解説
創設年 | 1947年 |
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加盟年 | 2010年 |
ホームスタジアム | ミクニワールドスタジアム北九州 |
クラブカラー | 黄色 |
マスコット | ギラン |
前身は三菱化成黒崎サッカー部。参入前の名称はニューウェーブ北九州。
歴史
福岡県は本州以外のチームで唯一の天皇杯優勝を成し遂げた名門、新日鉄八幡サッカー部が存在するなど一時期はサッカーでは知られた土地だったが、親会社の業績なども有りプロ化とは無縁の土地であった。(アビスパ福岡の前身は静岡県のクラブ)
しかし2001年、地元政財界がプロ化を本格的にめざし、1947年に創部された三菱化成黒崎サッカー部を母体に北九州FCを創設。Jリーグ加入へ向け前進を始めた。
同県に既にJ1チームが存在する中での動きであり、一部では疑問視されていたが2007年には九州リーグ優勝、全国地域リーグで準優勝の成績を収め正式にJFLへ昇格。
2009年には観客動員などのJ2加入要件を満たしJ2に昇格…したのだが…2010年はなんとシーズン通して一勝の成績に終わり当然ながらJ2ワースト記録を更新するなど悪い意味で話題の尽きないシーズンとなってしまった。
しかし2011年…監督にコーチ、選手の顔ぶれが大きく変わって開幕するが、下馬評では最下位を確実視される中三浦泰年監督は目標に『勝ち点56』を挙げ、一部サポーターでさえ内心無理だと思う中、開幕から次々とジャイアントキリングを成し遂げ、一時は昇格圏内、後半でも理論上昇格の可能性を残して最終的には勝ち点58、8位の成績を残しサポーターを熱狂させた。
さらに2014年には、J2リーグ戦で5位となる。しかし本城陸上競技場はJ1規格を満たさないため、J1クラブライセンスがなく昇格プレーオフに出場できなかった。ただそれは小倉の新スタジアム建設を見越してのものであり覚悟のもとではあるものである(他にJ1ライセンスが取れなかった水戸と岐阜は特例発給の運動をしていた)。
2016年にJ2リーグ最下位となり、2017年よりJ3リーグに参加。
J3では2017年が9位、2018年は最下位の17位と低迷するが2019年、J3優勝で4年ぶりにJ2昇格。
しかし2021年、21位でJ3リーグに逆戻り。(この年は相模原・愛媛・松本と共に4チーム降格)
JFLとの入れ替え制が導入された2023年、J3最下位に沈むが、Jリーグ参入を表明していないHonda_FCが優勝、J3クラブライセンスを持たないブリオベッカ浦安が2位でフィニッシュしたため、かろうじて降格を免れた。
特徴
まだまだ参入から年も浅いのでチームとしての特徴は薄いが参入が遅かった分、蓄積されたノウハウをもとに手堅い運営を心がけている面が見受けられる。
また、一部サポーターの痛ゲーフラだらけの光景は本城陸上競技場の名物と化している。
スタジアム
ミクニワールドスタジアム北九州。それまでのホームスタジアムの本城は市の西端近い上、最寄り駅からも遠かったが、ミクスタは新幹線も停車する小倉駅から徒歩7分。全国Jリーグクラブの中で最も新幹線駅から"近い"スタジアムが2017年に完成した。
さらに、全国一"近い"ものは、海。バックスタンドは岸壁のほぼ真上である。今後増築を行う際は、ほんと海の上にまでスタンドがせり出す計画である。しかも海沿いのスタンドの高さは6.5mしかなく、試合球が海に落下する「海ポチャ!」の可能性がある。ラグビーではこけら落とし試合で発生したが、サッカーでは意外となかなか起こらず。2017年6月10日のホーム6試合目で、北九州のキーパー高橋拓也がクリアしたボールがスタンドを越え、Jリーグ初めての「海ポチャ!」を達成した。なお、「海ポチャ!」対応として、地元漁船を毎試合1隻準備している。
※ギラヴァンツでは、「海ポチャ!」とビックリマークまで含めた名称で呼んでいる。
また全国一ではないものの、スタンドとピッチも最短8mと"近い"スタジアム。
マスコット
スグロカモメの「ギラン」。なんと彼には弟がおり、プロレスで活躍しているのだ。ギラン自身も強そうである。
ニューウェーブ北九州時代に「ウェービー」という愛称で既に登場していたが、Jリーグ参入時のチェックで名前が既に商標登録されていたため公募により改名。2017年、鳥をモチーフにしたマスコットを勧誘して「Jリーグ鳥の会」を結成。自身は会長ならぬ会鳥を務めている。
関連項目
2011年よりユニフォームスポンサー。
作者の北条司が旧小倉市(現在の北九州市小倉北区)出身で、2015年にコラボ。
九州地方に本拠地を置くJリーグクラブ