概要
名古屋市のモノづくり文化交流拠点構想への参加を要請され、2011年3月にオープンさせたもの。開館前の仮称は「JR東海博物館」。名古屋市港区の金城ふ頭にあり最寄り駅は名古屋臨海高速鉄道あおなみ線金城ふ頭駅。
JR東海が運営する鉄道展示施設は飯田線中部天竜駅構内にあった佐久間レールパークがあったが、リニア・鉄道館のオープン決定に伴い閉園した。
JR東日本が運営する鉄道博物館(埼玉県さいたま市)やJR西日本の京都鉄道博物館(京都府京都市)と並んで、日本を代表する鉄道系博物館である。なお、これらと違って、既存の鉄道の線路とは直接は繋がっておらず、車両搬入などの際は専ら陸路を経由して行われている。
展示車両
展示車両は39両あり、4両が屋外展示のほかは全て屋内展示である。
車輌名 | 保管場所 | 備考 |
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MLX01形超電導リニアモーターカー | 鉄道総研 | 愛知万博で超電導リニア館に展示されていたもの |
0系新幹線電車21‐86 | 浜松工場 | 車内へ入ることが出来る |
0系新幹線電車36‐84 | 浜松工場 | 食堂車で21‐86と連結した状態で展示。同じく車内に入ることが出来る |
0系新幹線電車16‐2034 | 浜松工場 | グリーン車 |
0系新幹線電車37-2523 | 浜松工場 | ビュッフェ車 |
922形新幹線電車922‐26 | 博多総合車両所 | JR西日本の保有していたT3編成の先頭車。車内に入ることが出来る |
100系新幹線電車123-1 | 浜松工場 | X2編成の先頭車両。車内に入ることが出来る |
100系新幹線電車168‐9001 | 浜松工場 | 100系の量産先行車X1編成の食堂車。車内に入ることが出来る |
300系新幹線電車322‐9001 | 浜松工場 | 300系の量産先行車。量産車とは顔つきが違う。車内に入ることが出来る |
700系新幹線電車723‐9001 | 浜松工場 | 700系の量産先行車。2014年1月から展示開始。車内に入ることが出来る |
N700系新幹線電車783‐9001 | 浜松工場 | 屋外展示。N700系の量産先行車。2019年7月から展示開始 |
N700系新幹線電車776‐9001 | 浜松工場 | 屋外展示。N700系の量産先行車。2019年7月から展示開始 |
N700系新幹線電車786‐9201 | 浜松工場 | 屋外展示。N700系の量産先行車。2019年7月から展示開始 |
955形新幹線電車955‐6 | 浜松工場 | 300X。最高速度記録443km/h |
C57形蒸気機関車C57-139 | 名古屋研修センター | お召仕様での展示。準鉄道記念物にも指定されている |
ケ90形軽便用蒸気機関車 | 名古屋研修センター | 屋外展示。 |
C62形蒸気機関車C62-17 | 東山総合公園 | 狭軌の蒸気機関車で最高速度の記録を持つ |
ED11形電気機関車ED11-2 | 佐久間レールパーク | |
ED18形電気機関車ED18-2 | 浜松工場 | 2005年まで飯田線で稼働していた |
EF58形電気機関車EF58-157 | 浜松工場 | 現役当時は青色塗装だった。ぶどう色2号で展示 |
モハ1形電車モハ1035 | 伊那松島運輸区 | 大井川鐵道から譲り受けたもの。昭和初期の姿に復元 |
クモハ12形電車クモハ12041 | 伊那松島運輸区 | モハ30形改造車。現役最終時の姿で展示 |
モハ52形電車モハ52004 | 佐久間レールパーク | 製造当時の姿に復元 |
モハ63形電車モハ63638 | 浜松工場 | 1両丸々残っている63系電車としては唯一の存在。クモヤ90005から復元 |
111系電車クハ111‐1 | 佐久間レールパーク | |
165系電車クモハ165‐108 | 美濃太田車両区 | |
165系電車サロ165‐106 | 浜松工場 | |
381系電車クハ381‐1 | 美濃太田車両区 | |
ホジ6005形蒸気動車 | 明治村 | |
キハ48000形気動車キハ48036 | 佐久間レールパーク | |
キハ80系(キハ82系)気動車キハ82‐73 | 美濃太田車両区 | |
キハ181系気動車キハ181‐1 | 佐久間レールパーク | JR四国から譲り受けたもの。座席は晩年のまま |
スニ30形客車スニ30‐95 | 佐久間レールパーク | |
オヤ31形客車オヤ31‐12 | 佐久間レールパーク | |
オハ35形客車オハ35‐206 | 佐久間レールパーク | |
マイネ40形客車マイネ40‐7 | 佐久間レールパーク | |
スハ43形客車スハ43-321 | 美濃太田車両区 | |
オロネ10形客車オロネ10‐27 | 佐久間レールパーク | |
117系電車クハ117‐30 | 大垣車両区 | 屋外展示→2019年7月より屋内展示 |
過去の展示車両
車輌名 | 保管場所 | 備考 |
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300系新幹線電車323‐20 | 浜松工場 | 2013年12月27日で展示終了→解体。入れ替わりで700系の展示を開始 |
381系電車クロ381‐11 | 美濃太田車両区 | 2019年6月7日で展示終了→解体。入れ替わりで屋外展示の117系クハ117-30を屋内へ移動 |
117系電車モハ117‐59 | 大垣車両区 | 2019年6月7日で展示終了→解体。入れ替わりでN700系の展示を開始 |
117系電車クハ116-209 | 大垣車両区 | 2019年6月7日で展示終了→解体。入れ替わりでN700系の展示を開始 |
その他
- 日本最大のHOゲージのジオラマがある。ジオラマを細部までよく見ると・・・。オペラグラスを持って行くことを推奨する。
- 在来線運転、車掌シミュレータ、新幹線運転シミュレータがあり非常に人気が高い。
- 館内の休憩用座席は新幹線のグリーン車の廃車発生品である。どうやら300系の座席を利用しているらしい。
- 『新幹線変形ロボ_シンカリオン_THE_ANIMATION』では、ここの地下に「新幹線超進化研究所」の東海指令室名古屋支部が隠されており、清洲兄弟の挿話や、最終決戦の舞台となる。
- 本館の一部の展示車両が留置されていた美濃太田車両区には103系クモハ103-18、キハ58系キハ58 787、キハ35系キハ30 51、キハ85系キハ85-1、トキ900形トキ4837、浜松工場に211系クモハ211-5001が解体されずに保管されている。いずれもブルーシートを被せられ厳重に保管されている。
- 将来的な本館への展示を想定して保管しているといわれているが実現するかは不明。
- 922-26は923形T4編成の運行終了に合わせて2025年5月に白山市立高速鉄道ビジターセンター(トレインパーク白山)へ移設し展示を終了する予定。代わりに運行を終了したT4編成の搬入が予定されている。
関連項目
JRグループが運営する鉄道系博物館
JR東日本 鉄道博物館(埼玉県さいたま市) 青梅鉄道公園(東京都青梅市)
JR西日本 京都鉄道博物館(京都府京都市)津山まなびの鉄道館(岡山県津山市)
JRと線路が繋がる、JRグループが運営しない鉄道博物館
碓氷峠鉄道文化むら(群馬県安中市)
四国鉄道文化館(愛媛県西条市)