概要
大宮鉄道博物館の地下に本部を置く秘密組織。Evolution Railway Development Agency=ERDAとも呼称される。セキュリティ認証はSuicaに似たICカードで行う。
本編から10年以上前に突如出現した正体、生態系、実態の全てが不明の謎の敵・アンノウンに対抗すべく、天才エンジニアである鍋島チクゴが設立。
新幹線から変形する特務ロボシンカリオンと捕縛用キャプチャーウォールを開発、その脅威に備えていたが、適正値に届くシンカリオン運転士は仮想シミュレーターをもってしても誰一人居らず、構成員の大半も当時と実戦を知らない20代の若者ばかりで構成されているため、当時を知り得る者は本部長や指令長等上層部ぐらいである。
私立大宮進開学園中等部や同高等部とも密接な関係に有り、鉄道部は部長、副部長、顧問を含め全員が秘密裏に籍を持つ。
また、リニア・鉄道館の地下など、日本の各地域に本部を置いており、全国各地でアンノウンの監視と迎撃が可能な体制を整えている。
アンノウンは本編の10年前に出現がパタリと止んだが、再出現を予測し備えるべく、武装を持たないシンカリオンを強化するためのビークル合体用サポートメカ・エルダビークルが製造・配備された。
大成イナは中学の頃に押しかけで所属していた。アンノウンの手によって行方不明になるまでエンジニアとして働いていており、シンカリオンの技術向上にも関わったらしい。
また、イナの同期である工部レイジも同時に所属、初代シンカリオン運転士として活躍していたらしいが……
保有戦力・技術
シンカリオン
チクゴが開発を主導した、対アンノウン用の特務ロボット。
新幹線を超進化速度まで加速させ、メタバース空間「シンカリオンバース」内で変形させシンカリオンとして戦う。
10年前までの当初は0系新幹線型シンカリオンを用いており、10年間で培った技術やイナの関与もあって、新たにE5、E6、E7、N700S、H5の5機が開発されたが、これらの機体は武装を持たないため、戦闘時はエルダビークルとの合体が前提となる。以降の機体も同様に武装を持たない代わりに特定のビークルとの合体を前提とした特性を持つ場合がほとんど。
稼働には運転士の適性値が稼働可能領域まで達していないといけないが、現在のERDAでは基準が何なのかは故人であるチクゴ以外知る者はいない。適性値パラメーターの稼働基準は機体ごとに異なり、形もバラバラであるのも拍車を掛けている。
これとは別に、3両合体『シンカリオンSRG』のための合体適性値・SRG値が存在しており、こちらは合体するシンカリオンの運転士3人の値が全て合体基準に一致しなければならない。
※これらとは別に、初代シンカリオンとしてシンカリオン0の存在が判明しているが、所在不明。
エルダビークル
現実に存在する様々な作業車を元に開発された特殊車両。キャプチャーウォール内へ突入後、対応するシンカリオンと「ビークル合体」を行い、武装の展開と各性能の大幅なパワーアップをさせる。
- エルダトレーラー
- エルダトップリフター
- エルダドリル
- エルダブルートレーラー
- エルダドーザー
- エルダドローン
- エルダフェリー
- エルダ式ジンキ
シンカリオンバース
白金レミアが最高責任者となる、対電脳侵略迎撃用の仮想空間プログラム。及び、専用のメタバースシステム。
電脳空間から現れるアンノウンを文字通りメタバース内で迎撃する一連の戦法を指す。シンカリオンはもちろんキャプチャーウォールはその一環。また、超進化フライホイールによる超加速を行ったシンカリオン各機体を、空間内へ転移・シンカリオンへ変形させる役割を担う。
が、シンカリオンを動かす運転士の人員不足に加え、仮想と現実、遠距離や複数箇所の同時襲撃で、運転士を分散させれば対処が困難になる理由から劇中現在計画は頓挫しており、専らタイセイたちによる現実経由のキャプチャーウォール内の迎撃が続いている。
キャプチャーウォール
アンノウンを転移させ、現実世界への被害を最小限に抑えるメタバース異空間。前作までの捕縛フィールドに相当する。
キャプチャーウォールの展開には目標の座標を素早くかつ正確に入力しなければならず、タイミングが遅れると見当違いの場所に展開してしまったり、場合によってはアンノウンに逃げられてしまう(ミヨシ談。実際に第20話で発生している)。
六角形、六角柱で構成された空間で、全体的に青色。
出現したアンノウンをその場で一瞬の内に転移させるが、空間の維持には莫大なエネルギーを消費するため制限時間が存在しており、時間内にアンノウンを倒せなければ元の場所へ戻してしまう危険性も併せ持つため、迅速な撃破が求められる。
なお、ファントムシンカリオンには一度破壊されており、ハーデスシンカリオンにも空間内に直接出入りされる形で破られている。
本部からの操作によって、足場を形成している大型シリンダー『ヘックスシリンダー』(名称は特別編より)を操作し、シンカリオンをサポートしたり、現場到達までの時間稼ぎや攻撃の補助を行う。
エルダ輸送機
普段は地下に格納されている超大型のティルトローター輸送機。東日本本部ではアガノが操縦を担う。
内部に複数のエルダビークルを格納しキャプチャーウォール生成地点の上空へ向かい、特殊な弾頭に搭載したビークルをレールガンのように撃ち出し、遠方のキャプチャーウォールにも素早く送り届ける。
弾頭はリボルバー式に搭載されており次々発射可能。カラーリングはどことなくALFA-Xを彷彿とさせる。
ビークル形態が一回り大きいエルダフェリーのみ、機体下部に大型の弾頭を直接ぶら下げる形で輸送し、角度や落下速度を調整した上で直に投下する。
構成員
ERDA
鍋島チクゴ…創設者 兼 シンカリオン開発者(故人)
東日本本部
浜カイジ…東日本本部本部長
高輪カドミチ…室長兼『チーム高輪』(現実世界鎮圧担当)リーダー、大宮進開学園中等部教諭、鉄道部顧問、元シンカリオン運転士
川越タンゴ…整備長
津川アガノ…シンカリオン開発研究員
岩見沢ソラチ…指令員
落合ミヨシ…指令員
大成イナ…システムエンジニア(現在は開発部主任)
白金レミア…シンカリオンバース開発責任者兼、『チーム白金』(仮想世界鎮圧担当)リーダー、私立大宮進開学園初等部教諭
東海本部
金城ハマナ…室長
安井ナガカツ…司令員
北海道本部
当麻ヒダカ…室長
長沼ホシミ…司令員
九州本部
中谷ヒキノ…室長。(作中では)バスマニアとして職員に知られていた。
香月リカ…司令員
足立ユカ…司令員
京都本部
烏丸右京…室長
私立進開学園
私立大宮進開学園中等部・高等部
(※鉄道部メンバー)
青梅マイ…部長兼システムエンジニア
九頭竜リョータ…副部長兼シンカリオン運転士
大成タイセイ…部員兼シンカリオン運転士
フォールデン・アカネ…部員兼シンカリオン運転士
最上ガンマ…部員兼シンカリオン運転士 高等部生徒会長兼任
大宮進開学園初等部
一堂イッキ…シンカリオン運転士候補生
花巻ハグミ…シンカリオン運転士候補生
私立名古屋進開学園中等部
魚虎テン…シンカリオン運転士
私立函館進開学園中等部
五稜郭シオン…シンカリオン運転士
私立小倉進開学園中等部
海風ツクモ…シンカリオン運転士
私立京都進開学園高等部
西大路ヤマト…シンカリオン運転士
ヒョロ田…メカニック候補生。本名未公開。
メガネ山…メカニック候補生。本名未公開。
その他
工部レイジ…シンカリオン運転士 失踪中
関連項目
新幹線超進化研究所:前二作での組織
以下、「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」本編第12話以降のネタバレ
ある疑惑
一見街の平和を守る組織ではあるが、第12話において、ファントムシンカリオンの運転士であり、2年前に失踪した大成イナの口から『ERDAにいては平和は、未来は守れない』『ERDAは運転士を消耗品としか見ていない(手駒にしている)』『ERDAは使えなくなったものは(理由や関係無しに)すぐ捨てる』という発言があった。
視聴者などからは、『ERDAは本当は人類に災いを誘き寄せる存在なのではないか?』『ERDAは自分達の目的の為にシンカリオンやアンノウンを利用している組織なのではないか?』『ERDAは自分達の目的の為だけに作られた組織なのではないか?』『ERDAに裏切り者がいるのではないか?』という見解や考察が出ている(一番怪しいとすればやはり彼だろう)。
最終的にイナはタイセイとの戦闘で敗北した際に洗脳を受けていたことが判明し、ERDAに復帰。洗脳中の記憶は全て消失しており黒幕の特定には至らなかった(これはあくまでERDA視点の話であり、視聴者にはイナを洗脳したのが仮面の男と明かされている)。そんな中、2体目の黒い新幹線=ハーデスシンカリオンが参戦。長らく運転士である仮面の男の正体は不明だったが、イナの分析により正体は失踪中の工部レイジであると判明。彼はシンカリオン0の運転士としてERDAに所属していた人物だが、その彼がなぜERDAと敵対しているのか、なぜイナを通じて上記のような発言をしたのか…
それはかつてのあの事故が関係している。
メタバース空間に意識を閉じ込められ、表の方ではERDAは助けようとするも助けることが出来ず…閉じ込められたレイジの意識は現本部長である浜カイジに消されそうになり、見捨てられたと思い激怒。そこに元本部長の秘書AIのテンダーが助けに来たことによって助かる。
つまり『助けてくれなかったERDAは命をなんとも思っていない』と彼がそう思っているからだろう。