概要
別府市と由布市と大分市をホームタウンとしている。2013年までは豊洋精工を中核企業とする豊洋グループの実業団チームであったが、2005年に由布市の育成世代のチームを運営していたクラブである「アトレチコ・エラン」を吸収してから半分クラブチームと化し、そして2014年からは親会社が豊洋精工のままで完全にクラブチーム化へと舵を切った。
元々、現在の名称になる前、その当時のクラブ代表が週刊サッカーダイジェストからのインタビューにて「誰もがプロチーム、Jリーグを目指す中、アマチュアNo.1を目指すクラブがあってもいいと思っている」という私見を述べつつ「まずはアマチュアNo.1の称号を得ること。大分県には大分トリニータがあり、そんなに性急に進める話でもない」とも言っていたので、Jリーグを目指すこと自体は否定していなかった。
その後、現名称になった後の2020年度にJFL優勝を成し遂げたことを契機にか、2021年度からJリーグ百年構想クラブに認定され、本格的にJリーグ入りを目指している。ある意味インタビュー通りに事を運んだと言える。
なお、ヴェルスパ大分がJリーグ入りを目指すことについて、官庁主導でクラブ運営がなされている大分トリニータの一部のサポーターがパイの奪い合いで共倒れになることと県内ライバル出現の脅威を恐れて「大分県にJリーグクラブは2つも要らない(要約)」と反発しており、2022年にはJ3ライセンスをヴェルスパが取ったことを契機にさらに反発している(※一例)。しかし、それ以外のトリニータサポーターを始めとした大多数は特に反発はしていなかった。これは前述している通り、ヴェルスパがトリニータとは異なり、民間主導でクラブ運営がなされており、尚且つ、前身時代から一貫して民間企業の親会社が存在することが認知されている点が非常に大きいと思われる。
また、ヴェルスパとトリニータは、後者が県全域をホームタウンにしていることもあってホームタウンがだだ被りしているが、前者は別府市がメイン、後者は大分市がメイン、と見做すのが適切であるとは言える(※前者が大分市をホームタウンから一度外している為)。ただ、ヴェルスパの場合、百年構想クラブになった後に別府市内のスタジアム問題が解決できないこともあって2年も経たずに大分市をホームタウンに入れ直した辺り、早期にJリーグに参入しないといけない事情もあると考えられる。
選手の扱い
現名称になる前は、豊洋グループの企業で働きながらプレーする選手が多かったが、現名称になってからは豊洋グループ外のスポンサーの下で働きながらプレーする選手が増えていった。2021年度の天皇杯中継でジュビロ磐田と対戦した際のNHK-BS中継では、主力選手が各スポンサー企業の職場で働いている様子が紹介されていた。
マスコット
カピバラの男の子の「ヴェール」と女の子の「スパッピー」がマスコット。
かつては「ヴェルボー」というマスコットも居た。しかし2ヶ月で無かったことにされている。悲しい。
ホームスタジアム
一番の問題。メインのホームタウンである別府市と実質マザータウン的存在である由布市にはJFL規格のスタジアムが一つも無い。なので、今でも2020年度までメインのホームタウンであり現在は第3のホームタウンである大分市のスタジアムを中心にジプシー状態を続けている。
なお、別府市内または由布市内に規格に沿ったスタジアムを建てる計画は今のところない。
別名・表記ゆれ
- HOYO FC - 創設時の名称
- HOYO Atletico ELAN - 1度目の改称時の名称。『ELAN』はポルトガル語で「飛躍」を意味する。
- HOYO AC ELAN 大分 - 2度目の改称時の名称。
- HOYO大分 - 3度目の改称時の名称。この後、4度目の改称が待っているが、それが現名称である。