概要
『ポケットモンスター サン・ムーン』と『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場する四天王。
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』以降の作品のように、挑戦する順番は任意に選ぶことができる。
アローラ地方のポケモンリーグは、『サン・ムーン』の物語が始まった時点ではまだ建設中であり、当然チャンピオンもいなければ四天王も選出されていなかった。
エーテル財団やスカル団、ウルトラビーストまで巻き込んだ壮大な戦いや、主人公たちの島巡り、諸々を終えたのちに完成する。
そこに、リーグ建設の立役者であるククイ博士が、アローラ地方在住、もしくはアローラ地方出身の実力者の中から自ら勧誘したのがアローラのポケモンリーグ四天王たちである。
そのため、4人中3人がシナリオ中で主人公と交流・対戦済という、これまでの四天王になかった特徴を持つ。
また、これまで四天王の男女比率は男女半々か男性3人女性1人のパターンだったが、今回は4人中3人が女性という初めてのパターンである。
ちなみに、選出されているメンバーは
……と肩書きだけで強者であるとわかる面々である。
本来は各島計4人のしまキング・しまクイーンで構成されるはずだったのだが、ウラウラ島のしまキングであるクチナシは「カプ神に選ばれるならともかく、人に選ばれての四天王は御免だ」と辞退し、代わりに同じウラウラ島在住でキャプテンのアセロラを推薦。
ポニ島のしまクイーンであるハプウは物語終盤までしまクイーンの資格を継承できておらず、リーグの完成具合などを鑑みるに、四天王選出に間に合わなかったものと思われる。そのため、過去に島巡りを達成した実力者であるカヒリが呼び寄せられたのだろう(博士の理想が「アローラのトレーナーやポケモンの魅力を知ってもらう」なので、元島巡りチャンピオンの中でも天才プロゴルファーとして世界的に知名度が高いカヒリが選ばれた可能性はある)。
ちなみに、ハプウは防衛戦の相手として登場する=四天王を制覇してチャンピオンに挑戦してくるため、島の王の中でも実力はかなり高いものと思われる。
戦えばわかるが、もちろんアセロラやカヒリも四天王に選出される資格充分の実力者である。
『ウルトラサン・ウルトラムーン』では、ハラに代わりマーレインが新たな四天王になっている。彼も元キャプテンの実績があり、『サン・ムーン』でも防衛戦の相手として登場したため、四天王にふさわしい人選といえるだろう。
歴代シリーズでも特殊なケース故、アニメでは四天王制度はないものの、ゲームで四天王に選出されたキャラはアニメにも全員登場しており、カントー地方の四天王、シンオウ地方の四天王に続くフルコンプリート組となった(後にカロス地方の四天王も全員登場した)。
メンバー構成
※1『サン・ムーン』のみ
※2『ウルトラサン・ウルトラムーン』のみ
全員Zワザを使用してくる為、舐めてかかるとこちらが全滅させられるので注意。
使用ポケモンは、それぞれのキャラクター記事参照。
チャンピオン防衛戦
殿堂入り後、チャンピオン防衛戦をするにあたっても、毎回のように彼らと戦わねばならない。
この時の手持ちは最初に戦った時と全く同じで、レベルも63(『ウルトラサン・ウルトラムーン』では66)で最初の時から8〜9上がった程度である。
しかしいざ戦ってみると、他シリーズの四天王などと比べて異様に強い事に気付かされる。
彼らには、これまでのトレーナー戦には無かった強化ポイントが3つもある。
まず1つは、手持ちのポケモンの個体値。
彼らの手持ちは、6つの能力値のうち3つ(うち1つは必ずHP)の個体値が、最大の31になっている(いわゆる3V)のだ。Zクリスタルを持った切り札に至っては、全ての個体値が最大(いわゆる6V)である。
なお、最大になっていないものは15で固定されている。
もう1つは、手持ちポケモンの技。
最初戦った時の手持ちの技はレベルで覚えられる技ばかりで攻撃の技も物理・特殊入り乱れていたり、種族値的に十分な威力を出せない技を覚えているポケモンも多いのだが、二回目以降は技マシンなどで覚えられる非常に様々な技を覚えており、一致技・弱点補完・設置技・ステータス低下・状態異常などなど何でも使ってきており、どのトレーナーのどのポケモンもポケモン廃人の対戦で普通に通用しうる技構成を組んでいる。
…この2つだけなら、強化という点で考えればまだまだ予測可能な範疇であるだろう。
しかし、最後の1つが度肝を抜いていた。
それは、6つのうち2つの能力値に、「基礎ポイント(通称「努力値」)を」「最大(252)まで」振っている事である。
それも、大半が個体値Vのところに振られており、そのポケモンの長所をさらに伸ばすようにしているという熱の入れようである。
チャンピオン防衛戦の最終戦でも同じ現象が見られる。
わかりやすく言うなら、元からかなり優秀なポケモンの長所を、すごくしっかり伸ばしているのだ。
このため、レベルこそ63(あるいは66)であるが、それまでのこのレベルと同程度に考えているとまず返り討ちに遭う。
体感的には10以上は高く感じられるだろうか。いずれにしろ十分な備えで臨みたい。