ビーナ(シンカリオン)
びーな
CV:集貝はな
普段は彼のスマホの中におり、画面越しは勿論ワイヤレスイヤホン経由でも会話可能。メタバース内では勝手に彼のスマホから出現し、周囲の者にも話し掛ける。
AIとは思えないほど人間臭く、魚虎テンを「かわいい」「あざとかわいい」と称したり、恋バナに興味津々であったりと趣味趣向もハッキリしている。(実際にはテンのことが大好きでもあり、第22話の文化祭では謎のメイク姿で登場した。)また、メタバース内の閉鎖された動物園の猛獣に怯えてタイセイに抱きついたり、文化祭のお化け屋敷でお化けに怯えてテンにしがみついたりと、怖がりな一面も見せている(お化け屋敷の件に関してはぶりっ子しているのもあるが)。
シンカリオン搭乗時には運転席左側のスマホホルダーに格納されている。そして時々タイセイに何らかしらの発言などをしてくれる。
年齢は本人曰く「まだ5歳にもなってない」とのこと。
電車内で席を上手く譲れずにいる彼を叱り飛ばす、初対面関係なくタメ口をきくなど、少々当たりの強い毒舌な性格。しかし、タイセイにシンカリオンに乗るよう半ば押し付け気味に頼むカドミチに一喝する、逃げずに戦ってみせたタイセイに素直に「かっこよかったよ」と告げるなど、その根幹には彼のことを想う確かな絆がある。
一般にも出回っているAIキャラと同型だが、元々大成イナがプログラムに改良を加えていた個体のため、相互意思疎通能力は一般のそれを上回る。青梅マイはその事実を知って興味津々になり、高輪カドミチはビーナを目にして「アイツらしい」と感想を述べた。
- 過去のアニメシリーズに登場したシャショットやスマットのように、シンカリオンへ内蔵しインターロックして戦闘補助する能力は一切持ち合わせていない。
- シャショットやスマットが立体化した際の可動をあまり意識していないデザインなのに対し、彼女は律儀に関節が描かれており、立体化時にもイメージを損なうこと無く身体が動かして遊ぶことができそう…と視聴者からコメントが寄せられている。
- 『アニメージュ』2024年6月号でのスタッフインタビューによると、ビーナ含めたナビゲートAIは「誰のスマホにも入っていて、人の生活をサポートする可愛いAI」で、「未来感がありつつ親しみが持てる感じ」でデザインを依頼したらツアーガイドのようなデザインに仕上げてくれた」とのことである。
- 名前の由来はナビを逆に読んだアナグラム(ナビ→NAVI→VINA→ビーナ)と思われる。
ネットナビ:感情豊かなAIキャラで携帯端末に普段いるというビーナは、まさにこれに近い。
タイセイ「おやすみ、ビーナ。」
タイセイ「……ビーナ?」
何故かタイセイの元から消えてしまったビーナ。
イナもビーナを探すことに協力するが、タイセイはずっと不安を抱いていた…
ビーナが姿を消して2週間後ERDAを解散しようとした時、突如再びアンノウンが出現…アンノウンの廃棄データを調べたところ、廃校となった学校のデータであった。
原因のメタバース空間に向かうタイセイとイナであったが何とそこには…
目の光がない、ビーナがいた…
すぐさま気づいたタイセイは追いかけたものの、ビーナは姿を消してしまったのだった…
その後タイセイはビーナの行方を掴めず悶々とした日々を過ごしていたが、タイセイのビーナに対する想いを聞いたイナの協力により、ビーナがタイセイが作ったメタバース空間の駅にアクセスしていたことが判明。ビーナに直接会って説得したいと考えたタイセイはメタバース空間の駅へと向かった。
するとそこに廃校のメタバース空間にいた時と同じ目の光がないビーナが現れ、タイセイの問いかけに対して記憶を忘れてるのか「誰?」と答えた。
思い出してもらうために過去にビーナを撮っていた画像を見せたところ、ビーナは唸り声と共に廃棄データの渦に飲み込まれそうになっていた…
廃棄データの渦からなんとか救出したタイセイ。サポートしていたイナも戻ってくるように言ったが、ビーナの口からは出た言葉は意外なものだった。
「タイセイ、イナさん、私は戻れない…いや、戻らない…」
そしてビーナは自分の思いをタイセイたちに語り始めた。
「ずっと、気がかりだったの…人に棄てられた廃棄データたちの行く末が……
そして聞いてしまった…私にはどうしても放っておけなかった……今度は私が導いてあげなきゃいけない……あの子たちの願いを叶えるために……
私は、ナビゲートAIだから……」
こうして再び廃棄データの渦と共に姿を消してしまった直後、ビーナが導いた廃棄データによりタイセイたちの前にアンノウンが出現したのであった。
アンノウンを片付けたタイセイとイナはレイジと共に以前テンダーとレイジが拠点に使用してたメタバース空間に赴き、ビーナがアクセスしたログを見つける。
再生すると、明かされた真相は以下のようなものだった。
テンダーが保護してた廃棄データを見つけたビーナは言語プログラムを持たないデータに自身の言語プログラムを移植し助けようとしたが、廃棄データの強すぎる思いを制御しきれずタイセイとイナに助けを求めるも徐々に侵食されていき目の光が無くなっていったのであった。
その後ビーナは廃棄データに取り込まれてこれまでのアンノウンとは異なり獣人のような形をしたアンノウンとしてタイセイ達に襲いかかった。
しかし一筋縄では行かなかった。
アンノウンの強さはこれまでの所を比較すると過去最大級。攻撃もしても回復するし、強い握力、そしてリーチの長い腕を武器にシンカリオンに襲いかかる。
その力は凄まじくシンカリオンSRGやカオスシンカリオンにも余裕で攻撃できるレベル。
さらに、ERDAのシリンダーシステムをハッキングし、自分が有利なるように他のシンカリオンを取り囲むように設置。そしてアンノウンの手下を各シンカリオンの目の前に出し、時間を稼ごうとした。
だがERDAが再び操作権限を取り戻し、元に戻ってしまった。そしてアンノウン自体はカオスとSRGの激しい攻撃を受け両腕を破壊されてしまった。
しかしアンノウンも第二形態に突入。E5と自身を囲むようなバリアを作り出し、ビーナは廃棄データを纏い黒いE5はやぶさトレーラーフォーム…オルタナティブシンカリオンへと進化した。
「タイセイ… これ以上私たちの邪魔をしないで!」
「やっぱりこの姿は凄いわ。私が思う最強の形だもの!」
丸裸のE5に斬撃を加える。E5も反撃に出るが最後のトドメを指すことはできなかった。そしてビーナとタイセイの対話が始まる。
「タイセイ。貴方言ってたよね?大切な人を守れるカッコイイ人になるって。私たちの、私の事は大事じゃないの?」
「この子達(廃棄データ)はもう思いをリアルでぶつけるしかない。それで沢山の被害が出るでしょうね?だけどそれがなんなの?ERDAを除けばその被害に苦しむのは貴方にとって見ず知らずの人たちでしょ?そんな人たちが私たちより大切だっていうの?」
その間に、アカネとリョータはバリアを突破しようと攻撃するが中々手が入らない。
「答えてよタイセイ。赤の他人より…」
タイセイ「待ってよビーナ!いくらビーナでも今の言葉は許さないぞ!それがなんなのだって…?ふざけるなよ!見ず知らずのなにも知らない人達のことだって…!
大切に、安全に送り届けるのが新幹線だ!僕の大好きなE5の姿でそんな事を……言うなーーーーーーッ!!」
そしてE6とE7がバリアを一時的に破壊。ERDAトレーラーをぶち込み、E5はビークル合体しトレーラーフォームへ。
そして何度も剣をぶつけまくったが、最終的にはE5の斬撃で黒いE5を吹き飛ばした。
しかし廃棄データの想いがビーナを苦しめ、暴走寸前になった。ビーナは最後の願いを唱える。
「タイセイお願い!私たちを止めて…!
ごめんね…私はこの子達を上手に導いてあげられなかった…ナビ失格ね…全く…!だから…あんたが止めてあげて!私を…壊して…!」
突然の言葉にタイセイの精神と適正値は大幅に乱れた。タイセイはどうしようか迷うが、ビーナがさらに言う。
「お願い急いで…!じゃないとこの子達がまた…!抑えてられないの…!お願い!あんたの言う通り、誰かを傷つけるなんて絶対にイヤ!私をこんなナビにしないで…!」
一瞬だけ正気となったビーナの言葉に対し、迷いを振り切ったタイセイ。
ERDAからグランクロスのロックを解除し、タイセイは最大出力のグランクロスを撃ち放った…
「大丈夫…タイセイ…ありがとう…」
そして黒いE5とアンノウンは撃破されたが、タイセイの適正値は限界値を越えたグランクロスを放った反動で影響で大きく下がってしまい、2度とシンカリオンを運転できなくなってしまった。
「大丈夫だよ…タイセイ…あんたはもう私がいなくても、ちゃんとかっこいい男の子だ…!」
こう言った後、ビーナはこの世を去った…
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