基礎データ
全国図鑑 | No.0760 |
---|---|
アローラ図鑑 | No.206 |
ガラル図鑑 | No.095 |
ローマ字表記 | Kiteruguma |
ぶんるい | ごうわんポケモン |
タイプ | ノーマル/かくとう |
たかさ | 2.1m |
おもさ | 135.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | もふもふ / ぶきよう / きんちょうかん(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | キテルグマ | 着てる+熊 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Bewear | bear(熊)+wear(着る) |
ドイツ語 | Kosturso | |
フランス語 | Chelours | chelou(louche(いかがわしい)の逆さ言葉)+ours(熊) |
韓国語 | 이븐곰 | |
中国語 | 穿着熊 |
進化
ヌイコグマ(Lv.27) → キテルグマ
概要
初登場は『ポケモンSM』。
着ぐるみの熊のような見た目のポケモンで、頭から背中や尻尾はピンクで、腹部や手足は黒で占められている。
おそらくモチーフはレッサーパンダだと思われる。(アライグマ説もある。後述。)
耳部分はカチューシャの様な形状をしている。
大柄な熊だが長い牙も鋭い爪もない。そのため、獣型のポケモンなのに噛み付く系の技やひっかく系の技を殆ど覚えない(全くではない)。
やや独特な口の形状をしており、鼻(マズル)部分には口はなく、鼻のように見える部分の真下が開くような形で口がある。その開き方や口を開けた姿はクマ等の動物として見るとかなり異質。
まるで遊園地にでもいそうな可愛らしい姿だが、実は見た目とは裏腹にとてつもなく恐ろしいポケモンなのである。
なんと、こんな見た目からは想像もつかない馬鹿力を誇り、背筋力は1トンにまで上るという全身筋肉のマッシブポケモン。両腕で組み付いた相手をその超怪力で押しつぶす攻撃が得意で、丸太も簡単に真っ二つにへし折ってしまう。
発表当初のイラストでも無表情でへし折っていてさらに怖い。
その凶暴さと、人間の格闘技を習得する程の器用さから「森の格闘王」という別名を与えられ、アローラ地方では、最も危険なポケモンとして出現注意の看板が立つほど。その証拠に図鑑説明では生息地は基本立ち入り禁止と書かれている。実際、野生出現する場所も「ポニの険路」とストーリークリア後の最終盤である。
相手に向かって大きく手を振る、一見フレンドリーな仕草をしてくる事もあるが、これは威嚇と警戒のサインであり、手を振るキテルグマを視認したら一刻も早く逃げないと命はない。
逆に信頼したトレーナーには友情の印として抱擁を行うが、力加減がわからないのかトレーナーの体を馬鹿力で締め上げ、正真正銘の「ベアハッグ」(プロレス)技を受けてしまう事になる為、トレーナーはキテルグマに抱きつきの力加減を教える必要がある。
キテルグマの育成は命がけになるほど危険で大変らしく、キテルグマの抱擁で背骨を折られ、死亡してしまったトレーナーも多いらしい。
また、アニメではあのムサシもベアハッグの被害にあっている。
しかもこの時のムサシは凄まじい表情をしながら声にならない悲鳴を上げており上記の個体のキテルグマの実力からして相当危険な状態だったと思われる。
(設定上、例えトレーナーであっても危険な性質を持つポケモンは実はかなり多く、なにもキテルグマに限った話ではない。また、アニメでの描写がコミカルであるために分かりにくいが、空を飛び炎を吐く竜のごときポケモンがトレーナーの言うことを全く聞かずに好き勝手暴れ回ったら、それこそキテルグマ以上の驚異になる筈なので今更な事でもある。)
なお、小さな仲間を両脇に抱えて住処へ持ち帰る習慣を持っているが、仕留めた獲物に対しても同じ扱いをするため、どちらにせよ捕まった側はたまったものではない。
高さも2.1mと結構大きく、同じノーマルタイプのカビゴンと同じ高さである。
同じ熊モチーフと比べるとリングマ(1.8m)よりもデカく、ゴロンダ(2.1m)と同じ高さ。
元ネタのレッサーパンダはそんなに凶暴な動物では無いのだが、クマだけでなくレッサーパンダの近縁であるアライグマも名前の由来である可能性があり、恐らく凶暴性はそこから来ているのだろう。
ちなみにジャイアントパンダが見つかる前はレッサーパンダが我々の言う『パンダ』とされていたことからクマとレッサーパンダが融合したようなデザインになったのかもしれない。
進化前がなかなか人に懐かないという設定や、着ぐるみ→洗濯→アライグマの連想でアライグマ説を支持するファンもいる。
クマとレッサーパンダとぬいぐるみの個性を合わせた結果がコレだよ!
名前の由来は「着てる」+「熊」と思われ、決してキメてる熊とかではない。
なお、戦闘画面では常に無表情で目を閉じたりまばたきする以外の表情の変化がない。攻撃を受けるときも両腕で顔を隠すため表情がわからない。
野生で仲間を呼んできた時はその巨体が二匹並ぶため、とてもシュールで威圧感がある。
色違い
色違いはピンクの体色が黄色になる。
ゲーム内の特徴
USUMではトレーナーの師匠としてだけでなく、ショッピングモールで本物が現れたり、とイベントにしばしば主人公の前に出現する。
バトルツリーにも一匹おり、回ったり見つめたり構い続けると接近しただけで寄ってくる。イワンコやピカチュウならまだしも、最後の最後で登場する辺りインパクトが強過ぎである。
ポケモン剣盾の舞台・ガラルでも結構な数が生息しているが、ワイルドエリアでは普通に進めているトレーナーよりも遥かにレベルの高い個体が群れで登場し、なおかつ威嚇無しでいきなり迫ってくる。
ピッピ人形がないと全滅しかねない相手であり、迂闊に近寄ると設定通りに殺されてもおかしくない。
なお、全てのポケモンに威嚇がないわけではなく、ジャラランガなどはきちんと図鑑通りに威嚇をしてくるため、逃げるだけの時間は十分にある。
性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
120 | 125 | 80 | 55 | 60 | 60 | 500 |
熊型ポケモンの中では最速のLv.27で進化する。
タイプはメロエッタ(ステップフォルム)やメガミミロップと同じノーマル・かくとうの複合で、通常のポケモンが持っているのはキテルグマが初。
珍しく自力でメガトンキックを覚えられる。
「もふもふ」の効果は接触攻撃によるダメージを半減する代わりに、ほのおタイプの攻撃によるダメージは2倍になってしまう、というもの。
類似特性の「ファーコート」とは異なり接触攻撃が対象のため、非接触であれば物理技でも半減できず、特殊技でも接触攻撃であれば半減されることに注意。
特に採用率の高い「じしん」に対して発動しないことはしっかり覚えておきたいところ。
特殊技の接触攻撃は数えるほどしかなく、単純な性能だけ見ると「ファーコート」の下位互換といった感じ。
もっともトリミアン・アローラペルシアンと比べるとこちらは素の耐久値で大きく勝っているので、バランス上仕方がないとも言える。
ちなみに「かえんぐるま」や「フレアドライブ」を受けた場合は、打ち消しあって等倍となる。
また、複合タイプの関係上フライングプレスは4倍ダメージになるが、接触技のためうまいこと打ち消し合い2倍ダメージで計算される。ただしこの技の使い手のルチャブルは特性かたやぶり持ちもいるため注意。
あの脳筋ウサギたちの様に「ちからもち」を持っていたら、さらに恐ろしい事になっていたかもしれないと思われていたが、夢特性は「きんちょうかん」であった。イメージ的には「きんちょうかん」でも間違ってはいないのだが。
種族値はイメージ通りの物理アタッカー配分。
攻撃は125とリングマには及ばないが非常に高く、図鑑説明も納得の高フィジカルである。
HPが何気に120とクレセリア並に豊富なのも目を引く。
また見た目からすると鈍足のイメージがあるが、素早さも60とそこまで低くもなく、特防が低い以外は目だった欠点のないステータス配分。
「もふもふ」を活かして物理に繰り出すアタッカー型が基本になるだろう。能力が下がるクセもなく、回復効果の付いたドレインパンチを主軸として戦おう。
こだわりスカーフを持たせてアニメのような速攻も面白い。
二足のかくとうタイプらしく「かみなりパンチ」・「れいとうパンチ」を覚えるが、ほのお技に弱くなる「もふもふ」を持っているせいか「ほのおのパンチ」は使えない。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ルザミーネが使う手持ちは強力なオーラを放つ関係で通常個体より目つきが悪くなっているが、唯一キテルグマだけは通常個体と同じく無表情である。ある意味平常運転であるが、かえってそれが怖いというプレイヤーも少なくない。
漫画版
- ハラ(ポケスペ)
- ルザミーネ(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
2022年4月23日に行われたコミュニティ・デイに併せて、進化前のヌイコグマ共々ゲーム内に初登場した。もちろん、このイベントお約束の特別な技も用意されており、時間内に進化させると「ドレインパンチ」を習得することができた。しかし必要とされるアメはなんと400個であり、これを逃したプレイヤーはかなり進化が難しくなっている。
ステータス
原作同様、HPと攻撃が高く、防御が低いといったものになっている(防御の低さに関しては、「ドレインパンチ」である程度補うことは可能)。かなり器用で色々な技を覚えることができ、通常技が「たいあたり」「けたぐり」「シャドークロー」の3種類、ゲージ技が「ふみつけ」「しっぺがえし」「ばかぢから」、そして上記の「ドレインパンチ」の4種類となっている。
ジム・レイド攻略で使用する場合は、「けたぐり」と「ばかぢから」のコンボ一択(ただ、火力の面では「ばくれつパンチ」を覚えたカイリキー・ローブシンにやや劣るのが難点)。一方、PvPで使用する場合、通常技はゲージ回収力・連射性に優れ、相性補完にもなる「シャドークロー」が一番安定する。ゲージ技はどういった相手に繰り出すかによって構成が変わるだろう。
汎用性の高さを求めるのであればノーマル技の「ふみつけ」、苦手なエスパー・ゴーストタイプへの相性補完を意識するのであれば「しっぺがえし」を覚えさせよう。
かくとう技は「ばかぢから」と「ドレインパンチ」のどちらかということになるが、前者は威力こそ高いものの発動後にステータスが低下してしまい、後者は低めの防御を上昇させることはできるが威力が貧弱と、それぞれ難点を抱えている。
「ばかぢから」は基本的に撃ち逃げか倒れる寸前の悪あがきとして使用するのが無難。一方の「ドレインパンチ」は小出しにしやすく、相手のシールドを誘発しやすい点も加味するとGOロケット団のリーダー戦などでは割と重宝するかもしれない。
防御上昇効果も、攻撃力の高いシャドウポケモンとの戦闘ではあながち馬鹿にできたものでもないだろう。とはいえ、現状ではそれくらいしか活用の為所がないのが若干寂しいところではあるが…。
スマブラSP
モンスターボールから登場するポケモンの1匹でCVはアニメと同じかないみか。普段はステージを闊歩しているだけだがファイターが近づくとぶんまわすで強烈にぶっ飛ばす。
0%からでもたった2発で場外にするその凶悪なパンチ力は、やはりあの個体なのだろうか…
スピリットとしても登場しているが、こちらはHOPE(☆☆)の攻撃属性のアタッカースピリットであり、特筆すべき点もない。
ポケモンカフェミックス
スタッフとして雇えるポケモンの1匹として登場。狂暴な一面は何処へやら、この作品では力持ちな1スタッフとして描かれている。
スキルは自慢の怪力を使って材料が詰まった木箱を持ち運んで走るという演出。一定の横範囲を2回消す効果があり、よく見ると汗を掻いているため何処か慌ただしい様子で運んでいることが分かる。
因みにこのカフェではキテルグマ同様狂暴な一面を持ったポケモンや大型の伝説ポケモン達(イベント限定)も仲良く料理作りを手伝っているもよう。どれだけ居心地が良いのだろうか……?
ポケとる
イベントステージにて登場。
バトル開始時点でもそうだが、とにかく岩ブロックが多い。いわをけす系統のスキルや、メガディアンシーやメガフーディンなどの岩ブロックを消せるメガシンカ効果を持つポケモンを連れていくなどしない限りクリアは難しいだろう。また17手で約14000あるHPを削らなければいけないので、(強力なポケモンが揃っていないうちは)かなりの鬼畜ステージである。
スキルはパワーハグ。1ターン相手をまひ状態にしてかつダメージが5倍になるというキテルグマ専用のスキルである。また、スキルレベルを上げることでダメージ倍率を最大10倍にまで上げることができる。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- アローラのキテルグマ
CV:かないみか
「くーっ」
主にロケット団を回収するキャラクターが定着している。
詳しくはしまっちゃうキテルグマの記事を参照。
薄明の翼
第1話「手紙」にて、ジョンが入院する病院でダンボールを運んでいるキテルグマが確認できる。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
14章でハラの手持ちの個体と、ルザミーネの手持ちの個体が登場する。
ポケモンローカルActs
北海道登別市に地域応援ポケモンであるロコンと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。
登別市には、のぼりべつ"クマ"牧場があり、背景には登別温泉が描かれている。
関連イラスト
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図鑑番号順
0759.ヌイコグマ→0760.キテルグマ→0761.アマカジ
同複合タイプ
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