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解説

創設年1955年
加盟年2005年
ホームスタジアム鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
クラブカラー
マスコットヴォルタくん&ティスちゃん

JFLの門番」として知られた大塚製薬サッカー部が前身。

一時はJ参入を撤回していたが、当時の知事選の公約として挙げられ、2005年に新規参入。四国初のJクラブチームとなる。

そして2013年J1昇格プレーオフで優勝、四国初のJ1クラブチームとなった。

しかし2014年のJ1で最下位となり、1年でJ2に降格した。

2019年、終盤戦にJ1参入プレーオフ圏内まで浮上、J2最高位タイの4位でJ1参入プレーオフへ進出。決勝まで行くもJ1・16位の湘南ベルマーレに引き分け、レギュレーションにより6年ぶりの昇格を逃した。

2020年、新型コロナウイルス禍の影響で上位2チームのみとなったJ1昇格枠を、最終日を残してアビスパ福岡と共にJ1再昇格を果たす。

最終戦で福岡との直接対決には0-1で敗れ、勝点で同点になるも得失点差で福岡を上回り初のJ2優勝となった。

同年12月、スペイン人のダニエル・ポヤトス監督が就任。

2021年、新型コロナウイルスの影響でポヤトス監督が入国できない中で、第6節、今季初勝利を悲願のJ1ホーム初勝利で飾る。しかし順位は17位でシーズンを終え、無情にも「4チーム降格」の渦に飲み込まれる。

クラブ名は、鳴門の渦に由来する…と公称しているが、実は「ティス」の部分は土佐・伊予・讃岐から取られたものである。(JFL時代の1995〜1998年まで『大塚FCヴォルティス徳島』の名称で活動。)

2回の昇格とその結果

上記の通り、2013年と2020年の2回ほど昇格しているが、共に1年でのJ2逆戻りとなっている。

2014年はJ1の強さに泣きを見ることになる。34試合を終えて最終結果は3勝5分26敗。16得点74失点の得失点差は-58と断トツの最下位でJ2逆戻り。

2021年もJ1の強さに苦戦をするものの、7年前と比べるとだいぶ健闘していた。中でもヴィッセル神戸にシーズン途中に加入した武藤嘉紀はTwitterで「徳島、いいサッカーしてる。残留してほしい。」といった呟きをしていた。37節、アウェイでの湘南ベルマーレ戦で勝利して16位の湘南と勝ち点で並び、最終節まで残留の可能性を残す。しかし、勝たないと残留が絶望的だった最終節サンフレッチェ広島戦で2-4の敗戦。湘南の結果を問わず無条件で再び1年での逆戻りとなった。ポヤトス監督は「もう少し時間がほしかった」と悔しさを露わにし、キャプテンの岩尾憲は膝から崩れ落ちた。なお、最終節でのスタメン11人のうち、9人は2022年よりJ1クラブに移籍し、個人残留を果たす。いずれの選手も移籍先のクラブで主力級として活躍する選手ばかりである。

サガン鳥栖へ垣田裕暉、宮代大聖、ジエゴ

セレッソ大阪へ鈴木徳真

浦和レッズへ岩尾憲

横浜F・マリノスへ藤田譲瑠チマ

ガンバ大阪へ福岡将太

清水エスパルスへ岸本武流

・京都サンガへ上福元直人

2022年はこれだけの主力が抜かれながらも、J2最少黒星となる。しかし、最終節でプレーオフを逃し、ポヤトス監督はガンバ大阪の監督に就任した。

2023年は柿谷曜一朗が久々の復帰。J2で天才ぶりを発揮している。

スタジアム

徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場

(命名権名称、鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム)

鳴門市にあるスタジアム。2014年中にバックスタンドは改修工事を行いリニューアルした。

JR鳴門駅がバスでも鉄道でもアクセスの入口となる。駅からスタジアムへは徒歩25分ほど。しかしいずれもつながっているのは徳島市内方面からである。

なお、JR鳴門線は終車が非常に早いが、ヴォルティスのナイトゲーム試合日は臨時列車が運転される。

徳島駅とスタジアム間は、徳島阿波おどり空港経由の臨時シャトルバスが運行される。ただし利用者数はそれほど多くない。

また関西(京阪神)方面からは、徳島行きの高速バスが停車する高速鳴門バス停で下車し、そこから徒歩45分で行く方法もある。

自動車の場合、大塚製薬工場周辺の駐車場から順次案内される。スタジアムまでは無料シャトルバスが運行される。

持ち込み禁止物について

飲食物については特にリーグ標準と変わりないのだが、ヴォルティスではiPadタブレット端末の持ち込みを禁止している。かつてはさらに禁止物が多かった。

マスコット

公式マスコットは、タヌキのヴォルタくんとティスちゃん。

後頭部の形状から鈴カステラ呼ばわりされることもある。

他、非公式マスコットとして「ボール君」がいる。

この三名は「ぽんぽこ倶楽部」というユニットを組んでおり、ユニットでイベントに出向く事も多い。

その他

何はなくとも阿波踊り

徳島といえば阿波踊り。ということで、大塚製薬サッカー部時代から得点を決めるたびにサポーターがスタンドで踊っていた。

2005年にJリーグ加盟が認められた時には、事務所で職員一同が歓喜の阿波踊り。

J2参入以降は、選手が入場する前に阿波踊りの連が本場の阿波踊りを見せているが、他チームのサポからは「気が抜ける」と言われている。

熱狂的サポーター・大杉漣

大塚製薬サッカー部時代からの熱狂的サポーター、俳優・大杉漣。

JFLの頃からJリーグ昇格後も関東で行われるアウェー戦だけでなくホーム戦でわざわざ故郷・徳島まで駆けつけていた。

J1昇格プレーオフ決勝では、ドラマの収録の合間を縫って会場である国立競技場へ駆けつけ、昇格を見届けている。

2017年5月13日のFC岐阜戦ではホームで「サポーターを代表して」初めて花束贈呈も行っている。

2018年2月21日、2018年の開幕戦の4日前に急逝。開幕戦のJ2・ファジアーノ岡山戦では記帳所を設置、キックオフ前の黙とうと徳島ヴォルティス選手および関係者の喪章の着用の上試合が行われた。

関連タグ

Jリーグ

愛媛FCカマタマーレ讃岐:同じ四国地方を本拠地とするサッカーチーム。

柿谷曜一朗:2009年途中から2年半在籍。その後2023年に復帰。

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