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余談
『HGSS』ではグリーンがトリパを使ってくる。彼は初めてタイプではなく戦術に特化したジムリーダーとなった。
ナッシーで始動させ、サイドンやカイリキーで攻めてくる。強化版ではサイドンがドサイドンに進化し、更にバンギラスも加入する。
勝利すると「トリックルーム」の技マシンをくれる。
概要
『ポケットモンスター』シリーズに登場する場の状態の1つに「トリックルーム」があり、この状態の時に有利になる要素を中心に組んだパーティのことを指す。
トリックルーム状態は技「トリックルーム」によってのみ発生させることができる。ターンは5ターンのみで、発動させたターンも含むため、実質4ターンまで。
天候やフィールドなどと異なり効果を延長させるアイテムは存在しない。
トリックルーム状態の効果は当該記事を参照すると分かりやすいが、ズバリ言えば「『すばやさ』が逆転する」である。
ポケモンの中には「すばやさ」が低く、他の能力が高い種族がいる。これらのポケモンは普段相手に先行されることを前提に行動しなければならず、耐久・火力のどちらかが犠牲になりやすいため、ポケモンにもよるが戦い辛い。
だが、トリックルーム状態にすることでネックだった「すばやさ」が引っ繰り返るため、多くの相手に先制することができ、試合を優位に進めやすくなる。
カビゴン・ドサイドン・コータス・ブリザポス等の鈍足アタッカーがこの技によって大エースになるのだ。
また、レベルが統一されない試合の場合超低レベルのポケモンがパーティに参加することもある。低い「すばやさ」を最大限に生かし「がむしゃら」などを放ってくる。
中でも有名なのは、かつて世界大会優勝者が使い、「ダークホール」や「がむしゃら」で大暴れしたレベル1ドーブルだろう。
『剣盾』のランクバトルではレベルが50に統一されているため、この戦術は使うことができない。ただし、鈍足低耐久という特徴から進化前のポケモンが起用されることは現在でも稀にある。
始動要員と攻撃役を別個に用意する必要があり、有効ターンが短いことから、シングルバトルではあまり見かけず、ダブルバトル・トリプルバトルで採用されやすい。
発動要員と鈍足攻撃役を同時に並べでひとたび発動させられれば、次のターンから先制で暴れ放題のゲームが展開される。
第8世代ではデスバーンを始動役にしたトリパが日本選手権ベスト8に勝ち上がった。
だが、「トリックルーム」自体の発動が非常に難しく、見せ合いの時点でパーティ全体の素早さが遅すぎるためトリパだと読まれやすい。
有効ターンが短く、火力上昇などの効果もないため、一度発動させてもただターンを消費しただけに終わることもしばしば。
コンセプトが分かりやすい分勝つにはそれなりの工夫が必要となる。
また、どんな相手にも発動させることが有効というわけではないので、相手を見てトリックルームを発動させるか否かを選ぶというコンセプトのもとに組まれた構築も存在し、「スイッチトリパ」と呼ばれる。
とはいえSVシーズン6ダブルバトルでは6匹中4匹が最遅で全員がS下降補正というパーティが最終1桁を記録しており、一概に「トリックルーム」戦術に特化したトリパが悪いとは言い切れない。
歪んだ 時空が 元に 戻った!