概要
『私立大宮進開学園初等部』に通う小学6年生。家族構成は不明だが、『ダイブグラス』を個人で所有し、朝夕含め電車通学する程度は裕福な家庭である。ホビアニ系主人公と同様に前髪がアホ毛込みの金髪、全体が針金質な赤紫の髪色2色で、両頬に橙のフェイスペイントを施している…と思いきや、「生まれつきだ!」と初対面の『ガンマ』に派手な化粧か?と抓まれ指摘されるまで推測された。幼馴染でお隣同士且つ同級生である『ハグミ』からは「イッちゃん」と呼ばれる。
劇中の殆どを初等部の制服(夏服込みでネクタイも緩めて結く)。下着はノースリーブとボクサー。『メタバース空間』でのバーチャル格闘では身軽なストリートファッションを纏い相手の動作を真似てカウンターアタックを駆使してチャンピオンを制しスカウトが来る程に有名。但し、性格は担任である『レミア』や、復職した『イナ』ともタメ口を張り、ドストレートに感想を述べ、初対面である『タイセイ』を「ヒョロもやし」「鉄オタ」「ロボ補正」と心を幾度も折り抉るダメージを負わせるが、相応のフォローもしており、実姉が嘗て弟に伝えた台詞により大宮駅の新幹線プラットフォームに偶然居合わせた関係からリスペクトする関係になる。鉄道知識に関しては『リョータ』と同程度。
だが、偶発的に『キャプチャーウォール』内に巻き込まれ、『アンノウン』の尖兵に襲われた処を『シンカリオン E5はやぶさトレーラーフォーム』を操る『タイセイ』に救われるが、敵幹部の横槍による第二波で傷を負い起動不可に追い込まれ、なし崩し的にE5のコクピットに乗り込むも、物言わぬまま応答せず機体も傷つき続けるが、『イナ』から嘗て弟に伝えた「カッコいい人」の『タイセイ』の呟きが契機により起動し撃退。元運転士だった『カドミチ』も驚愕していたが、彼の適応率は通常時は不安定であるが、一度見た動作は仮想と現実含め必ず憶える瞬間記憶能力に特化しており、バスケ、サッカー、スキージャンプ各種スポーツをこなし、モーツァルトの楽曲すらこの恩恵で『タイセイ』や『リョータ』の口調や適正値も再現。メタバース世界で入り浸るのも、その能力から来る弊害で熱しやすく冷めやすい人格形成に成長し「夢中になれるモノ」、「世界一カッコイイ男になる」夢を目指していたからに過ぎない。反面、友人と言える人物が極端に少なく、能力から頼られても近寄り難い存在として距離を置かれ、男女関係無く我が道を行き接する理由からデリカシーの無さも露呈。それでも音楽の成績が最低値ながら曲の完コピが出来ても心を込める事が出来ず、『タイセイ』らの他愛も無い会話から由来する互いの信頼感を羨むのを吐露する。
その縁から守秘義務ながら『超進化鉄道開発機構』に『シンカリオン運転士』候補生としてスカウトされた。パイロットスーツのラインは空色と橙のツートンで『テン』と同じくハーパンとレギンススタイル。只、この能力は自身の許容量よりも複数とは同調出来ず、目眩や鼻血、寝不足を引き起こすデメリットが付き纏う。現に友人との確執から吹っ切れ、複数体の敵相手に無双状態になった『テン』が駆る『N700Sのぞみ ブルートレーラーフォーム』の最小限で無駄の無い操作をタブレット中継で見続けたが、同調出来ずに体調不良を起こす。合同訓練でも同様に起こるも、100%の全力で成ければ同調出来ないと告白。加えて『テン』が左利きで全力を抑えていた事実を初見で看破し、5分の昼寝を取れば復調するも、成長期の小柄な体型から全力疾走後のダウンに等しい。更には男性アバターを癖で使い続けていた『シオン』を動きだけで初見から女性だと見抜いている。当然ながら恋愛関係に至っては鈍感。
その特殊能力は『ERDA』が新興している対電脳侵略迎撃システム『プロジェクト・シンカリオンバース』の要になると云い、巻き込まれた『ハグミ』と共に仮想世界迎撃部隊『チーム白金』に編入。その過程として全国に居る(タイセイ達を含めた)10人の『シンカリオン運転士』と出会い同調させる指令(レミア曰く「武者修行」)を下された。『テン』との合同訓練での周囲の反応は『ビーナ』も含め「オレの影 印象薄っ!」と『タイセイ』以外はイジられ甲斐のある後輩と言う評価。『ファントム』との直接対決の裏で三度『レクイエム』と対決後は更なる再現の向上を求め『中、高等部』の鉄道部にも赴き『ガンマ』や『リョータ』から常日頃の荒波と云う洗礼を浴びる。