スザク(シンカリオン)
えーじぇんとすざく
CV:渡辺明乃
13話終盤に登場。巨大怪物体と化したゲンブがハヤトやリュウジとの直接対決で敗れた事を受けて、真の支配者からセイリュウと同じく宛がわれ地上へと派遣された。ボブヘアースタイルの女性。ビャッコらとは地位が同列である。頭部や頬、左肩、腹部に黒曜石がバレッタやメイク、ボディピアスの様に付いているなど矢張り人類の体格とは微妙に異なっている。スカートの中身も大腿部が侵食されている。
直接攻撃をメイン実験にしていたゲンブと異なり、人の弱さ、欠点を突いた嫌らしい策でシンカリオンを攻め立て、敵が罠を仕掛けるならば敢えて乗じる事も厭わない。また、人の情念を可視化させ、黒い粒子を用いて固形化させる術を用いる。その初陣にアズサの好奇心を利用する為、人の姿へ化けて接近(この能力は他の一族への譲渡も可能)。捕縛フィールド内での戦闘をSNSで中継させ人質同然に同行。家出をしたシャショットには素顔で接触して、黒いshincaで洗脳と、当初その性格は悪女と呼ぶに相応かった。
他の代行者と行動を共にせず、黒曜石との浸食融合率も低い理由から変装して単独での情報収集を好んでいると推測されたが、函館山での実験では遠くから静観し、失態後に現れ詰めの甘さを酷評していた。ただし、本人は否定しながらも仲間に対する優しさは持っており、同胞を道具として利用するソウギョクのやり方には反感を持っており、セイリュウを苛烈な処罰から守ろうとしていた。ゲンブやセイリュウも彼女には家族的な仲間意識があり、出水との交流でそれを自覚するに至った。
ビャッコに対しては何か想う処があったのか石化した彼に何度か話しかける描写があり、後述の自爆行為に至ったのもビャッコならばそうすると答えている。また『おしえて!シャショット』で検索するとわずかながら二人の関係を匂わせる返答を返してくる。
戦わなければ人間を理解できないと云うセイリュウに対しては内部潜入が可能なデヴィリッシュ・セルラーで偵察させるなどの気遣いは出来る様だ。ブラックシンカリオンの敗北後も進化ではなく個々の成長を唱えるイザの意に賛同。ビャッコとゲンブに共闘する案を提示した。ノブナガスイグンの基となった鉄甲船を作った織田信長縁の本能寺跡に赴くが、その無念は彼女に苦悶を齎し、焼け甲を融合させる為に情念を掻き集めるも、触手の如く絡め取られるなど一筋縄では行かず、ビャッコに心配させた程である。
しかし、先発隊として遣わされたトラメ達が外宇宙から帰還した事を知り、現状で築き上げた「進化ではなく変化」に対応する事や、彼ら側の思想に一抹の不安を危惧している。
セイリュウが拠点に戻らない事を言われ寂しさを漂わせており、その後どうなったか視聴者一同は不安視されていたが、余命幾ばくも無いイザのサポートに回っており、フェイクのゲンブ等を生み出し交戦の道しかない事を通告させた。それでもセイリュウを利用しようとするソウギョクに付きまとわれ、選択肢が狭まった彼女の答えはウルトラグランクロスを繰り出さざる状況を生み出し石化して果てる以外になかった。京都大文字で巨大化を果たし、自ら発した炎で遠近攻撃をさせず焼き尽くす行為に出るも、状況を悟ったセイリュウに看破され、ふたりの二の舞にさせまいとハヤト達は捕縛フィールド内のレールの1部を切断しブラックシンカリオンへの橋渡しに使い、セイリュウがゲンブやビャッコの遺志は自分達が家族として生き続けることである事を伝え自殺行為を体を張って止めさせた。
その後、何事も無かった様に健在で、自身も自暴自棄を起こした理由が分かっていなかった。セイリュウから地底世界の警戒を解ける手配を頼むが、彼女からは鍋料理の話題を出されるも、隠れ家的バーに行きたい趣旨を述べられ、東日本指令室の1室を学園祭的演出にさせ本庄が接待。後日ソウギョクに交渉を行った。最終決戦中はイザに匿わられ、ハヤト達3人が地底世界に赴いた時に姿を現し、E5はやぶさMkⅡがある車両基地へと案内し、ルクスヴェテを失い崩壊する本拠地から1人残留した出水を連れ出している。
本拠地がカイレンによってルクスヴェテを消費され崩壊した為に行き場を無くした事で、セイリュウと同様にアズサがいるマンションに居候の形を取っている。上田家に常備してある様々なスタイルの恋愛系ドラマを煎餅を食べながら制覇する日々を送る。化粧も口紅が寒色でなく明るい暖色系へと変化した(恐らくは彼女に教えられたのだろう)。速杉家と共に富士山れんげ祭りの会場で花を愛でたり自撮りする等エンジョイしてもいる。
70話ではセイリュウが紅を失った上に記憶を失い、ミドリから理由を身体構造の違いを教えられるも「お母さん」呼ばわりされて「お姉さんでしょ!」と激昂(ある意味家族における母と姉のニュアンスを既にしっかり理解しているともとれる。ドラマ鑑賞による人間研究は無駄ではなかった様だ)。自分達に心や感情が無いものだと思っていた事を述べた上で原因の究明を知るのと、ビャッコ、ゲンブの蘇生を見返りに全面協力を申し、新たに出現した怪物体やナンバーズを操る存在が初回侵攻時の先遣隊のひとりであるキリンだと東日本指令室に伝えた。最終決戦中、東海支部にいるセイリュウへ思念を送り地底にあるルクスヴェテを使うように指示、その攻撃が通じないと知るや、出水による研究所に残された粒子サンプルを増幅させる要として収束させるも、量の多さに苦悶させる。だが、その影響で蘇ったゲンブとビャッコの協力で光のレールを作り出し、ハヤト達の勝利に貢献した。決戦後、ビャッコから移住する惑星探しに誘われるが、現在の生活が気に入っており誘いを断っている。誘いを断られたビャッコから「寂しくなるな」と告げられた際中々まんざらでもない表情をしていたり…
数ヶ月経った『劇場版』ではアズサの家から独立したらしく、日本のドラマを制覇したのか海外ドラマも見始めた様である。ヴァルドルとの決戦では東日本指令室へ本来の姿で尽きた筈のルクスヴェテをビャッコと共に放ち勝利の鍵として貢献。
OP後半の追加映像で漸く他の3人とシルエットで揃い、新映像も含み映っていたが、帰還組と入れ違いで短期に終わる。
pixivでは、当初その大半は本来の姿ではなく、人間態での姿ばかりが投稿されていたが、素顔が徐々に散見された。
『続編』では
ブラックシンカリオンへ乗り込み宇宙へ進出。ブラックシンカリオンを動かせるほどになっていることから彼女も適合率が上昇しているのがわかる。(ただしソウギョクやビャッコと同じくパイロットスーツは着用していなかったが、ひょっとしたらビャッコのように劇場版にて運転士として活躍するかもしれない)暗躍を続けるソウギョクの通信に割り込み自分達の矜持を用いて説教したが、突如現れたアストレアに通信機を破壊されてしまう。
ザクロ(プリキュア):直接の繋がりはそれぞれの名前2文字を除けば全く無いのだが、理性を失わせる言葉や嫌らしく、狡猾な策略で標的を洗脳し操ったり、妖艶な顔立ちと容姿でオシャレに気を遣う、恋愛に興味を持つなど、敵の女幹部としてはどこか共通する部分も多い。(なお、渡辺氏は3年前の作品にて敵組織の女幹部の声を務めた。)
枢木スザク:コードギアス反逆のルルーシュの登場人物にして主人公の一人であり、名前かつ少年時代の中の人繋がり。
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