警告
現在、当記事とシンカリオンの記事全般は、「鳳皇護」というユーザーによって荒らし被害を受けています(公式設定やキャラクタープロフィールの不当な削除、虚偽内容の羅列、不要な記事の乱立など)。運営への報告にご協力をお願いします。
プロフィール
概要
....誰かを守れるかっこいいひとに。僕は!
本作品の主人公。中学2年生の少年。
家族構成は父アゲオ、母ミサオ、そして10歳年の離れたイナ。規格外の天才的な才能を持つイナを除けば、ごく普通の家庭。
実家はJR指扇駅の付近で、電車通学。私服は白シャツをインナーにしたライトグリーン系のロングシャツの重ね着、外出はベージュのパーカーを羽織る(幼少期は寒色系ラグランシャツと茶系のハーフパンツなど)。
幼少期に尊敬する姉と一緒に見た、陸送されるE5系の姿を心に焼きつけており、乗り鉄・音鉄・車両鉄・模型やグッズも網羅する鉄道ファンとして成長する(E5を運搬していた車両がエルダトレーラーと同型のため、この時点でシンカリオンを目撃している)。
メタバース内での駅舎構築を趣味にしており、乗り換えの導線や緩急接続にもこだわって三線軌条の導入を考えるなど、ビーナにも「やり過ぎ」と呆れられるほど作り込む。
ただ、ネーミングセンスは皆無に等しく、当初は自分のメタバースの鉄道を自身の名と同じ「タイセイ鉄道」と名付けられていたが、ビーナから「ダサい」と批評された。(その後も「ハイパーステーション」等色々変えていくものの。変えていくたびにダサくなっている。また、メタバース上でのハンドルネームも『ハヤブサ』と略されているものの、本当は『ハヤブサ大好き超かっこいい』だそうだ。)
姉の影響で「誰かを守れるかっこいい人」を行動理念にしているものの、人見知りかつ押しの弱さもあり、その優しさはどこか受け身で空回りしがち。鉄道関連の話題に触れると目を輝かせて饒舌になるが、スピンオフのコミカライズ『ダイブ ザ ワールド』の主役である一堂イッキ(学園初等部)に初対面で「鉄オタ」「ヒョロもやし」と言われ精神的ダメージを負うなど傷つきやすい一面もあるが、クラスメイトのリョータに精神面の内外を鍛えられた様子。
2年前に突然失踪したイナの消息の手掛かりを求め、嘗て彼女も在籍していた私立大宮進開学園中等部に転入。隣の席になったリョータに学園を案内される延長で、彼も籍を置く「学園一の弱小部」こと鉄道部に出会う。
紹介されたメタバース部室の運転シミュレーターで、シンカリオン運転士としての適性値が稼働可能域に達している事実が発覚。時を同じくして10年越しに現れた“都市伝説”アンノウンに対抗する切り札として急遽ERDAへと導かれ、この時点で唯一の運転士としてE5はやぶさへの搭乗を要請される。戸惑いながらも、アンノウンの出現によって思い出の歩道橋が損壊した様を目の当たりにし、姉との約束を胸にはやぶさに乗り込む。
姉が世界的なエンジニアから学校内でも色眼鏡で見られ、似たような立場のアカネには同情の言葉を掛けられるが、どこかネガティブな彼からの共感は穏やかに否定している。
結果的には辛勝した初陣で気絶する醜態を晒し、完全な不可抗力で破壊されてしまった歩道橋についても自分の無力さのせいだと落胆する姿で、適性値が及ばずシンカリオンに乗る事すら叶わないリョータの葛藤を意図せず刺激してしまうなど、口下手で不器用な面もある。
そうした逡巡から一度はERDAへの参加を断るも、タイセイの奮戦を労うビーナの激励と、「かっこ悪いのは失敗そのものではなく、失敗したまま立ち上がれないこと」という姉の言葉を思い出し、すれ違ったリョータへの釈明を添え鉄道部への入部届を提出した。
後にこの事はリョータが自身を見つめ直し、マイに本音を吐露した結果E7への適性を得て同じ運転士となるきっかけとなる。
アカネとは優秀な兄弟がいる共通点を持つが、前述のようにアカネが兄に抱く考えが自分のイナに対するものと異なり、当初はすれ違っていたがアカネが兄へのコンプレックスを乗り越えシンカリオンに乗る経緯を作った。
これを機に、タイセイとアカネは、一緒に鉄道の歴史を調べてまとめるほど仲良くなった。(しかし、当時調べるべきだったのは「大宮の歴史」であり、結果リョータの制止も虚しく大幅に軌道がズレた発表をする)
転入当初はリョータとアカネを苗字+君付けで呼んでいたが、以降アカネ側が名前呼びでいいと発言、2人を呼び捨てで呼ぶようになった。
悩んだ時や困った時などはイナの言葉を糧に乗り越えることが多く、イナの存在そのものがタイセイにとって非常に大切な行動原理となっている。戦うことを決めた理由も、鉄道部に入る決心をしたのも、リョータやアカネとの関係にも、姉の存在が大きく影響している。
しかし、テンとの交流からの帰り、アカネに「タイセイって……お姉さんの受け売りばっかりだなって思って……」と言われ、激しく動揺してしまうが……
姉の幻影、そして…
上記の通り、タイセイはどこか姉の言葉に縛られている面が目立つ。
尊敬する人の言葉を引用したり参考にして行動することは問題ないのだが、彼の場合は姉の言葉を鵜呑みにして言われた通りに判断・行動している節があり、アカネに指摘された際にもイナの言葉は正しいしかっこいいはずではないのか、と戸惑いながらも言い聞かせるような独り言を呟く程であった。
そもそも本作は登場人物、特にシンカリオン運転士や大成イナといった青少年格の登場人物は全員が人間的に問題点があるのが特徴であり、加えてストーリー的にも登場人物は「自分と真剣に向き合う」ことに欠けている。
そんな中、第10話の戦闘後、タイセイはノイズ混じりに「タイセイ…」と呼びかける姉の声と思わしきものを聞き取る。当初カドミチは戦闘記録には無かったと伝えるが、アガノの分析で何者かが記録を改ざんしていたことが発覚する。
またこれまでのアンノウンは何故かタイセイとイナの思い出の場所(少なくとも過去1回は訪れた場所)ばかり現れており、このことも相まって、イナとアンノウンには何かがあるのではないかという疑念が生まれ始める。
以降ネタバレ注意
そんな時、黒い新幹線が出現。ところが今回は消えることなく、不審にも線路上で停車した。
この機を逃さずキャプチャーウォールへ捕獲された黒い新幹線だったが、突如として変形、ファントムシンカリオンとしての真の姿を現す。
さらに、よりにもよって乗っていたのはイナであった。
タイセイたちの攻撃をいともたやすく回避してカウンターで叩きのめすと、イナはタイセイへ非情に言い放つ。
「邪魔しないで」
ずっと探してきた姉との再会が、最悪の形で実現してしまったタイセイ。
その事実に激しく打ちのめされ、適性値が低下し、絶望に叩き落されてしまった彼は、友達であるはずなのに信頼して相談しなかったことへのリョータやアカネの非難、ファントムが起こしたキャプチャーウォールの爆発に巻き込まれたマイ、そしてそんな自分を励まそうとするビーナ……その全てから逃げ出すかのような言動をしてしまい、皆との溝が深まってしまうのだった。
何よりも信じていた姉によって、信じ合う仲間たちとの関係が崩されるという皮肉な結果を招いてしまった彼は、自分以外の4人で各地のアンノウンを倒せた結果から「僕なんて…いないほうがいいよね!?」とERDAを飛び出し、一人メタバース空間内で引きこもってしまう。
しかし、空間内に突如としてイナが現れる。
タイセイは2年間ずっと心配していたこと、それなのにファントムに乗っていたことを涙ながらに問い詰めようとするが、そんな彼にイナはメタバース空間にある「人間の都合で棄てられた廃動物園」(昔タイセイを連れて行った場所の成れの果て)へと案内する。
イナは、自分の目的はERDAへの復讐であること、メタバース空間の動物園はバグのようになっており、『ERDAにいては平和は、未来は守れない』『ERDAは運転士を消耗品としか見ていない(手駒にしている)』『ERDAは使えなくなったものは(理由や関係無しに)壊れた部品のようにすぐ捨てる』などとして、一緒に行こうと手を差し伸べる。
困惑と動揺の中、タイセイは手を伸ばしかけるが……
「そうよ…私と一緒に……ERDAをぶっ壊そう…?」
「……えっ?」
その表情を一転させ、彼女らしからぬ発言を見せるイナ。
タイセイは違和感を確信に変え、咄嗟にその手を払い除けた。
自分に「誰かを守れるかっこいい人になれ」といった姉がそんなことを言うはずはないと。
「姉ちゃんは…どんな苦しいことがあっても、何かを守ろうとするはずだ。ERDAを壊すなんて、そんなこと言うわけがない!!」
光を取り戻したその瞳を見て、イナは「分かってくれると思ったのに…」と、再び何処かへと去っていった。
その後、お互いに謝ってビーナと仲直りすることが出来たタイセイ。
アカネとリョータも、それぞれアサヒとマイの言葉で自分たちが辛い時に支えてくれたタイセイを今度は自分たちが支えなければならないと決意し、一刻も早くタイセイに逢うためにアンノウンを速攻撃破。大宮へ戻って彼と仲直りするべく急ぐ。
しかしその一方で、イナはファントムを経由し、ERDAに宣戦布告を行う……
変わり果ててしまった姉を止めるために、そして姉を助けるべくE5に乗って出撃する。しかし、やはり実の姉と戦うのは戸惑いを感じるも、間一髪アカネとリョータが駆け付けた。同時に信頼関係も回復した。
しかしイナは9話で「味方は誰もいない。自分独りぼっち、それでも立ち上がりなさいって、そのほうがかっこいいからって。」と教えたはずなのに、ぞろぞろ友達を連れている弟の姿を見て呆れるも
「伝わってるよ。分かってる。そう言ったあの時の姉ちゃんはかっこよかった、でも僕は、姉ちゃんみたいにはなれない。だけど…僕は立つよ。一人じゃ立ち上がれないけど、仲間が、二人が助けてくれるから、僕は立ち上がれるんだ。」とタイセイが初めて姉に言い返す。
「それに、そもそも、今の姉ちゃんは、かっこ悪いよ!!」
この言葉が呪縛から解放された瞬間だった。そして浜の判断でロックを解除されたE5のグランクロスを受けて、イナは「何さ…私に言い返したことなんか…なかったくせに…」と弟の成長を認めた。しかしイナは先ほどまでの記憶はなくなっており、タイセイもグランクロスの反動で眠ってしまった。
家族構成
余談
シリーズ初となる男性声優主人公。一人称が「僕」なのも初。
名前の由来は鉄道博物館が所在する埼玉県さいたま市大宮区の地名、大成町から。鉄道博物館駅の開業当時の駅名も大成駅で、2007年に改名後も副駅名として「大成」の名前が残っている。
誕生日の由来は鉄道の日,1872年10月14日(明治5年9月12日)、新橋-横浜間に日本で最初の鉄道が開業した事を記念して制定された。
ちなみにシンカリオンの歴代E5運転士は全員誕生日が10月である。
野暮かもしれないが、「大成」は「たいせい」とも読めるため、仮に漢字に直した場合タイセイの名前は「大成大成」になってしまう……?
……なんてことは、恐らくないだろう……。
ちなみに前作までの主人公であるハヤトやシンも、読みを変えると同じ漢字になるものが名前に含まれている節がある(速杉ハヤト・新多シン)。
関連項目
速杉ハヤト/新多シン:前作までのE5運転士。主人公故の宿命か、3人揃ってオタクである共通点を持つ他、女性のきょうだいもいる。
王道遊我:中の人繋がり。同シリーズのフォールデン・アカネ、海風ツクモとは同じ遊戯王シリーズの中の人繋がり関係でもある。