データ
概要
超進化鉄道開発機構(ERDA)が開発したシンカリオンのプロトタイプ。0系2000番台新幹線の先頭車が変形した始まりのシンカリオン。
頭部は正面から見ると新幹線0系のノーズを彷彿とさせる丸い兜を被ったような形状をしているが、実車程「鼻先」が突き出していない為、どことなくこれにも似ている。
E5はやぶさ等の現代のシンカリオンは(ドクターイエローを除き)ビークル合体を採用し単体では武装を持たないが、本機の場合はビークル合体自体が存在していなかったこともあって武装を搭載しており、双剣「ゼロブレード」を持つ。二刀流の他、グリップを連結させた合体状態での2パターンで使用できる。なお、ブレードは2本の長さが異なっている。また、必殺技の際には「0キロポスト」が出現する。
運転士は元々高輪カドミチが担当していたが、加齢(と言っても当時23歳)のため適正値が低下しており運転士と機体の両方の負荷が大きく長期戦ができなくなっていたところ、適正値の高い当時中学1年生の工部レイジが乗車を承諾したことにより以降はレイジが担当している。
メタバース空間を用いた訓練の実験の際、原因不明のデータ崩壊が発生しレイジの意識が現実世界に戻れなくなり、そのまま運転士不在で運用不能となった。メタバース空間内でのシンカリオンはデータを組んだものと大成イナが語っているため実機は残っていると思われるが、どういうわけか現代の東日本本部に本機の姿はなく所在不明となっている。
余談
実は本機、これまでのシリーズを通して明確に「プロトタイプ」に位置付けられるであろうシンカリオンであり、いそうでいなかった存在でもある(従来の作品でもE2系をベースとしたプロトタイプがあることは語られていたが、シンカリオンとして稼働している姿が映像になったのはシンカリオン0が初)。さらに、放送時にすでに定期運用から引退している新幹線車両がベースとなったシンカリオンも本機が初である。
ベースとなった0系は、1981年~1985年に製造された2000番台と呼ばれる後期形で、小さいが中期型より少し広くなった窓が並ぶのが特徴。後に「ウエストひかり」用に改造されたものが2008年の0系全廃まで残った。
公開された画像によると他のシンカリオンと同じ9両編成で、21形+26形+37形(ビッフェ)+16形(グリーン車)+25形+26形+25形+25形+22形の順に連結されている。
尚0系は2両1ユニットのため必ず偶数両になり、このような編成は組めない(7両目の25形がユニットになっておらず、実在の車両だとモーターが動かせない)。
また、ベース塗装がパールホワイト(白3号)ながら、この塗装のときに実車に取り付けられていたパンタカバーが設置されていない(※オリジナル塗装はアイボリー(クリーム10号)で、ホワイトはJR化後に塗り替えられた。この頃の0系はパンタカバーが設置されていた)。
このような編成・形態は実在しないが、編成や塗装などは1999年の東海道新幹線引退時まで残ったJR東海のYk編成をベースに一部車両を抜いた形に近い。Yk編成(※)をベースにしたと考えると、1+2+5+8+9+10+11+15+16号車で構成されている。
※JR東海で最後まで残ったYk8、29、41の3編成で、全て2000番台の車両で編成されているとした場合。ただしパンタカバーがついていた。
シンカリオン各車両の配置は元ネタの新幹線車両の所属に合わせてあるが、0系はJR東海・JR西日本の車両にもかかわらず東日本本部に配属されている。
(尤も現在の他本部室長も大宮に居たことからそもそも当時はまだ大宮以外にERDAが無かった可能性も考えられる)
なお、鉄道博物館には0系が保存・展示されているが、こちらは0番台でシンカリオンのモデルとは異なる車両。