概要
本名はイカルド・テンタクルズ。
「イカルド」は日本語版での名前で、米国版では”Squidward Tentacles“(スクイドワード)。
英語でもsquidはイカであるが、本人はタコであり名前のせいで間違われる事が多い。
またキャラデザイン上の問題からなのか、手足は手と腕に当たる2本と脚と足に当たる4本の計6本である。
なお笑う時には鼻が伸縮し、フガフガという音を立てる。このでかい鼻は、彼が地上に出たり赤ちゃんになってもかなり強調されて描かれる。
主人公スポンジボブ・スクエアパンツの隣人で、モアイ像のような顔型の家に居住。
普段着は一見茶色のポロシャツだけを着ているように見えるが、実は下半身の色そっくりのズボンを穿いている。
年齢は不明であるが少なくともスポンジボブと職場の上司のユージーン・ハロールド・カーニとの間であるのは確実で、おそらくスポンジボブより一回り程度の歳上と思われる。
日本語版では「ワシ」や「〜じゃ」などの言葉遣いであり、まるで中高年のような振る舞い方である(なおスポンジ・オン・ザ・ランでは全キャラがほぼ同年代で描かれる)。
ハンバーガーレストラン「カニカーニ」でスポンジボブと共に働いており、主にレジとフロアを担当。
基本的に仕事嫌いで、よく居眠りをしたり雑誌を読んだりとさぼり癖がある。
しかし就職まで苦労していたようであり、カーニに解雇や無給の出勤停止、休業などをにおわせられると大慌てでやる気を出す。
またスポンジボブに代わって厨房に立って真面目に調理する事もあるが、コックとしての腕前は基本的に少し劣っている様子である。
イカルド自身は皮肉屋で、はた迷惑なお隣さんであるスポンジボブの事を普段はよく思っていない。
しかしながら、
- スポンジボブが死ぬと聞いた際は思わず涙を流す
- カーニがある事情でスポンジボブを幽霊のさまよえるオランダ人に売り渡した際は上司に対して「お前は最低のカニじゃ!」と言い放つ
- ピザ配達回でスポンジボブに理不尽なクレームをつけて泣かした客に対して毅然とした態度で制裁を加える
など、友人としての思いやりを見せる事もある。
根は善良で基本的に常識人ではあるが、ナルシストで自分以外の考えに聞く耳を持たないなど困った部分もある。
絵画を中心に芸術活動やクラリネットの演奏を趣味としているが、前者はセンスが独特過ぎて周りから引かれてしまっており、後者は騒音公害レベルのへたくそである。
しかし、コミック版ではスポンジボブのおばあちゃんと彼が共演する話があり、二人の趣味などでの志向は一致しており、良好な仲を築けていた。
基本的になんでもそつなくこなしてしまうスポンジボブの絵や演奏が自分より上手い事にライバル心を抱く事も多い。
ただし芸術全般の基礎知識やスキルは持っているようであり、あるエピソードで友人のパトリック・スターを一流の芸術家として育て上げたり、自暴自棄の結果専門家から高評価を受けるほどの彫刻品を作り上げたりした事もある。
また多くの専門クラブでの活動や交流の姿もよく描かれている。
基本的にはスポンジボブやパトリックのお遊びなどに巻き込まれて、いつも酷い目に遭わせられる被害者ポジションのやられ役。
時折イカルド自身がお返しとばかりにスポンジボブ達にいたずらを仕掛けたりとトラブルメーカーになる時もあるが、その度にいつも以上に何かしらの酷い制裁を受けるオチとなりやすい。
その一方で身体能力や格闘能力の高さを見せつける事も多く、サンディから護身術として空手を教わった際には、自分より大きくガタイのいい男をボコボコにしていた(実際は彼の落とし物を届けようとしていただけだったが)。
あるエピソードにて、わざとではないがスポンジボブにカニカーニのドアで顔面を潰された影響で顔の骨格が変形し、いわゆるハンサムな姿になったことがある。
そのエピソードの終盤にて元に戻ろうとスポンジボブにお願いし、最初にやられた時と同じようにドアで何度も顔面を殴られるものの、今度はスポンジボブ曰く「もっとハンサムになっちゃった!」と顔のみならず体型まで格好良くなってしまった。
その後すぐ元の姿に戻ったが、その凄まじい変貌ぶりとインパクトの強い容姿から多くの視聴者に衝撃を与え、作品のファンが多い海外にてネットミームが多数作られる事態となった。
日本語版では、シーズン8の最後まで一貫してイカルドを始め数多くの兼役を担当していた大ベテランの納谷六朗氏が2014年に逝去。
シーズン9より上田燿司氏が担当する事になった。
納谷氏と同じく兼役をこなし「バイプレイヤー」としても知られる上田氏らしく、口調も声色も納谷氏のイカルドにかなりそっくりに演じられている為、明確な違いに気づかない視聴者も多い模様。