概要
茨城県の西端にある市(都市)。人口約14万人。都内までJR宇都宮線(東北本線)で1時間と言う利便性から、東京のベッドタウンとして発展している。関東平野のほぼ中央に位置するため、土地は平坦だが、南部より北部のほうが標高は高い。
2005年に総和町、三和町と新設合併し、古河市役所は旧・総和町役場に移転している。ちなみにこの合併による新市名は総和町、三和町の声から『こが市』になりかけたが、総和町長が『古河市』派に交代したため、古河市になったと言う経緯がある。
旧・総和町、旧・三和町を中心として農業が盛んであるほか、旧・古河市や旧・総和町には工業団地が数多くあり、工業も盛んである。
あくまでも茨城県だが……
東北本線(JR宇都宮線)や国道4号が埼玉県と栃木県の間に古河市を通る形となっているため、勘違いされやすいが、古河市は茨城県であって、埼玉県でも栃木県でも無い。
しかし、茨城県の県庁所在地である水戸市に行くより、埼玉県のさいたま市(大宮・浦和)、栃木県の宇都宮市、さらには東京都に行くほうがはるかに楽なので、経済面や教育面ではそっちのほうが繋がりが強いのが現状。
これは古河市のまともな交通機関が東北本線(JR宇都宮線)ぐらいであり、バスが古河市内完結、隣の栗橋駅(埼玉県久喜市)、境町、八千代町を結ぶ路線バス(ただし境町の最寄り駅は古河駅か茨城県外の駅、八千代町は古河駅以外はタクシーのみのアクセスである)か季節運転の高速バスしかないためである(おかげで何らかの理由で茨城県庁に行く時は電車は本数が少なく、自動車で行ったほうが早いくらいである)。
ついでに電話も全国自動交換網整備の際、茨城側の029x(水戸MA・土浦MA)ではなく栃木の小山MAに接続されており、市外局番の例外割当である0280地区となっている。
つまり、古河市は茨城県でありながら、ほとんどが埼玉県や栃木県に移動すると言うどう見ても茨城県民とは思えない動きをしており、茨城県の他の市町村との繋がりは弱い。
ただ、そもそも茨城県全体がクルマ社会化していることに加え、その自動車を管轄する陸運局・軽自動車検査協会が土浦市にあるため、意外なことに土着住民には茨城帰属意識もあったりする。特に旧総和町・三和町地区は顕著。普段の動きは明らかに埼玉県民のそれなのに、「茨城は人情があるどごろだがらぁ~」とか言ってみたり、逆に「栃木県古河市~」と宛名書きされてぶちキレたりする。
ただ、他の茨城県の市町村住民、特に県南民は(通称「茨城都民」が多いつくば市を除き)千葉県を「都会ぶっている田舎」と見下している風潮があり、そのためになんとしても東北新幹線駅を開業させたい、という人間が一定数いる。
交通
鉄道
なお、東北新幹線の駅は市内には存在しないが、小山駅または大宮駅からはそれほど遠くはない。
道路
市内には国道4号、新4号バイパス、国道125号、国道354号が通っている。
なお、市内に高速道路は通っていない(東北自動車道の羽生ICまたは館林IC、首都圏中央連絡自動車道/圏央道の五霞ICが最寄りのインターチェンジである。)。
関連タグ
荒川区:東北本線より常磐線の交通が豊富な関係上「東京23区内にありながら茨城県まんまのインフラをしている」というまさに古河市とは対極的な位置づけにある自治体。区内を高崎線·宇都宮線·京浜東北線快速全て通っていながら3本全部が利用できないという特徴も対極性を強調している。
渡辺徹:出身者。2016年より市長を務める針谷力とは幼馴染で生前は古河大使を務めた。