リングマ
りんぐま
全国図鑑 | No.0217 |
---|---|
ジョウト図鑑 | No.194 |
マウンテンカロス図鑑 | No.133 |
ヒスイ図鑑 | No.113 |
パルデア図鑑 | No.216 |
ローマ字表記 | Ringuma |
分類 | とうみんポケモン |
タイプ | ノーマル |
高さ | 1.8m |
重さ | 125.8kg |
性別 | 50%♂・50%♀ |
特性 | こんじょう/はやあし(第4世代以降)/きんちょうかん(隠れ特性) |
落とし物 | ヒメグマのツメ |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | リングマ | ring(英で輪)+クマ+ツキノワグマ |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Ursaring | ursa(ラテン語で熊)+ring(英で輪) |
韓国語 | 링곰 | 링(リング)+곰(クマ) |
中国語 | 圈圈熊 | 圈(輪・リング)+熊 |
ヒンズー語 | आरसारिंग | 英語名の音写 |
ロシア語 | Урсаринг | 英語名の音写 |
タイ語 | ริงกุมะ | 日本語名の音写 |
『ポケットモンスター金・銀』(第2世代)から登場しているヒメグマの進化系。
可愛らしかった進化前から一転、体は一気に巨大化し、鋭い眼光のかなり怖い形相となってしまった。以降登場する熊ポケモン達も、概ねこんな変化を遂げるものばかりである。
肩から伸びる房状の体毛と、胴体にある輪のような模様も特徴的で、名前の由来は恐らく「月の輪熊(ツキノワグマ)」。輪(リング)とクマを引っ掛けているのであろう。
ヒグマ要素もあるらしく、主にジョウト地方やシンオウ地方の山岳地帯に生息している。
その見た目通り性格は非常に凶暴で、縄張りに入った余所者は誰であろうと襲い掛かり、体格に見合った怪力や鋭い爪牙で容赦ない攻撃を仕掛けて来る。
その一方、熊らしくクレバーな知能や中々の器用さも併せ持っており、敵がいない時は案外気だるげにしている模様。家族のヒメグマには優しい一面もあり、認めたトレーナーにも結構従順。
大きな体格だが木登りが得意で、木の上で餌を食べたり眠ったりする他、太い木の幹ごと前足で倒し、落ちて来たきのみを食べたりもする。嗅覚も優れており、地面深くに埋まっている食べ物も残さず見付け出せる模様。進化前同様表情が緩くなる程に蜜も大好物。
樹上で生活するオコリザルとトラブルとなることもある。
そうして毎日、食べ物を探して森の中を歩き回っており、縄張りの中にあるきのみがなる木には爪で傷跡を付けマーキングしている。そのため、リングマが住む森には彼らがエサ集めをする大木や小川があちこちに在るといわれており、一種の指標生物ともいうべき存在。
図鑑説明でも寒くなり始めると食べ物を探して徘徊するとされており、この時期のリングマはとても凶暴になるという。実際に冬眠前のクマは特に凶暴となるといわれているため、納得の生態である。
アニメにより凶暴なイメージが付いているが、ゲーム上における性能や演出は割と地味。
第七世代ではより恐ろしい後輩が登場したが、互いの生息域がかみ合わない為、今のところ絡みはない。
- ジョウト地方では、『銀』『ソウルシルバー』では28ばんどうろ・チャンピオンロード・シロガネ山に、『クリスタル』では朝・昼にくらやみのほらあなとシロガネ山に出現する。『金』『ハートゴールド』には出現せず、ドンファンと対になっている。
- ヒスイ時代では湿地帯であるクマの稽古場や天冠の山麓にも生息している。同族の群れを作って生活しており、やはりというか排他的且つ好戦的で、こちらの気配にすぐさま気付き襲い掛かって来る。その場から立ち去ろうとして仲間に気付かれ…という連鎖も起こり得るので注意が必要。ヒスイウォーグルを召喚してさっさと逃げるが勝ち。
- 現在のシンオウ地方ではダブルスロットをした状態でないと出現せず、全盛期と比べて数をかなり減らした模様。加えて生息地もキッサキシティ周辺からテンガン山北部へ偏っているので、何かしらの理由で北部へ追いやられたようである。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リングマ | 90 | 130 | 75 | 75 | 75 | 55 | 500 |
ガチグマ | 130 | 140 | 105 | 45 | 80 | 50 | 550 |
- 「攻撃」以外のステータスは平均的なものであり、使いどころがないが見た目の割に「特攻」も地味に高い。その反面、元ネタが熊の割に「素早さ」は低くなっている、いわゆる鈍足高火力型ポケモン。
- ただ、その「攻撃」は種族値130を誇り、バトルでお馴染みのガブリアスやカイリキー、キノガッサと並び全ポケモンを通してもトップクラスの凶悪さである(その上特性「こんじょう」発動時の攻撃種族値は事実上205 - 221と、何とあのデオキシス・アタックフォルムすら上回る)。
- 第2世代から「つるぎのまい」で高い攻撃力をさらに伸ばせていたのであるが、第3世代で特性「こんじょう」が追加されたことで、その凶悪さを増すこととなった。
- "やけど"や"どく"の状態異常となって「攻撃」を強化。その上、"どく・まひ・やけど状態の場合に威力が2倍"となるタイプ一致技「からげんき」とのコンボで相手を仕留めることが主流になった。状態異常時の「からげんき」の威力は70×タイプ一致1.5倍×こんじょう1.5倍×わざ効果2倍=4.5倍であり、実威力は何と315へ達する。これは全ポケモンでも破格の威力であり、タイプ一致ロマン砲をも凌駕する破壊力を誇るこのコンボをまともに受止められるポケモンはそう多くない。極悪なコンボである。
- その他には岩、ゴーストなどへ対応するため、「インファイト」、「じしん」、「かみくだく」などが攻撃技として採用されやすい。もし、あくタイプやドラゴンタイプ相手を考える場合は「じゃれつく」、ギャラドス・ハッサム・ラグラージなどをピンポイントの場合は三色パンチ採用も考えられる。他にも「ダストシュート」、「ゆきなだれ」、「タネばくだん」、「けたぐり」、「いわなだれ」といった強力な技が揃う。意外にも「げきりん」は習得してくれない。
- 唯一の難点であった「すばやさ」も、第4世代でとくせい「はやあし」が追加され、ある程度補えるようになったが、元の素早さは低く、補正値は1.5倍なので限界はある。また、こっちであるとどくどくだまを使わなければならない。
しかし、同世代で新たに登場した技「トリックルーム」が敷かれた状況下であれば、まさに無双級の強さを誇る(もっとも、自身はトリックルームを覚えられないので他ポケモンサポートが必要であるが)。
- 双方の特性が「状態異常時に強くなる」といったものであることから、対状態異常としてもかなり強い。
- 『LEGENDSアルセウス』ではまさかの正当進化を果たし、この影響からか9世代目『ポケモンSV』ではリングマ自身もしんかのきせき適用対象となった。このため、今後は戦略的観点からリングマが輝石を持たされる日が来ることとなるであろう。
ゲーム版
- タケシ:ジムリーダー(カントー)※1
- シジマ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- シバ:四天王(ジョウト)※1
- ゲン:ポケモントレーナー
- アカネ:ジムリーダー(ジョウト)
- カエデ:ジムリーダー(パルデア)
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
- シンジ
- カツキ(新無印79話)
漫画版
『ポケモンGO』
- 金銀組実装に伴い参戦。ヒメグマにアメを与えて進化させるか、野生個体を捕まえるかのどちらかとなる。ただし、進化形の御多分に漏れず、野生個体出現率はかなり低い。
- ちなみに、野生個体は戦闘時にどういう訳か自キャラの至近距離に居座るため、マップ上にいるリングマをタップした次の瞬間には、スマホ画面がこちらを鋭い眼光で睨むリングマの巨体で埋め尽くされることとなる。とてつもない威圧感を覚えること請け合いであり、初見で思わずビビったという人もいたであろう。
- 流石にこれは心臓に悪いと判断された……のかどうかは定かではないが、2017年6月のアップデートの際に、最初から引き気味のカットで表示されるよう変更された。
- 性能面はと言うと、本編同様攻撃力が非常に高く、現在あのカビゴンを上回りノーマル中最強を誇る。本編では大きな弱点であった鈍足も、本作にはそもそも素早さという概念が存在しないため全く気にならない。だが、タイプ一致技に余り恵まれておらず、スペシャルアタック(ゲージ技)「はかいこうせん」くらいしかないのが悩みどころ。
- 当初はそこまで注目されなかったが、2017年6月のアップデートでレイドバトル実装且つ弱点を突いた時のダメージ率上昇により格闘弱点ポケモンへの手軽な対抗策として名乗りを挙げている。
- ただし攻撃力こそトップクラスであるが、HPや防御力などの耐久面ではそれぞれハピナスやカビゴンを大きく下回るため、ジムの防衛にはやや不向き。素直に攻略用アタッカーとして運用するのが良いであろう。
- しかし2020年10月13日から開催されたGOロケット団イベントで新たにヒメグマがシャドウポケモンとして登場。これに伴いリングマも「おんがえし」を扱える様になり、ジム防衛もそれなりにこなせる様に。
- 2022年11月に進化形ガチグマが実装。進化形が追加されたことで、リングマは中間進化形として扱われることになり、今後は中間進化形のみが出場可能なPvPの特別ルール「進化カップ」の出場条件を満たすこととなる。
-なお、ガチグマへの進化が解禁された後もヒメグマからの進化に必要なアメ個数は50個のまま。このため、他2進化形ポケモンと比較すると必要なアメの量が若干嵩張ることとなってしまった。
『Newポケモンスナップ』
- 2021年8月4日に行われた無料アップデートで、追加ポケモンとしてまさかの選出。リバー(川)エリアに生息している、木の上で眠る、木に爪痕を残すなど、登場ポケモンの中でもかなり図鑑説明の生態が再現されている。
- それどころか跳ねたコイキングが顔に直撃しているリングマの様子を撮影するという、前述した木彫りのリングマをオマージュした様なリクエストまで存在している。
- その飛んで来たコイキングに驚いたり、アーボックの模様で威嚇されて逃げ去るなど、個体にもよるであろうが臆病なところもあるらしい(熊は蛇を恐るとされているため、それを反映したのであろうか?)。エイパムに追われていたと思しきコダックを助けるような姿も見せている。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 時・闇・空の探検隊でトレジャータウンのポケモンでヒメグマと共に登場。クリア後にヒメグマが神秘の森の泉で進化する。
- 裏ボスを討伐した後、前述のヒメグマから進化したリングマが「まだ進化できるかも」と再度神秘の森に赴き、それに対して「オレはこれ以上進化できないって言ったんだがな」と語っているが、後に本当に進化できるようになるとは夢にも思わなかったことだろう。
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 鳴き声は「グマァーッ!」で統一。
- 当初はとにかくギャラドスばりに災害染みた扱いを受けており、無印155話では暴れまわってはかいこうせんを連発しまくる程。
- 劇中人物にも恐れられており、特にロケット団の面々はこれでふっ飛ばされる回数が多かった。出れるだけ扱いは良い方なのであるが、このせいで無駄に凶悪なポケモンというマイナスイメージが強くなった視聴者も多いのではないのであろうか。
- また、DP編での印象から『最強通常ポケモン』といわれている。
- また凶暴というより姑息な個体も存在する。
- 無印186話:腹黒いヒメグマが進化してロケット団を騙そうとする。
- XY34話:ローブシンと共に小悪党として行動。
- なお、どちらも(特に後者)『最強通常ポケモン』というイメージへ相応しくないとアニポケファンからの受けは良くない。
- ただ一貫してただ悪役として登場する訳ではなく、
- 無印155話:子供が生まれる時期には外敵を追い払う。加えて序盤では、はかいこうせんの乱射でロケット団に一網打尽にされたサトシのピカチュウをはじめとするサトシたちのポケモンを偶発的にも助けている。
- 無印194話:ポケモン相撲に参加。
- AG57話:パッチールを誘き寄せようとしたロケット団に子供のヒメグマがパッチール模様にされてロープで繋がれていたためにキレた。
- DP91話:サマースクール・最終日におけるトライアスロンでモブを背中に乗せている。
- DP134話:食糧を探して気が立っていた所にヒカリがマンムーと間違えて声を掛けたため。
- XY63話:ソーナノ達に慕われている描写がある
- 新無印98話:玉乗り芸する。
- めざポケ4話:力が使いこなせないツンベアーの冷気に当てられたことで、サトシのファイアローに解凍された直後にヒメグマを抱えて逃げ出し、木影へ隠れていた。
- 劇場版『時を超えた遭遇』:人間が森の中へ入っても余り攻撃性を剥き出しとせず、他のポケモン達と一緒にセレビィを助けるために立ち向かう。
- …など、普通に悪役でなかったり、襲ったとしてもそれなりにちゃんとした理由があったりする。
- AG86話
- サトシが昔見た映画では、まさかのコラボしたヤツにやられていたヒメグマの母親として現れ、ヤツへ制裁を加えていた。
- シンジのリングマ
- 元々は迷いの森にいた野生の個体で、DP6話で案の定サトシ達一行を襲っている最中に偶然出くわしたシンジに急遽ゲットされた。
- シンジの評価は「まぁまぁ」であったが、彼の手持ちではエレキブル(とその進化系統)に次いで登場回数が多く、逃がされることなく事実上の主力の1匹として手持ちに残っていた。それもそのはず、当初の評価に反して非常にタフで凄まじい攻撃力を有しており、エイチ湖でのフルバトルでサトシのポケモンを3タテ・シンオウリーグで相性が悪いジュンのサワムラーを倒す(エンペルトのきあいだまでも倒れなかった)・DP128話のジンダイ戦ではレジロックには負けてるもののその前のレジアイスのでんじほうを耐えている程(前述の通りリングマに襲われまくったロケット団でさえ「あのリングマ強過ぎる」と唖然としていた)。
- 準々決勝サトシ戦では出さず、彼の兄であるレイジの育て屋へ預けられていた。
総じて、アニポケにおいて最も強烈なインパクトを残したのはこのシンジのリングマであろう。
- カツキのリングマ
- 新無印79話で大昔の城主・ヒサシから城を乗っ取ろうとしたツキヤの末裔であるカツキのポケモンで登場。終盤で日蝕城では「太陽・月を名前へ入れるしきたり」があると判明するのであるが、判明する前にカツキの手持ちを良く見ると夜と月に関するポケモンであり、リングマの場合は「月(大昔の進化の条件の1つも満月であったり)」である。
その他
無印 | 237話(回想)・247話・259話・265話・266話 |
---|---|
DP | 143話 |
BW | 124話・130話・134話(イメージ) |
XY | 91話(映像) |
劇場版 | 氷空の花束・破壊の繭とディアンシー・みんなの物語 |
『ポケットモンスターSPECIAL』
- シルバーのリングマ
- 性別:♂️・特性:根性・性格:寂しがり
- ヒワダの山奥で暮らしていた個体で、ガンテツの孫娘のためにヒメグマを捕獲しようとしていたゴールドと協力して捕獲。「ヘビーボール」が必要であった程の重量級(ちなみに捕獲しやすい当てどころは腹の輪っか)。
- 第5章では飛空艇からの脱出の際重傷を負ったサカキを介抱するためにサカキを隠れ家へ連れて行って離脱。その直後にシルバーが石化し、第6章の騒動後にシルバーが隠れ家に行くとサカキと共に消息を絶っていた(そのため、第9章時点のシルバーの他の手持ちではパワー不足であったこともあり、一時的にグリーンのドサイドンを手持ちとしていた)。
- 9章でシント遺跡でサカキと共に登場。サカキの指示でラムダを圧倒し、ギラティナとの戦いを優位に進める。詳細は不明であるが恐らくサカキの病気は治ったため、シルバーの手持ちに戻った可能性が高い(5 - 6章が3ヶ月、6 - 9章まで3年なため、実に約3年以上も手持ちより離れていたこととなる)。
- 8章:ネジキが繰出し、レディアンの「こうそくいどう」からの「バトンタッチ」を受けて交代し、プラチナのハリーセン(20連戦を成し遂げてくれた)を倒す等、彼女へ苦戦を強いている。
『グッズ』
- ポケモンセンターサッポロリニューアルオープン記念グッズとして木彫りのリングマが販売された。コイキングを咥えている…と思いきや、リングマの顎が閉じており、食べているのではなく、コイキングが「はねる」でリングマの顎に激突している場面である。ただし、北海道をモチーフにしたシンオウにはエメラルドをダブルスロットしなければ出現しなかった。あと、地図上では三毛別辺りに位置する谷間の発電所には出現しない。
- ポケモンカードゲームの拡張パック「ソウルシルバーコレクション」に収録されたリングマはめっちゃイケメンに描かれている他、有田満弘氏が描いたイラストでは温泉に気持ちよさそうに浸かるリングマが確認できる…大抵恐ろしげなイメージで描かれる彼らだが、外伝作品ではこのような愛嬌ある一面を見せることもあるのである。
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