概要
日本の自治体名。
現在は通常、茨城県の東海村を指す。
かつて千葉県に2つの東海村が同時に存在した(現・市原市の一部と現・いすみ市の一部)が、これらが合併により消滅したのと入れ替わりにやはり合併で発足したため、3つの東海村が同時に存在したことはない。
なお宮崎県にも存在した(現・延岡市の一部)が、こちらは読みが“とうみむら”になる。
茨城県那珂郡東海村
1957年に日本初の原子炉JRR-1が初臨界、1966年に日本初の商業用原子力発電所である日本原子力発電東海発電所が営業運転を開始。以来“原子力の村”として有名となった。
これらの施設およびその従業員からの税収で財政は潤っており、平成の広域合併の際も単独のままとなった。
原発の村というイメージとは裏腹に、この地に設置された商業用原子炉は先述の東海発電所と東海第二発電所の2基のみ。うち東海発電所は1998年に廃炉となり現在解体作業中である。
その代わり燃料加工の施設が集まっているが、1999年にJCOが燃料加工の過程で想定外の臨界を起こす事故を起こしている。後に『東海村JCO臨界事故』と呼ばれ作業員3人が被ばくし2人の死者を出している。この事件に関しての詳細はこちらでは記載しない、どうしてもを言うのであれば、覚悟をもって調べることを勧める。
なお東海第二発電所は東京電力管内に存在する唯一の原子力発電所である。
那珂郡に所属しているが、同郡の町村は2005年の那珂町の瓜連町合併とそれに伴う市制移行により、東海村のみの“1村1郡”となった。
また2006年に稲敷郡谷和原村と同伊奈町の合併によるつくばみらい市発足、新治郡新治村の土浦市編入により、茨城県内の村は東海村と稲敷郡美浦村のみとなった。