データ
初出 | 第4世代 |
---|---|
タイプ | いわ |
ぶんるい | 変化 |
いりょく | - |
めいちゅう | 100 |
PP | 20 |
範囲 | 自分 |
備考 | 自分の素早さを二段階上げる。 |
わざマシン | 69(第四世代~第七世代、BDSP) |
英語名 | Rock Polish |
概要
第4世代から存在する技。
自分の身体を磨いて空気抵抗を小さくし、自分の素早さを二段階上げる。
一部のポケモンが自力で覚える他、わざマシン69でも覚えることが可能。
効果こそはこうそくいどうと全く同じだが、この技の最大の特徴は覚えるポケモンにある。
岩タイプという技タイプからもわかるようにこの技を覚えるポケモンは大体が岩、地面、鋼といった重戦車型のステータスを持った種族ばかりなのだ。
鈍足といえどもWi-Fi対戦ではデフォルトのレベル50戦なら種族値40からは素早さを特化すればロックカット一回を積めば130族を抜く事が出来る。
つまり、これまでHP振り安定だった連中が相手に素早さで競り勝つために素早さ上昇性格且つ素早さ252振りされるという新たな可能性を与えられた画期的な技なのである。
想像してほしい……あのウスノロそうなサイドンがサンダースに先制でじしんをかますなんて光景が有り得るようになってしまったのだ。
まあ、実際やるとサイドンの素早さではギリギリなのだが。
レジロックであればドラパルトやザシアン(けんのおう)より速くなる。
火力や耐久を失いたくない場合、素早さが下がらない性格やミントを使ってサンダーやガブリアスより速くなるように調整するのも選択肢。これはサイドンやゴローニャでも可能。
また、あまりに遅いポケモンの場合、後手に回ったとしてもHPの高さで耐えて反撃した方がダメージレースで勝ちやすい場合もあるので注意。
同じく第五世代で大幅に強化された特性がんじょうとの相性も抜群である。
耐久を全部がんじょうに任せてロックカット……なんて芸当も可能である。
そしてこの技は、岩タイプのポケモンの物理アタッカーにほぼ確実に搭載される技、いわなだれとの相性も抜群である。
いわなだれの追加効果は30%の確率で相手を怯ませる事だが、岩タイプのポケモンは軒並み遅めのため追加効果を生かしにくい事も多々。だが、この技で先手を取り返せば、さながらエアスラッシュのように相手の行動を封じる事も夢ではないのだ。
ちなみに、最新作の第八世代では、カジリガメ(素早さ種族値74)やイシヘンジン(素早さ種族値70)といった、ロックカットで素早さを上昇させて先手を取り返す事を想定されたかのような比較的早めな部類のポケモンが登場している。コイツ等に至っては、性格補正無しでも努力値の振り方次第で最速のテッカニンまで抜けるようになるから恐ろしい…
また、第五世代では素早さ二段階アップに加え、体重が100kg軽くなるという効果が付いたボディパージなる互換技も登場した。
基本的に体重減少のデメリットは少ないためあちらの方が優れていると言えるが、
- ロックカットはわざマシンで覚えられるのに対しボディパージは覚えられるポケモンが少ない。両方を覚えられるポケモンはさらに稀少。
- ゴローニャはいずれの技も習得可能だが自身のアイデンティティーとなるふいうちとの両立が不可能(ちなみに現在ふいうちはレーティングで使用不可能)。
- 両方習得可能なポケモンはそもそも元から重すぎる&弱点のため体重100kg変わったところでくさむすびやけたぐりが致命傷なのは変わらない。さらにヘビーボンバーも採用する場合はそちらにも影響が及ぶ。
等といった事情からロックカットで妥協される場合も少なくない他、尋常でないくらい鈍足のツンデツンデや素早さ上昇が戦術と噛み合わないフォレトスやギルガルド等のように素早さを上げる必要性が無いポケモンも存在する。
その為現状確実にボディパージが採用されるポケモンは、元の重さが異様に重いテッカグヤ位しかいない。バイバニラは素早さ上昇の手段がボディパージしか無いがくだけるよろいが強化された事もありボディパージの採用を見送りがち(ただしゆきふらし等では採用される事もある)。
剣盾ではわざマシンから外れ、代わりにこうそくいどうがわざレコードになったが元から両方覚えられたポケモンは少ない為、今度は逆にボディパージで妥協するしかない場合もある。
もっとも、次の世代であるSVではボディパージが廃止になった為、再びロックカットは日の目を見ることになるのだが。
関連イラスト
主に文字通り自分の身体を削りすぎて極端に空気抵抗がなくなったイラストに付けられている。