概要
アニメ『スポンジ・ボブ』の主人公。パイナップルの家に住んでいる四角形の海綿動物(スポンジ)。「わわわわわ」と笑う。パトリックとは親友で同い年。
チーズと勘違いされる事も多く、記憶喪失になった折に服泥棒に騙され自分の名前が「チーズヘッド」だと思い込んでしまったり、20周年記念エピソードでは、声優のトム・ケニー演じるジム・ボブにハンバーガーのチーズと間違われるなど、作中でもネタにされている。
体の構造はスポンジ状なので自在に変形でき、手足がもげたり、不慮の事故で体が木っ端みじんになったり、目玉で直立歩行したり、イカルドを体内に潜り込ませたりするが本人にはまったく平気。
もちろん現実のスポンジ同様にグリルの油などの汚れも掃除でき、カーニさんとプランクトンがまき散らした町中の油を一人で掃除したり、カニカーニの職を失った際に新しいスポンジのCM役になったこともある(ただし後者は本人はモデルになれると思って応募しており、なおトイレを掃除するシーンの撮影時はかなり嫌がっていた)。
脳みそが無くても行動できる。ちなみにその脳みそも自ら動く。話によるが滅茶苦茶小さく描かれることもある。
趣味はクラゲ獲りと空手と、シャボン玉。クラゲ獲りのときは、目を守るため黒縁の眼鏡をかける。空手は知り合いのリスであるサンディから教わった。シャボン玉では独自のテクニックを持っており、彼の作るシャボン玉は割れる際に動物の鳴き声を出したりなど超人的である。
歌は非常に上手く、自分でも「僕、上手く歌える自信がある」と言っている。非常に澄んだソプラノで歌え、歌声を聴いた者は口々に「こんな澄んだ歌声は聞た事がない」と絶賛し、中には感涙する者までいる程で、ビキニタウン男声合唱団のコンサートで、元々はイカルドが務める事になっていたソリストを任される。
ただしボート(地上でいう自動車)の運転は壊滅的にヘタクソで、毎回ボート教習所の試験で落ちるのはもはやお約束。パフ先生は内心「もう来ないで」と思っていたりするが、当人(当スポンジ?)は気にもせず毎度教習を受けては試験に落ち続けている。なおパフ先生の精神を狂わせている点については自覚していない。
かなりのあがり症でもあり、緊張すると折角の実力や才能もどこかへと吹っ飛んでしまい完全にダメダメになる。
カニカーニで働くことが大好きで、日々カーニバーガーの調理の他、新しいメニューの開発等も行う。店が破産しかけた時なども率先して行動する。
イカルドとは対照的に、カーニさんから与えられたどんな仕事でもしっかりこなすが、風邪をひいたり病気になっていても無理に店に来て働こうとしてしまう。なおカーニさんにクビを言い渡された時は軽い鬱になっていた。
長年バーガーを作っていたせいか、クビになり他の飲食店で働こうとしても調理後の姿が気に入らずバーガー風になりリストラ…など、かなりの職業病でもある(なおその後バーガー形の料理はどこでも人気になり、彼が働いた店の店長同士で彼の取り合いになる)。
なお尻はある。イチモツはないが、一部の話では該当する部分を手で覆い隠すことはある。
日本ではハッキョーセットで有名であるが、海外でも有名で、2011年、マレーシア北部で発見されたキノコが、「スポンジっぽい」「形状がビキニタウン的」「フルーティな香りがする」という点から、「Spongiforma squarepantsii」と命名された。
人物
無邪気で、周囲を元気づけられる性格。少し幼稚なところもあるけれど毎日のルーティンをしっかりこなせているなど、ああみえて几帳面な部分もある。
イカルドには少しお節介になる時もしばしば。ここから、親切で優しい一面も見えてくる。
他人(主にイカルド)に傷つけられても快く許すことのできる広い心の持ち主でもある。
他キャラとの関係
パトリックとは一番の親友であり、ゲームなどはいつも一緒に遊ぶなど、ほぼほぼ仲良しな描写ばかりであるが、パトリックがスポンジボブの体をローラーに接着し、その後何度も粗末に扱った際には彼を泣かせるほどブチギレていた(その後周りにいた一般市民の誘導で和解)。
イカルドからはとても嫌われており、それは彼が鬱になった際にスポンジボブの形を模した人形をチェーンソーで切断することが「自分の幸せ」だと確信するほどである。本人はその事を全く知らないかのように日々接しているが、一部認知しているように話す描写もある。
基本自分の知らぬうちに彼に嫌がらせをしてばかりだが、サンディのマシーンで二人の体が合体してしまった際は、普段はブーイングだらけであるイカルドのリサイタルが、スポンジボブのおかげで拍手喝采が起きていた。
カーニさんにとってスポンジボブは、悪い言い方で現金製造機のような存在であり、無理難題を押し付けたり、さまよえるオランダ人やプランクトンに売買してしまう(その時はイカルドでさえも呆れていた)こともあるが、本人はそのことを気にもしていない様子。基本常時慕っているものの、イカルドに誘われストライキをしたこともある(最初はストライキの意味を知らなかったが、後に自身もカーニさんに痺れを切らしている)。
サンディとは空手の練習や、彼女の研究に付き合ったり(たまに実験台にされる)など、パトリック同様遊ぶ描写が多い。自分に問題が起きた時などに一番頼りになる存在でもある。
プランクトンからは彼自身のカーニバーガーのレシピを盗む計画に組み込まれてしまう(スポンジボブの脳をコントロールしてレシピを手に入れるなど)こともあるが、彼の性格上、無意識に彼に手を差し伸べてしまうこともある。