CV:真堂圭
概要
漆黒の新幹線と巨大怪物体を操る黒幕のひとり。一人称は「オレ」。ゲンブとビャッコの策が次々覆される状況から指導者からの要請を受けたのか、7話にて東京湾大井付近の埠頭から姿を現した。
二人とは異なり素足(?)で行動するが地位が同列で、生物をベースとした怪物体をぶつける傾向が強く、スザクですら単独の暴走は止められない。人類の叡智を過小評価するが、自身が生み出したスターストリームが撃破され敗北を喫しても人の進化と成長、シンカリオンの性能に興味を抱き、新潟の火祭りの火の粉を基にしたフュリアスフレイムを「只の自然現象」と言いながら速杉ハヤト達が火を制し打ち破った事から更に興味深さを示している。マイティクラブ敗戦後のゲンブに善戦したと労り気遣い、彼がシンカリオンE5とN700Aにより敗退した時は自ら出撃しようとした。
容姿は少年然としながらも、血色の悪さだけでなく、肩や肘、右胸、左腹、背骨、土踏まずにも鉱石状の物体を埋め込まれており、その異様さは同じく口元を黒いマスクで覆い隠したビャッコ以上であるが、その生態は夜行性の生き物に近いらしい。
人間態はメイン画像のとおり銀髪に赤い瞳と、なかなかにイケメン。そして、結構イケボなため視聴者からの人気は少なくない。
モードシンカンセンでの車体幅を逆手にとって各個撃破を目論み山形県大沢へ赴き、シノブでも仕留める事が出来なかった主の猪をワイルドボアとして自らの黒い粒子を放って創成したが、既に超進化研究所はE3を配備していたのを知らず共闘されて失敗に終わり「ヒトは知恵を絞って獲物を倒す」のを覚える。函館山でビャッコの罠を掻い潜った為に自身は待たずにゲンブを破ったN700Aと直接対決せんとブラックシンカリオンでハヤト達と対峙する。その姿はシンカリオン運転士達と異なるスーツを纏っているが、Shincaやシンカギアに似たブラックshincaとブラックシンカギアを使う。
圧倒的な実力で追い詰めたが、自身には無い信頼と連携、三度目のグランクロスの直撃でゲンブの忠告の真意を悟ったが、イザの介入で強制送還される。その際にE5に乗るハヤトの名を覚え、その矛先を変える。戦わなければ人を理解できないと極論し再びブラックシンカリオンで出撃せんとするが、ゲンブらの行動で敗北し続ける理由を知りドラグーンモードの使用を取り付け研究所へ侵攻、バーサーカーモードのアドバンスドカードも手に入れたが、真に連携したハヤト達にしてやられたが、彼から戦う理由と新幹線が好きなのでは?との問に投げ返され、帰投後はビャッコらに労われ回復用のカプセルへ向かいゲンブから自身と同様に戦って敗れ傷を癒していく内に人の変化の理由が多少なりとも解ると言われ、素直に治療に専念(ゲンブ曰く「以前よりは俺の言う事を聞くようにはなった」)。1ヶ月近く癒した直後に古参であるトラメが現れ地上侵攻に赴く主旨に「ヒトは変わった」と忠告。侵攻部隊初期メンバーに関しても思う所がある様だ。
左手の不調からも回復し、3人が協力しているのを知ったが、状況が変わらない事にスザクから「ヒトの姿をして地上の生き物を見る」提案を出され、彼女の術によりヒトの姿で観察をしに上野へ訪れ、その過程でアズサに外国人と間違われ、ハヤトと間近で邂逅を果たす。それでも知識には偏りがある。ブラックシンカリオンには愛着が湧いているらしく、本拠地に誘われたハヤトの行動に付いては「速杉ハヤトはビャッコの命を奪わない」とスザクに答え、ゲンブと同様の見解を示した。
だが、帰還組のソウギョクにゲンブを利用された上に誤情報でけしかけられ3度シンカリオンと対決するが、再びイザからの思念で『(自身の行動が)種族の未来に繋がる』事を伝えられた後に敗北するも、本拠地には戻らず上野近辺で人間態のままで徘徊する様になるが、何故かアズサと幾度も邂逅し、誤りでない真実の一端を知り、ケーキを食した上で「味方の味方は味方」の言動でハヤト達を救う。反逆行為からトラメとの直接対決に至るが、固執した戦いではなく、今有るべき世界と決別する事とハヤト達とも共に生きる決意を宣言して撃退。その夜、東日本指令室によるクリスマスパーティの招待状を彼から貰い参加する事に。
見た目が少年の為に翌年彼女のマンションで一時的に「居候」と言う名の保護をされ、出自が出自故に篭もりっきりで暇を持て余している。ハヤトのシンカリオン運転士同士の新年会ではスイーツではなく多くの麺類を食し、こちらでも異なる異文化交流を学んだが、箸の扱い方に付いては悪戦苦闘するも、西日本指令室でタカトラから出された霧島家特性鍋では使い慣れた模様。N700Aの処遇を巡る清洲兄弟の喧嘩を止めるべく名古屋へ赴くも、名物を食べまくる初対面のタツミの食欲に圧倒された。男同志の喧嘩の縺れに付いてはゲンブとビャッコの事を思い出し呟いてもいる。新幹線に興味を示した為にハヤトの自室に招かれ時刻表の見方などを教えられるが、沼に嵌ってのめり込む事をアズサは懸念する(その直感は見事に的中)。
そんな最中にシャショットが自身をぞんざいに扱う為に説教のとばっちりに巻き込まれ、その存在を初めて知るが、よく似た状況を覚えていた事から彼を東京駅へと連れて行くも、新幹線の切符の買い方を知らずアドバイスを享受される、傍から見れば大胆な一駅のみ折り返し乗車。直後マキシマムドラゴンの出現で乗り合わせたが、シャショットを載せていた影響で通常以上の超進化速度に到達、ブラックシンカリオン紅と化して撃退送還。ハヤトの携帯から八代イサブロウを若い頃のイザだと出水達に知らせる。九州支部を第二次地底世界攻略拠点とし赴くが、節分の豆撒きに出会し、『怖い』とは何かをハヤト達に尋ね、その後、レイの単独行動から種族が忘れさられた『恐怖』を学び、自身の処遇から自爆行為に逸るスザクを身体を張って止めさせた。
続編「新幹線変形ロボ_シンカリオンZ_THE_ANIMATION」では
23話のラストで数年ぶりに日本に帰国(旅費やパスポートに関しては突っ込んではいけない…おそらく家主がスポンサーになって出してくれたのだろう)。アメリカ、ヨーロッパ、イギリスと世界各国の鉄道を乗り回し鉄道に関する知識を吸収、より鉄オタっぷりが加速していた。
所属していた新幹線超進化研究所大宮支部でシン達と邂逅、彼らに超難問レベルの『鉄道に関する知識』を与えるが、親友とのノリが抜けてなかったのか上述の通り、アブトでも解けるか微妙な程の超難問レベルを出題、当然シン達の点数はさんざんなものであった。
ゲンブに「もう少し(問題の)レベルを下げてみたらどうだ」と言われしぶしぶレベルを落とすが、なぜか35分後の他局番組のパロディをやらかした(しかもスタジオの背景を完全再現にとどまらず、セイリュウがデフォルメ化して声は高く加工されていたり「ぼーっと(生きてんじゃねーよ!」のシーンでは文字のフォントや頭が大きくなって目から炎が出ているところまで物凄い徹底っぷりである)。
適合率はリュウジとは異なり低下しておらず(おそらく鉄道愛の最たるところ)、改修機三体を愛機の徒手空拳のみで叩く伏せ、嘗て戦友達に伝え教えられた『シンカリオン運転士としての教示』を示した。
ただ、前線には起つ事なく、地球に危機が訪れようとしているのを感じとり、シン達の後押しが出来るだろう親友のもとへとゲンブに見送られながら再びイギリス・ヨークへ出国。シンカリオンでの助力の打診を要請するも、ホクト伝えで次世代の運転士達が成し遂げられる事を語った。
余談
- 基本的なイメージソース、成長と展開は『魔神英雄伝ワタル』に登場する虎王。初期設定では黒龍をモチーフに尻尾も付いており、人間時も決定稿に近かったが、地上にい続けていると力が失われヒトの姿へと変化する存在だった。
- 彼らが四神と同名である為にスザクは後に現れたが、キリン、コウリュウも居るのでは?と予想されたが、実際には彼女から指導者の『イザ』の名が挙がり、暫く経って鉱石の名を関するカイレン達も登場している。しかし、後になってキリンが本格的に暗躍する事となる。
- 演じている、真堂圭氏はこの作品の前番組の『ドライブヘッド』と前々番組の『カミワザ・ワンダ』にもレギュラー出演しているが、前2作が主人公サイドのキャラだったのに対して今作は初の敵サイドのキャラクターを演じている(最終的に味方になったが)。またたまごっちでの役での中の人ネタも生まれている。→ブラックシンカリオン運転士ラブリン
関連タグ
虎王…真実を知らされた後、最終的に主人公と友情を結ぶ。
Mettaton…他人の空似(ロボットなので「他人」と呼べるかどうかは疑わしいが。)