概要
茨城県南西部にある市。2006年3月に伊奈町・谷和原村が合併して成立。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス、関東鉄道常総線、国道294号線・354号線が通り、常磐自動車道の谷和原インターチェンジがある。面積79.16km²、人口52,791人(2022年6月1日)。
市名について
つくばみらい市は6文字であり、同じ県のかすみがうら市、鹿児島県のいちき串木野市と並んで日本一文字数の多い市名である。その由来は旧筑波郡とみらい平駅であるが、合併の際はその長さもさることながら、遠く離れた筑波山や学園都市を連想される「つくば」と、地名ですらなかった「みらい」の組み合わせには市内外から反発があった。
これには紆余曲折があり、元々は伊奈町・谷和原村は水海道と合併して「常総市」になる予定だったが、主導権を握りたい水海道側の反発で破談になり、代わりに石下町を編入して常総市に改称してしまった。そのため残った町村は短期間で新市名を決めなければいけなくなり、市民アンケートの結果を踏まえ、合併協議会により「みらい」「みらい平」「小貝」「南つくば」「筑波みらい」の5案が発表された。しかしその前日に谷和原村議会が「つくばみらい」を推すことを全会一致で議決していたために協議会は大荒れとなり、最終的に両町村長の20分ほどの話し合いで決められた。反発があった一因には、こうした議論の不透明さもある。
現在では宅地開発の進展によりみらい平地区が名実ともに市の中心となったことで、つくばみらいという市名も「つくばエクスプレスのみらい平駅がある市」として定着しつつある。その一方で変な市名だと思っている人も依然として多く、当記事を含め、本市を語る際にしばしば話題に上ることがある。