基礎データ
全国図鑑 | No.0805 |
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アローラ図鑑 | No.392 |
ローマ字表記 | Tundetunde |
UBコードネーム | UB:LAY |
分類 | いしがきポケモン |
タイプ | いわ / はがね |
高さ | 5.5m |
重さ | 820.0kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | ビーストブースト |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ツンデツンデ | 積んで積んで |
英語・スペイン語・イタリア語 | Stakataka | stack(積み重ねる) |
ドイツ語 | Muramura | mūra(古高ドイツ語で壁) |
フランス語 | Ama-Ama | amas(集積) |
韓国語 | 차곡차곡 | 차곡차곡(きちんと、物を整然と積んだり重ねたりしたさま) |
中国語(簡体字) | 垒磊石 | 垒(砦、土石を積み重ねたもの)+磊磊(石が多く積み重なっているさま)+石 |
中国語(繁体字) | 壘磊石 | 壘(砦、土石を積み重ねたもの)+磊磊(石が多く積み重なっているさま)+石 |
コードネーム
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | UB:LAY | lay(英語で重ねる) |
英語 | UB Assembly | assembly(集まったもの、組み立て品) |
ドイツ語 | UB Mauerwerk | Mauerwerk(組積造) |
スペイン語 | UE Bloques | bloques(ブロック、集合住宅) |
フランス語 | UC-Empilage | empilage(積み重ねること) |
イタリア語 | UC Structura | structura(ラテン語で構造) |
韓国語 | UB레이 | 日本語名に同じ |
中国語 | UB:堆砌 | 堆砌(積み重ねる) |
概要
初登場は『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』。アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。
UB:LAY(レイ)というコードネームで呼ばれている。
レンガのような岩石生命体が多数積み上がって一体として形成された、ジガルデやヨワシを彷彿とさせる巨大な群体ポケモン。
群体ポケモンの中では数や形態が固定化している分、どちらかと言うとレアコイルに近いとも言える。名前の由来もおそらく「(石を)積んで積んで」か。
個々のレンガには青く発光する一つ目があり、側面にも同じ色に発光するラインが走っている等、メガハガネールと同様の鉱石と宝石の要素をあわせ持った体組織であることが窺える。このラインは目の瞬きと連動しており、目を閉じている(?)瞬間は光らない。
不気味な外見に反して性格は大人しく、脆弱な個々の身を守る為にこのような姿をとるようになったらしい。
弱点である目をカバーするためか、普段はそれらをほぼ全て内側に向け強固な背面を外に出した形態をとっている。おびただしい数の目がびっしり並んだその内部はトライポフォビアには涙目ものであろう。実際怒った時や外敵との戦闘では、それらを赤く光らせ自ら見せつける事で相手を威嚇している。
また、状況に応じて幾つかのレンガが裏返り、目を露出させることで辺りを監視する。もしかしたら積み重なる事で感覚を共有できるのかもしれない。
UBの中では比較的大きく、アクジキングと並ぶ5.5m(体重はあちらの方が重い)。
ちなみに足を含まずに天辺から底面までの高さで5.5m。そのため立ち上がる戦闘中は8m近くにもなる。
プロモーションムービーでハラとハウの前に姿を現した際もその破格の大きさを見せ付けた。
普段は脚を収納(統合?)して物言わぬ石垣の柱に扮しており、ポケリフレでもその様子が確認できる。その擬態っぷりはかなりのもので、ただの石垣と思って近づいた結果急に動き出して襲い掛かってきたというケースもあるようだ。
アニメでもその堅牢さや大人しさが描かれたが、自分達の上に乗られることを嫌う性質があることが判明。上に物や生き物が乗ると怒り、暴れて振り払おうとする。
しかし乗りこなすことが出来ればその者を認め、言うことを聞くようになるようだ。
色違いのすがたも実装されており、ブロック1匹1匹が黄色になっている。
デザインモデル
レンガを積んだ造形と内部に大きな空洞があることから「煙突」と目される。
既存のUBにクリスマスツリーと黒サンタがおり、モチーフの一貫性が保たれている。
ゲーム上での特徴
『ポケットモンスター ウルトラムーン』でのみ殿堂入り後、ポニの樹林でウルトラ調査隊の依頼で捕獲が可能。
『ポケットモンスター ウルトラサン』には代わりにUB:BURSTことズガドーンが出現する。
この捕獲イベントを済ませなければバトルツリーへは行けず、ジャッジシステム導入による個体値判別が出来ないが、倒したり逃げたりすると後日に捕獲できる為、性格に厳選したい場合一度倒してしまうのも有りである。
種族値
同複合 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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ツンデツンデ | 61 | 131 | 211 | 53 | 101 | 13 | 570 |
ボスゴドラ | 70 | 110 | 180 | 60 | 60 | 50 | 530 |
トリデプス | 60 | 52 | 168 | 47 | 138 | 30 | 495 |
ダイノーズ | 60 | 55 | 145 | 75 | 150 | 40 | 525 |
防御がずば抜けて高くメガシンカを除くとトップ3、攻撃もガブリアス、キノガッサ等のメジャーな物理アタッカー達より僅差だが高い。
逆に素早さは低いというレベルではなく、最終進化系の中ではツボツボやナマコブシに次ぐワースト3という超絶級の鈍足。
特防も高い方だが、HPが低めなせいで油断はできない。
はがねタイプの中では「ジャイロボール」を最も有効に使えるポケモンでもある。
上述の高い攻撃力と超鈍足から、鉢巻ナットレイをも上回る威力を叩き出す。
その上、自力で「トリックルーム」を使えてしまうので、自力でトリックルーム&ジャイロボールのコンボが可能。
地味にウルトラビーストで唯一「スキルスワップ」を覚えるため、ビーストブーストを味方に与えたり、相手の有利な特性を奪うという隠し玉も考えられる。
「トリックルーム」を更に活かせるダブルバトルにおいては、ダダリンや1Lvトゲデマルとの相性が抜群で、トップ30にランクインしている。
いわ技はどれも一長一短な性能。
威力こそ変動するが、ミミッキュや「みがわり」対策の連続攻撃技「ロックブラスト」
命中率は80と不安定な数値だが、高威力の「ストーンエッジ」
威力こそは控えめながらトリル下ならひるみが狙え、ダブルでは相手全体攻撃の「いわなだれ」
その他は相性補完抜群の「じしん」、使用後の能力ダウンが痛いが同じく広範囲かついわ技と相性補完が良い「ばかぢから」、ややピンポイント気味だが「しねんのずつき」などの技が採用されやすい。
他のいわ・はがね複合にも言えることだが、じめん・かくとうという2つのメジャーな4倍弱点を持つのが最大の難点。
しかも特性がビーストブーストしかない(=がんじょうがない)ため、メガバシャーモの「とびひざげり」など確定1発の攻撃を喰らうと、タスキを持っていない限りそのまま崩されてしまう。
ただし先述の防御力から、不一致の「じしん」なら一発では落ちないことがザラ。また、じめん技に対しては「でんじふゆう」で回避してしまう手もある。
WCS2019(GSダブル)環境になると「ジャイロボール」と「トリックルーム」でゼルネアス対策ができる上に、取り巻きのガオガエンにも強い枠として高い評価を受けた。「ワイドガード」でグラードンやカイオーガの範囲攻撃も牽制できた。世界大会ではマスターカテゴリ優勝メンバーの1匹に輝いている。
ちなみに、ビーストブースト対象は余程の事が無い限りは防御になる。
一応、性格さみしがり(攻撃↑、防御↓)+防御個体値が17以下にする事で攻撃にブーストを掛けられるようになるが、この場合は弱点のじめん・かくとう技での即死がほぼ免れなくなる点に注意。
ただし、マッシブーンやカミツルギを例にすれば分かるように爆発力は折り紙付き。トリックルーム下で攻撃を上げられては途轍もない脅威になるだろう。
だが、問題なのは個体値厳選が面倒な事。
ウルトラビーストは個体値3V確定という仕様が相まって、素早さと防御が最高値になる場合が多い。その為、さみしがり狙いの厳選難易度が高く、そこに素早さ0狙いもいれるとなると相当の手間がかかる。
無理せずにほどほどで妥協するのが無難か。
ポケットモンスター ソード・シールド
『冠の雪原』にて他のUB共々復帰。バージョン問わずダイマックスアドベンチャーで捕まえられるようになった…のはいいが、4V確定という仕様となったことで個体値厳選の難易度は格段に上昇した。
一方、せいかくミントの登場で性格厳選の必要が大幅に低下したのは幸いか。
覚えられる技もそれなりに増え、有用なところでは防御力を活かせる「ボディプレス」に味方を巻き込むことのない「10まんばりき」、重量を活かせるサブウェポン「ヒートスタンプ」がある。
特に防御力を攻撃力として計算するボディプレスはツンデツンデとの相性は非常によく、重量級なイメージも相まってぴったりな技である。下のツンデは上のツンデにのしかかられてダメージを受けないか心配だが……
使用トレーナー
ゲーム版
漫画版
番外作品
ポケモンマスターズ
- ヨウ(アナザー)&ツンデツンデ
2024年7月31日に実装された、「アローラの結束」でアローラサークル(防御)を展開するいわタイプのサポートロールで、EXロールはスピード。
技
うちおとす | 追加効果なし |
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アローラの結束 |
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おおがんせきふうじ |
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ウルトラに耐えて! |
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バディーズわざ
気持ちが積み重なるワールズエンドフォール |
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パッシブスキル
初T技後防御特防↑6 | 初めてトレーナーが技をつかったときだけ自分の防御と特防を6段階あげる |
自身全体か味方の場発生時攻撃特攻↑G9 | 自分が全体の場か味方全体の場に場の効果を発生させたときに味方全員の攻撃と特攻を1段階あげる |
全ダウン無効 | すべての能力がさがらない |
初B技後次ダメージ防御 | 専用Pクッキー1ポテンシャルで解放。初めてバディーズわざをつかったときだけ自分を次回ダメージ防御状態にする |
超覚醒(2024年12月追加)
ウルトラな積み重ね |
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アニメ版
ポケットモンスター サン&ムーン
- 第85話「トンデノボッテ、ツンデツンデ!」
スクール上空のウルトラホールから出現し、校庭に鎮座。前日サトシ達は授業で跳び箱をしていた為、当初は「かなり高い跳び箱」だと思われていた。
ルザミーネの報告で「ツンデツンデ」と判明し、早速ウルトラボールで捕獲に挑むが集合体という性質を活かして飛んできたボールをスライド移動、当たる箇所を折り畳む等をして回避行動をする為にサトシ達は苦戦。
諦めて翌日に持ち越すが、その夜に町まで移動してブルガングループが開発途中のビルの敷地内に避難。翌朝、ブルガンが自身の黄金像を乗せる台座と勘違いし、黄金像を乗せられた為に振り払おうと暴れだす。
サトシ達はその巨体に近づくことも困難だったが、「跳び箱」の発想でサトシとピカチュウはツンデツンデの上に乗ることに成功(…というよりジャンプ直前に下で板を支えていたカキのバクガメスの背中を踏んだ事による爆風)。ピカチュウのアイアンテールで黄金像は取り外す。
直後に上に乗ってるサトシを振り払おうと左右に揺れまくるが、しばらくすると暴れるのを止めて大人しくなる。リーリエ曰く「乗りこなすことが出来ればその者を認めたのでは」と推測していた。
サトシの説得を受け、無事に捕獲され元の世界に帰った。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
サンのレイ
- 特性:ビーストブースト
- 性格:のんき
- 個性:体が丈夫
ウルトラメガロポリスのメガロタワーでサンを襲ったウルトラビースト。建造物に擬態するので発見が難しく、絶えずあちこちの目を開けてまわりを見ているので死角がない。
弱っているネクロズマを倒そうとウルトラネクロポリスに侵入してきたが、ジガルデ・セルに纏わり付かれて目が開けなくなった隙をルナアーラに攻撃される。そのまま月食となったネクロズマを狙うルザミーネに対抗するため、サンにウルトラボールで捕獲された。
NNは「レイ」と名付けられたが、由来はルナアーラとの戦闘で疲れて傾いたのを「礼儀正しい」とサンが解釈したからで、UBコードネームと偶然一致する事となった(メタ的な由来はルーマニアの通貨単位「レイ」、単数だと「レウ」なので、レイは複数形である)。
〈サンの手持ち〉 |
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ダラー(ニャース(アローラのすがた)♂️) |
エン(ニャビー→ニャヒート→ガオガエン♂️) |
バーツ(ヨワシ・たんどく/むれたすがた♂️) |
フラン(ミミッキュ♂️) |
ドン(ケケンカニ♂️) |
レイ(ツンデツンデ) |
余談
ネット上では、和名と英語名を組み合わせて「ツンデLAY」(ツンデレ)と呼ばれることが多い。
タイプが明かされる以前は、いわ・ゴーストのような複合タイプなのでは?と色々期待されたが、タイプが判明してからはその不遇気味な複合タイプのせいで一気に落胆された。
ネット上ではお通夜が開かれたり、「詰んで詰んで」や「第二のアクジキング」という不名誉な呼び名もつけられたほど。
しかし、種族値の配分や「ジャイロボール」と「トリックルーム」を覚えることが明らかになった途端、再び評価がなされ、不遇扱いされたタイプも二つの4倍弱点を半減以下に出来る飛行タイプのポケモンと相性がいいと見られ、様々な構築が生み出されるようになった。
初期の方で期待→落胆→高評価という流れは中々珍しい。
唯一「ビーストブースト」と「スキルスワップ」を両立できるため、ダブルバトルなどでは例えばガブリアスと特性をスワップし、「じしん」によって自分が倒れることにより「じしん」が積み技となるなど、名が体現するのは「(味方が)積んで積んで」であり、また、「(仲間のために自分が)詰んで詰んで」なのだ、という声もある。
関連イラスト
関連タグ
0804.アーゴヨン→0805.ツンデツンデ→0806.ズガドーン
同複合タイプ
関連ポケモン等
その他