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「いい?あなたは、かっこいい人になりなさい。」 …第1話、予告動画より
プロフィール
概要
主人公、大成タイセイの実姉であり、10歳年上の23歳。
作中では世界的にAI技術の発展へ大きく貢献した人物として名を知られる天才システムエンジニアだったが、物語の開始より2年前に謎の失踪を遂げ、行方不明となっていた。
理論やロジックが関わるシステムエンジニアとしては猪突猛進で負けん気が強い極めてエモーショナルな思考をしており、信念の強さ故に自身が承服しかねることに関しては簡単に妥協しない職人気質な性格。
その為、技術的に優れる一方で交渉事はそこまで得意ではないようで、タイセイの回想シーンにおいては自身の思う通りに行かなかった会議の後に憤慨し、単独で暴走し企画を何としても通そうとするなど、良く言えば破天荒、悪く言えば視野狭窄に陥りがちな一面も持ち合わせていた。
しかし、その技術者としてのポリシーである「自身の技術で誰かを守り、役に立つカッコいい人間になること」は本物であり、彼女の教えは弟であるタイセイの人格形成、特にここぞという時の行動力や他人の悩みへ機微な感覚を働かせる彼の気質へ影響を与えている。
現在タイセイが通っている進開学園のOGであり、1話で彼が学園へ編入してきたのも、他ならぬ姉のの手がかりを求めてのものであり、些細な手がかりでも良いから行方不明の彼女を探していたことが理由であった。
なお、タイセイのビーナは市販AIだが、他でもないイナがカスタマイズを行っている。彼女の表現方法がやたらと人間臭いのはその為。
行方不明以前はERDAへ所属していたことも判明しており、システムエンジニアとしてシンカリオンの開発、アップデートをはじめとした役職に就いていた為、そ鉄道部顧問のタカミチほか、ERDA職員らとも面識がある。
メタバース内での2年前の失踪後もERDAは行方を追っているが現在も見つかっていないが、時折ERDAのサーバへイナのアカウントがログインしていることが判明しており、現在もどこかで生存しているのではないかとタカミチ達は現在もその足取りを追っている他、タイセイもまた彼女が生きていると信じてシンカリオンの戦いに身を投じていく。
また鉄道ファンの一面も持ち合わせており、幼いタイセイを連れて全国各地の名スポット巡りを旅したりと、現在のタイセイのディープな鉄道ファンの部分はイナの影響が大きい。
謎
謎の敵性存在であるアンノウンが出現しているのは、すべてイナとタイセイが一度訪れたことのある思い出の場所ばかりであり、アンノウンとの関わりがあるのではないかと作中では懸念されていた。
第10話ではアンノウンの撃破後、タイセイはほんの一瞬だがノイズ混じりに自身を呼ぶイナの声を耳にしており、シンカリオン、そしてアンノウンへ本格的な関わりが示唆された。
余談
関連タグ
蒼乃美希:15年前に放送された同時間帯の裏番組における登場人物にして中の人繋がり。さらに彼女もイナ同様に弟がいることも共通する。
真実
※以下はシンカリオン チェンジ ザ ワールド第11話以降および特別編のネタバレが記されています。
「邪魔しないで」
第12話において、捕獲に成功した黒い新幹線=ファントムシンカリオンから通信越しに響いた声は、行方不明となっていたの大成イナその人のものであり、ファントムシンカリオンの運転士が彼女自身であったことが判明した。
姉がアンノウンの一員となっていたショックから戦意を喪失し運転士の適性値が低下、E5はやぶさを動かせず更には仲間達との関係も悪化してしまい、メタバース空間へ失意の内に閉じこもってしまったとタイセイの前に、イナは姿を現す。
タイセイを伴って訪れたメタバース空間の動物園は、かつて彼女が提案するも施行まで漕ぎ着けず頓挫してしまった「メタバース動物園」のそれであったが、至るところがバグで破損している酷い有り様であり、その中でイナは自身の目的を吐露する。
彼女の目的はERDAの壊滅であった。
「ERDAは運転士が使えなくなったら捨てる」
「一緒にERDAを破壊しよう」
とタイセイを懐柔しようとするも、思い出に残っている過去のイナの教えを信じるタイセイはそれを拒否。
仲間への迎え入れを失敗する。
続く第13話にて、イナはERDAに無条件降伏するようファントムシンカリオンで宣戦布告。
「ERDAは人の命を何とも思っていない」という旨の発言と共に、ERDA側も彼女をアンノウンを招き入れた敵性存在であると認知し、敵対は決定的なものに至ってしまう。
姉を止めようとするタイセイ、ERDAに憎悪を燃やすイナがついに激突。
20体を越える大量のアンノウンとともに単独で戦うタイセイ襲撃するも、救援に駆けつけたリョータとアカネの援護を受け、撃破されてしまう。
しかしイナの操るファントムシンカリオンは1対3の数的不利をものともせず、E7ドリルフォームとE6トップリフターフォームの連携を食らうも、返り討ちにしてトドメをさそうとする。
この危機的状況に対し、カドミチの反対を押し切り浜本部長がE5トレーラーフォームのグランクロスのロックを解除。
そのままグランクロスを発動するタイセイ。
「何さ…私に言い返したことなんか…なかったくせに…」
ついに決着がついたのだった。
その直後、タイセイと和解。疲れて倒れたタイセイを撫でる。
しかし感情も記憶もそのままにアンノウンの仲間として破壊活動を行っていたイナだったが、それまでのファントムシンカリオンに搭乗していた間の記憶は無く、病院で意識が戻った後はERDAの取り調べを受ける。
一方で……
「大丈夫だ、一緒に行こう」
メタバース空間の動物園に仮面の男が出現。
アンノウンと思われる正体不明の人物であり、メタバース空間の動物園に姿を現して動物たちを「アンノウンの空間転移」で転送し、ファントムシンカリオンも回収して去った。
その後
取り調べを受けた彼女は2年間の記憶がない事を明かすが、実は2年前にメタバースの鉄道ショップにいつの間にか仕込まれていたコンピュータウイルスにより洗脳され、そのまま操られて行方不明にされていた事を明かした。
彼女の行動パターンを知る何者かにERDAと敵対するように仕組まれていたと思われる。
結果的にアンノウンへ加担して悪事を犯してしまい、記憶はないものの「やったことには変わりない」と罪悪感を抱いているが、一方でタイセイら仲間達の激励を受け、更にはERDAの監視下に置く行動制限付きながら正式にエンジニアとして職場復帰が決定。
贖罪と共にエンジニアとして自身の持てる技術を最大限活かし、タイセイ達をバックアップしていくことを決意したのだった。
洗脳中は赤い運転士服を着用していたが復帰後はERDAの制服を着用(元々来ていた服の上から着込んでいる)長く伸びていた髪を散髪してショート姿となった。
監視付きならば外出も可能である為、19話では鉄道部メンバーと共に夏祭りに出かけている(ただし世界的エンジニアとして顔が知られているため、その際は狐面で顔を隠していた)
復帰後は加速度的な戦力強化へ貢献しており、第14話では建造中だった6機目のシンカリオン・E8つばさに協力して完成へ漕ぎ着け、第16話では徹夜で作業を進行したシンカリオン3体の合体による拡張プラン「SRGシステム」を完成間近まで至っている(ちなみに15話からのOP描写にSRGに関する作業中に寝てしまっている彼女の姿が追加されている)。
性格面は洗脳中の凶暴さが消えた一方でかなりの破天荒ぶりを露呈しており、SRG合体をぶっつけ本番で実行させて結果的に失敗させてしまうなど、指揮系統を逸脱してしまうやらかしをしてしまったり、後輩にあたるアガノの研究データをバックアップから破壊する等、疲労のあまりとんでもないことをしでかす、ともすればマッドサイエンティストとも呼ばれかねない危険な一面もチラホラと覗かせている。
またSRGのネーミングが「S」an 「R」you 「G」attaiという安直すぎるものだったり、後に登場した運転士の西大路ヤマトから「おいなりオバハン」と呼ばれ激昂して平手打ちを繰り出すなど、脊髄反射で行動を起こすことが多い。
SRGの合体を失敗した三人を案じたガンマがテンとシオンを引き連れて「自分達で頑張るので三両合体をやらせてください」と詰め寄ってきた際には
「良い話をしたからって、感化されてやりましょうとはならないの! 今の所システム的にどーなるもんでも無いから!」
としっかりとエンジニアとしての見解を述べてツッコミをしており、コメディ色の強いやり取りも増えている。
アカネがシンカリオン運転士としての悩みに直面し、吹っ切れた際の独白の一部が過去のシンカリオンへ言及した際には当時のシンカリオン運転士だった同僚を思い出し、今は何処にいるのかと思案しており、自身同様に行方不明となっている同僚を今でも案じている様子を見せた。
上司であるタカミチとは良好な関係を築いている一方、何かと厳しい叱責を飛ばす立場の浜本部長とは度々衝突してしまっている。
プライベートではタイセイの友人になったモリトが愛着を抱くAI「イド」の一件では、モリトの願いの為に技術者としてのコネクションを活かし、彼の構築したメタバースを企業運営にする為の支援をする一方、旧世代AIであるイドを最新化してシステムに適用させた結果、根本から変わってしまうことを
「技術的には出来るけど私はしない」
「根本から更新しなくちゃいけなくなる、それはイドが、イドじゃ無くなっちゃうってこと」
と同一性保持の観点とモリトの愛着を理由にきっちりと説いて、モリトとイドの両者へ力不足を謝罪するなど、年長者として、何よりもAIに対してのアイデンティティを個人的に理解した上での必要な助言を与えており、自身の得意分野で優しさを示す一面も描かれた。
- 特別編「失われた記憶」では
物語前半(第1話〜第12話)のストーリーを洗脳中だった彼女視点ではどのような状況だったのかをふかえる総集編となっており、
- 洗脳されERDAを敵視するように仕向けられているが、意識ははっきりしており、『子供を戦わせるERDAから彼らを遠ざける』という目的で行動していた。
- タイセイがシンカリオンに乗っているのに気がついたのは名古屋・北海道の戦いの頃。
- タイセイと訪れた場所を狙ったのは、彼との思い出がこんなことしちゃダメだと訴えてくるから、それらを壊してでもやり遂げねばならないと無意識下の内に標的にしてしまった。自覚し出したのは名古屋での戦いの頃から。
- メタバース空間でタイセイの元に訪れたのは、初の直接対決の際に自身の存在がERDAに発覚したと焦り、直接迎えに行かねばと急いだから。
といった事実が判明した。
また、タイセイを懐柔しようとして失敗し「どうしてこんなことになっちゃったんだろうね、タイセイ」と呟いた直後のイナに通信で応じていた仮面の男が
「まさか怖気づいたか? ならいい、行け、ERDAを破壊しろ。」
と命じている。
このことから洗脳中の彼女もまた「指示を受ける側」の立場だったことが示された。
- 第23~27話にて
26話、27話にて、通信越しにハーデスシンカリオンの運転士である仮面の男と相対し、その正体がかつての同僚でありシンカリオン0の運転士、工部レイジであると判明。回想シーンで彼との過去が描かれた。
本編開始より10年前。
当時中学一年生で私立大宮進開学園に入学し、ひょんなことからレイジと知り合ったイナは、彼の行動に不審さを感じて後を追ったことから超進化鉄道開発機構=ERDAやシンカリオン、そしてアンノウンとの戦いの存在を知る。
ERDA創設者であり、世界的に有名な天才エンジニアである鍋島チクゴに憧れを持っていたこともあり、自らを売り込む形で半ば強引にERDAへと所属。シンカリオン0のエンジニアの一人として、レイジとは同僚となったのだった。
中学時代はサイドボブの髪型にしていた。
この頃からその破天荒で明朗快活、頑固な性格はこの頃から既に形成されており、
「自分の技術を使って誰かを守ることのできる、かっこいい大人になりたい」
という夢は既に持っていた。
この夢と似たような夢を持っていたレイジにはシンパシーを感じていたのか、何かとそっけない物腰の彼に対して、積極的に距離を詰める接し方をする女子であった。
一方で歳若さのせいか今ほど破天荒さのブレーキがかかっておらず、学園のサーバのセキュリティを突破してタカミチの個人情報を盗み見る、レイジのGPSを勝手に追う、ERDAの入口のセキュリティも突破して不法侵入するなど、倫理的に問題のある行動も多々行っている様子が見受けられた。
レイジのことは現在でも案じており、第23話で彼の墓参りをした際には「レイジは必ず、この世界の何処かに居ます!!」と吐露した他、仮面の男として彼自身と再会した際にはその行動を厳しく叱責し「戻ってこい」と怒るなど、並々ならぬ想いを抱いている様子が描かれた。
- 余談
OP1カットでの描写
タイセイが姉と一緒に旅行で訪れた鉄道名所付近にばかりアンノウンが現れていることがXなどでの感想で言及されており、敵サイド側にイナがいるのでは?と早い内から予想していた視聴者は存在していた。
彼女が関わったアンノウン出現箇所は第14話で明かされており、『大宮の歩道橋』『敦賀鉄道資料館』『旧万世橋駅』『名古屋港跳上橋』『新函館北斗駅』『八甲田丸』『大曲駅』『長浜鉄道スクエア』『新津鉄道資料館』と、いくつかはED映像で彼女らの旅行風景が写っていた箇所である。