概要
現在のクラブ組織は2005年創設。ただし、傘下のトップチームは元々、佐川急便京都支店のサッカーチームであった佐川急便京都サッカー部を前身としているため歴史は異なるが創設年は不明である。
クラブは元々、『FC Mi-O キャットフィッシュ Kusatsu』の名称でジュニアユースチームを運営する草津市のサッカークラブとして創設された。創設者は在日韓国人で在日本大韓体育会関西本部会長である権五雄(クォン・オウン)。その後、前述した佐川急便京都サッカー部が廃部されることを受けて、譲渡してもらう形で草津市に移転させてクラブチーム化、Mi-O傘下のトップチームとなる。トップチームは名称が異なっており、当時の名称は『FC Mi-O びわこ Kusatsu』であった。
なお、トップチーム自体を作った経緯について権は「"滋賀にJリーグチームをつくってほしい"とのサッカー仲間や地域住民からの熱望に応えた」とのこと(ソース)。(※今でも滋賀県内にJリーグチームを作ろうと躍起になっているサッカークラブが複数あるので、やはり地元のプロリーグ在籍チーム誕生を滋賀県民が渇望していることは間違いないようである)
また、権自身は「大阪にはプロ野球の阪神があり、試合に勝っても負けても地域が一つになれる。この草津でも子どもから大人までが熱中できるチームを作りたかった」との思いがあり、「将来の夢はもちろんこのチームからJ1の選手が出ること」とクラブ経営に意欲を見せている(ソース)。(※阪神のフランチャイズは正確には大阪ではなく兵庫。関西在住の人間でも結構間違えるのである)
その後、トップチームはJFLに昇格してからは『MIOびわこ草津』と改称し、そこから4年後にはチーム名の一部をホームタウンのある草津から県名に改めたMIOびわこ滋賀と改称したが、滋賀県全域をホームタウンとはしていない。
2023年1月、現名称に改称。同年、彦根市を始めとした残りの滋賀県全地域がホームタウンとなった。
愛称
現在の愛称である『レイラック』はスペイン語で王様を意味する「レイ」とフランス語で湖を意味する「ラック」を組み合わせた造語。また、「琵琶湖に宿る力で幸運を掴み取る」という意味も込められている。
前名称の愛称であった『MIO』は「近江(おうみ)」の逆さ読み(おーみ→みーお)であることと、イタリア語で「みんなの」または「愛すべき」という意味の2つを掛けられて付けられた。また、クラブ組織誕生当初の愛称である「キャットフィッシュ」は英語で「ナマズ」を意味する。この愛称だった頃は、時々このキャラやこのキャラと掛け合わされてネタにされることも。前者はあるチームとの対戦でよく掛け合わされることがあった。
マスコット
ナマズをモチーフとしている『MIONARI(みおなり)』。サッカーの練習に甲賀忍術を取り入れるなどしているとのこと。ちなみに好きな武将は石田三成とのこと(よりによって...)。
ホームスタジアム
彦根市の彦根総合スポーツ公園陸上競技場がメインのホームスタジアムである。関西を代表する大手スーパーマーケットの一つである平和堂がネーミングライツを取得している関係で『平和堂HATOスタジアム』とも呼称される。当初はこのスタジアムでのJ3ライセンス取得が難しかったが、強引な手法をも用いた結果、何とかJ3ライセンス取得に漕ぎつけたのだった。
過去のメインのホームスタジアムは2つで、東近江市の東近江市布引運動公園陸上競技場(布引グリーンスタジアム)と現名称に改称するまではホームタウン外であった甲賀市の甲賀市水口スポーツの森。使用頻度が高いのは前者である。どちらも陸上競技場ながら観客席の位置が高めになっているので案外観やすくなっている。現在はサブのホームスタジアムに格下げされている。
Jリーグ入りが難しそうだった過去の問題
MIO時代は一度単体でJリーグ百年構想クラブ認定(Jリーグ準加盟)を申請したが継続審議のままとなっており、その後は目立った動きを見せていなかった。また、1カテゴリ下の関西リーグに在籍するJリーグ入りを目指すクラブであるレイジェンド滋賀との合併も視野に入れていたが破談となっていた。様々な原因はネット上でも語られていたものの、真相は不明のままとなった。
レイラックとなって以降は、こういう問題よりもスタジアム関連で問題があった為に、それを解決した結果、J3ライセンスが遂に下りた。以降のシーズンもJ3ライセンス取得可が保てるかが観ものだ。
別名・表記ゆれ
- 佐川急便京都サッカー部 - トップチームの前身時代の名前。
- FC Mi-O キャットフィッシュ Kusatsu - クラブ組織創設当初の名称。現名称はトップチームに合わせている。
- FC Mi-O びわこ Kusatsu - トップチーム誕生当時の名称。
- MIOびわこ草津 - 1度目の改称時の名称。
- MIOびわこ滋賀 - 2度目の改称時の名称。
関連タグ
- JFL
- サッカー
- びわこ成蹊スポーツ大学サッカー部 - 滋賀県最強の学生チームであり、関西学生サッカー界における強豪チームでもある。天皇杯滋賀県予選において、常にレイラックの壁として立ちはだかっている。
- レイジェンド滋賀FC - 滋賀県からJリーグリーグ入りを目指すチームその1。地域リーグ(関西リーグ)在籍。一時期実業団体制に移行していた時期もあった。ホームタウンは守山市。2023年以降はよりによってレイラック側から名称の一部を被らされてしまう。
- ヴィアベンテン滋賀 - 滋賀県からJリーグリーグ入りを目指すチームその2。都道府県リーグ(滋賀県リーグ)在籍。創設者は元Jリーガーの村田和哉で、オーナー兼社長兼トップチーム監督の3束のわらじを履く状況となっている。
- SAGAWA_SHIGA_FC - かつてのアマチュア最強チームの1つであり、かつての滋賀県最強チームでもある。現在は親会社・佐川急便の都合により解散済。守山市をホームタウンとしていた。レイラックは天皇杯予選において、このチームに一度も勝てたことはなかった。
- 韓国民団 - 在日韓国人関連の組織。創設者の権五雄が在日韓国人且つ在日本大韓体育会に籍を置いているということで、時々クラブを取材しニュースにすることがある。