概要
『スポンジ・ボブ』の映画。2004年にアメリカ合衆国で公開され、日本では2006年に吹き替え版が公開された。実写パートも何度かある。本作では『子供』『大人』という言葉が多く出てくる。
あらすじ
カニカーニ2号店がオープンする日、スポンジボブは自分が店長になれると喜んでいた。しかしオーナーのカーニが選んだのはイカルドはスポンジボブは「まだ子供だから」という理由で店長にさせてくれなかった。ショックを受けたスポンジボブは親友のパトリックと昇進パーティーをするつもりだったレストラン「グーフィー・グーバー」でトリプルグーバーパフェをやけ食いして酔い潰れる。
一方、カニカーニの繁盛に嫉妬していたプランクトンはすっかり忘れいた「Z計画」を実行する。海底の王であるネプチューン王の城から彼の王冠を盗み、それをサイクロプスがいる危険な町シェルシティに売り飛ばした。プランクトンが残した犯行声明と留守番電話により王はカーニが犯人だと断定し彼を処刑しようとする。しかしスポンジボブと王の娘ミンディの説得で6日以内という条件でパトリックと一緒にシェルシティへ冒険に出かけることになった。その後、冷凍されたカーニしかいなくなった2号店にプランクトンが現れて秘密のレシピを持って行ってしまった……
登場人物・キャスト
本映画ではパトリックが谷育子氏から長嶝高士氏、プランクトンが松浦チエ氏からチョー氏とTVシリーズと声優が異なっている。両者とも言語版では男性声優が担当しているのでそれに合わせた配役だと思われる。なお、谷氏はカレン、パフ先生、松浦氏はサンディを出番は少ないが引き続き担当している。
主要人物
CV:松野太紀 / トム・ケニー
本作の主人公。オーナーのカーニから子供だから店長になれないと言われ時はショックを受け、上司を罵ったが、カーニが処刑されそうになると「カーニが死んでしまったら店長にはなれない」ということで彼を助けることに。パトリックと共にバーガーカーに乗って冒険へ行く。
CV:長嶝高士 / ビル・ファッガーバッケ
スポンジボブの親友でありもう一人の主人公。一緒にグーフィー・グーバーを歌ったりアイスを食べたり、シャボン遊びをしたりと言動はスポンジボブ同様子供であるが、子供と言われると怒る。
CV:奥田啓人 / クランシー・ブラウン
カニカーニのオーナーのカニ。プランクトンに王冠泥棒の濡れ衣を着せられ処刑されそうになるがスポンジボブらの説得により6日間の猶予を与えられ、その間は氷漬けにされた。しかしこの身動きが取れない状態時にプランクトンに秘密のレシピを盗まれてしまう。
CV:チョー / ミスター・ローレンス
エサバケツ亭の店長であり本作のヴィラン、この物語の全ての元凶でもある。カニカーニ2号店回転を機にZ計画を実行し、ネプチューン王の王冠を盗み、カーニに濡れ衣を着させて彼を処刑させようとした。カーニが氷漬けにされている間に秘密のレシピを奪い、エサバケツ亭でカーニバーガーを売って大繁盛させた。さらにバケツ型の帽子を無料で配り、その帽子で街の人々洗脳させ奴隷化。ビキニタウンをプランクトンタウンに改めて彼らに労働をさせた。また、スポンジボブとパトリックが王冠を取り返さないように殺し屋を送った。
CV:谷育子 / ジル・タリー
プランクトンの妻であるコンピュータ。AからYまで全てをやり尽くしたと言う夫に「Z」がまだ残っていることを指摘。エサバケツ亭繁盛後は彼女が電波を送って住民を洗脳させた。
CV:納谷六朗 / ロジャー・バンパス
スポンジボブとパトリックのお隣さん。オーナーのカーニからカニカーニ2号店の店長に任命された。カーニが氷漬けにされた際は給料のことを心配していた。後日、街のみんなのおかしな帽子に困惑、エサバケツ亭でカーニバーガーが売られていると知るとすぐに駆けつけプランクトンを問い詰めたが、口封じのために洗脳モードを開始、洗脳された住民に襲われ、彼も洗脳されてしまった。
CV:松浦チエ / キャロリン・ローレンス
スポンジボブの友達。街のみんな同様、彼女もプランクトンによって洗脳されハムスターの如く回し車を回していた。
スポンジボブのペット。ゲイリーも洗脳され巨大な岩を引っ張っていた。その際「プランクトンバンザーイ」と喋った。
CV:谷育子 / メアリー・ジョー・キャトレット
出番は少ない。彼女も洗脳された。
CV:谷育子 / ロリ・アラン
出番は1回しかない。スポンジボブを他のモブと共に罵倒、マヌケ扱いした(悪気はない)。彼女も洗脳されたと思うが、どうやってバケツを被ったのだろうか…?
劇場版オリジナルキャラクター
CV:銀河万丈 / ジェフリー・タンバー
海底を治める人魚の国王。罪人は誰でも処刑しようとする。王を象徴する王冠を大事にしていたが、それがプランクトンによって盗まれてしまう。カーニが犯人と疑った王はスポンジボブに「6日以内に王冠を取り戻せ」と命じ、カーニを氷漬けにした。プランクトンによって街の様子が様変わりしていても当人は髪の毛のこと夢中で気にしていなかった。
- ミンディ姫
CV:北西純子 / スカーレット・ヨハンソン
ネプチューン王の娘である人魚姫。本人曰く「未来の女王」。父とは対照的に思慮深いでありすぐに処刑しようとする父に嫌気がさしている。スポンジボブ達が無事帰って来れるように風の袋を渡したり、冒険を諦めた彼らに人魚の魔法をかけて大人にしたり(海藻をつけただけ)とカーニとプランクトンに支配されたビキニタウンを救えるのは彼らしかいないので全力で2人をサポートした。
- フィル
CV:奥田啓人 / ディー・ブラッドリー・ベイカー
スポンジボブの夢の中に登場した魚。彼の頼んだチーズバーガーにチーズが入っていないという訳のわからない理由で警察沙汰になっていたところを店長のスポンジボブが現れて彼のバーガーにチーズを入れることで無事事件が解決した。
- リポーター
CV:西脇保 / シレーナ・アーウィン
ビキニニュースのリポーター。カニカーニ2号店、エサバケツ亭の生中継中継で登場。プランクトンのでっちあげた話には無関心だった。
- グーフィー・グーバー&ウェイター
CV:奥田啓人 / ディー・ブラッドリー・ベイカー
ピーナッツのキャラクター&ピーナッツの顔をした店員。グーフィー・グーバーはスポンジボブとパトリックが大好きなものの一つ。ウェイターは2人にトリプルグーバーパフェをひたすら作った。
- フロストとロイド
CV:奥田啓人 / ディー・ブラッドリー・ベイカー(フロイド)、チョー / ミスター・ローレンス(ロイド)
町外れのガソリンスタンドの店員の2人組。スポンジボブとパトリックを子供扱い&シェルシティに行くことに対してして爆笑した。
- 酒場の魚達
「Thug Tug」にいる獰猛なギャングの魚達。リーダーは眼帯をつけた大男(CV:斎藤志郎)。「シャボンで遊ぶガキ共は魚の大人たちにボコボコに打ちのめされるべし」という掟があり、もしシャボンがリーダーに見つかったらグーフィー・グーバーの曲を流し、歌ったやつがガキ判定されリーダーや他の連中にボコボコにされる。声優は他に奥田啓人、納谷六朗、松野太紀、長嶝高士、辻親八が担当している。
- 殺し屋デニス
CV:辻親八 / アレック・ボールドウィン
「王冠を盗んだことがバレると困る」のでスポンジボブとパトリックの始末のためにプランクトンが雇った殺し屋。2mを超える長身でカーボーイのような容姿、サングラスをかけてバイクに乗っている。
- フラッグフィッシュ
CV:谷育子 / ディー・ブラッドリー・ベイカー
赤い体の巨大アンコウ。舌をおばあさんに扮してアイスクリーム屋に化けていた。謎の猫もついてくる。バーガーカーを食べたが、直後に崖下の巨大ウナギに捕食された。
- トレンチモンスターズ
CV:奥田啓人、谷育子、長嶝高士など
シェルシティの崖の下にいる謎の怪物。最初はスポンジボブらを食べようと襲いかかったが、大人になって無敵気分だった彼らは「僕らは大人」を歌いながら簡単に避けてしまう。そして最後は2人の謎ダンスに魅了された一部のモンスター達も一緒に歌って崖の上までついていく。
- サイクロプス(実写)
演:ニール・ロス
シェルシティにいる一つ目の巨人、だが、一つ目は被ってるヘルメット、巨人はスポンジボブから見てなので実際は人間。ネプチューン王の王冠も彼の店にあった。
- 干物たち(干物状態時は実写)
シェルシティの売り場にある水産物の照明器具。タツノオトシゴ、ハリセンボン、ヒトデ、ロブスターなど。
- デビッド・ハッセルホフ(実写 / 本人役)
CV:加藤亮夫
風袋を失ってビキニタウンに戻る術を失ったスポンジボブらの前に登場。彼らを背中に乗せて泳ぎ、ビキニタウンまで送り届けた。その後、ネプチューン王の上昇した火炎放射が上にいたハッセルホフに当たり黒焦げになった(ギャグシーン)。
- 海賊ペインティー(実写)
演:?、CV:斎藤志郎 / ?(クレジットなし)
序盤とポストクレジットシーンに登場した海賊の船長。ディンキーが見つけた宝箱からスポンジボブのチケットを発見し、仲間たち共に映画館へ向かった。あくまで映画を見ている乗客なので本編には絡まない。