのにも一応理由がある。
彼女の場合、「いかなる手を以てしてもこの道を進み、自分の力で頂に至る」と決意したのがこの時期で、それを全盛期と解釈された結果だろうとのこと。
言動や仕草こそ姿に引っ張られているが、その苛烈さは微塵も衰えておらず、内に秘めた激情を露わにした際はあまりの圧にほぼ全員が口を挟めなかったほど。
幼少期に道士が「頂に至るだろう」と予言した?
余計な真似をッ!
私は私の力でここまで来た!
天命などでは、決してないッ!!
コミカライズ版『アガルタの女』第14節では何と大人時代のデザインが公開されており、女帝に相応しい威厳を放っていた。その後、ゲーム本編においても水着verという形でお披露目されている。
人物
一人称は「妾」。
天上天下唯我独尊が人の姿をしたような傲岸不遜で得手勝手な幼女。
姿こそ幼女であるが生涯の記憶を持ち合わせ、頭も切れる方であるためその態度に実力は伴っている、まさに皇帝。ただ容姿の所為で初見ではただの偉そうで我儘な子供にしか見えない。
普段こそ自分勝手でわがまま放題だが、その本質は努力家な実力主義者であり、常に自己研鑽を怠らない。また相応の実力や功績を持つものには素直に礼を持って接し、それを学ぼうとする。
史実通り、合理主義者だが意外にも信心深く、幽霊とか超常的なものを恐れて嫌う。特に猫は生前に猫に纏わる呪いをかけられたため大嫌い。同時に験担ぎなども積極的に行っている様子。
生前に周囲の嘲笑を他所に、当時は軽んじられる女の身でありながら、身一つで女帝まで上り詰めたその事実を何よりも誇りとしている。そのため、信心深い彼女にしては「女帝になるのは天命である」という話に自身の努力を否定されたかのような侮辱を感じている。サーヴァントの身であっても弛まぬ努力を行っており、自身の幕間の物語では様々な分野で自分磨きに精を出している。
加虐趣味があるようで、拷問を好む。実際、拷問は相手を殺さないように最大限の苦痛を与える技術と知識を求められる高度な行為であり、道徳的問題を無視すれば非常に奥が深い。
マスターのことはとても気に入っており、ときに愚か者と叱り飛ばすときもあるが、普段は見た目通り子供のように甘えたり、今度は一緒に国の共同経営者にならないかと誘うなど、素直な言葉こそ口に出さないもののかなり贔屓にしている様子。
能力
数々の暗殺を得て皇帝に昇り詰めた者であるが、気配遮断のランクはDと低い。
しかし敵の本拠地へ直接潜入しその泣き所を直接攻撃する、カルデアの観測を誤魔化しつつアマゾネスの跋扈する不夜城から脱出するなど、生前の経験ゆえに隠密行動は意外と得意である模様。
モーション中では、不夜城で使役していた「酷吏」を召喚して大鋸での人体切断を行う他、大量の針を召喚して貫いたり、手ずから携えたムチで滅多打ちを行うこともある。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | D | E | A | B | A | B |
保有スキル
気配遮断(D) | サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している……が基本は女帝は御簾の後ろぐらいにしか隠れない。 |
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拷問技術(A) | 拷問器具を使用した攻撃へのプラス補正。彼女が使役する使い魔「酷吏」にも同様の技術がある。彼女、あるいは酷吏がこのスキルを罪人に行使した場合、その者は自らの罪を「必ず」認める。また、正しき国家運営を脅かす秘密を持つ臣民に行使した場合、その秘密を「必ず」手に入れる事ができる。 |
焦骨牡丹(A+) | 「拷問技術(A)」から変化。拷問に関連したものと思われるが、詳細不明。 |
皇帝特権(B) | 本来有していないスキルを短期間獲得できる。騎乗、剣術、芸術、軍略と多岐にわたるスキルを習得できる。生まれではなく、そのときの純粋たる努力によって獲得したものである。 |
女中英主(B+) | 「皇帝特権(B)」から変化。後の清代に彼女の功績を称える意味でできた呼び名だが、詳細不明。 |
女帝のカリスマ(A) | 唐の後宮から始まり、そして自らの国「周」を興すに至った女帝の人心を掌握する能力。国家運営が可能。彼女は恐怖政治を敷いたが、人材登用能力には優れていたとされる。 |
宝具
告密羅職経(こくみつらしょくけい)
- ランク:B→B+
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~3
- 最大捕捉:1人
「お仕置きターイム!」
「憎むべきはそなたならず。そなたの中の罪。妾の法は、その罪の全てを痛苦の腕(かいな)で引きずり出す!とくと味わうが良いぞ。にぱっ☆」
「告密羅職経」とは、彼女の統治時代に記されたと言われる、酷吏(拷問官)達の指導書。言わば罪人を作り上げるための、拷問と尋問のハウツー本であった。この宝具は「彼女は自由に罪人を生み出せる」という国家的法則の体現に等しい。すなわち、彼女がこの宝具を展開した時、彼女は誰に対しても「拷問するもの」となり、相対するものは問答無用で「拷問されるもの」となる。
本来ならば多種多様の拷問方法で不届き者を罰する事が出来るのだが、最近は、かつて政敵を害した酒壺と毒を拷問用にアレンジしたものをよく使っているようだ。
この「生かさず、殺さず」の特性は生と死を司る天秤の如き存在の不死性を貫通しうる数少ない方法でもあり、アガルタでもその不死性に窮地に陥っていたカルデア勢力の逆転の一手となった。
宝具となった逸話の由来は王氏と蕭氏を百叩きにした上に、四肢を切断し、「骨まで酔わせてやる」と言って酒壷に投げ込み殺害した逸話かと思われる。
関連人物
生前
太宗
自身を宮廷に迎え入れた唐の2代皇帝。
彼からは気味悪がられていたとのこと。
高宗、中宗、叡宗
唐の皇帝たちにしてそれぞれ、夫、息子たち。
武則天曰く、「お飾りの愚王」だったとのこと。
玄宗(李隆基)
中宗の息子にして自分の孫。
楊貴妃に入れ込んで国を傾けたので「李隆基のクソガキ」呼ばわりしている。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
甘い人間だとは思っているが、そこが苛烈な自分との釣り合いがとれて好ましい点らしい。
国の共同経営者に誘ってきたりも。
自身の配下に就いた軍師。彼女の特性のおかげか、気分屋のアサシンの元に居てなお生き延びている。ストーリー内での掛け合いを見る限りでは、関係自体は悪いものではなかった様子。
彼女の苦手な猫(属性)のサーヴァント。所持しているとマイルームで特殊会話が聞ける。
猫っぽい謎の生物。少なくとも彼女はそう認識している。
こちらも苦手としており、基本的に遠ざけている。
始皇帝を暗殺しようとしたサーヴァント。
同じ中国の皇帝である自分も暗殺するのではと疑い、監視している。
ロリ系サーヴァント繋がり。実装から初めてのイベント参加となった、『ネロ祭 再び』にて「ダーク・フェアリー・テイル」としてチームを結成。四人とも(精神年齢はともかく)見た目が幼女ばかりなのだが、チーム結成時に気分を良くした武則天が褒美として拷問具を分け与えている。
その拷問具とは可愛い果物型であり、一見すると子供達がアクセサリーを分け合っているかのような微笑ましい光景のはずだが、実態は割と危険!特に、殺人鬼モードになったジャックが持っていた場合、本気で洒落になっていなかったりする代物である。
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中国史上初の皇帝。彼女と同じく後の世には暴君として評される事もある。彼女の治世を「なかなかによく励んだ」と評したが、それと同時にその生涯に「朕が存命であれば……」と嘆いてもいた。最終的には考えを改め、「其方もまた、紛れも無く中華を統べた竜である」と認めた。
最初は呂布なのか馬なのか困惑するものの、中華の名馬ということで乗りこなそうとした……が、あえなく振り落とされてしまった。この際、落馬のSEが鳴っている。
中国の王妃が1人で、孫(玄宗)の妻。彼女から「不夜奶奶(フーヤーナイナイ)」と呼ばれた為、「不夜姐姐(フーヤージェイジェイ)」と呼べと鋸挽き拷問をチラつかせて脅した(「姐姐」は「お姉さま」、「奶奶」とは「お婆ちゃん」という意味)。フォーリナーである彼女の危険性は承知しており、彼女も武則天には頭が上がらない事から、彼女の監視兼教育係として、マスターと並んで保護者のような立場。武則天が厳しい親なら、マスターは甘やかす親という立ち位置。