概要
『赤・緑』で初登場したカントー地方の四天王の一人で、主にかくとうタイプを扱う。
赤・緑の3年後を描いた『金・銀』でも唯一四天王を続けている。
正面からのパワーファイトを好む根っからの格闘家であり、試合前に「ウー!ハーッ!」と、気合を入れるのが癖。ポケモンだけでなく、トレーナー自らも鍛えている。
名前の由来は「柴」(山中の雑木の事)だと思われる。チョウジタウン名物「いかりまんじゅう」が好物で、「2のしま」のお店に置かれていなくて残念がっていた。また、「ともしびおんせん」によく行き、湯治をする。
ホウエン地方の格闘タイプジムリーダーのトウキと親交があり、ともに修行をしたこともある。また、ジョウト地方のジムリーダーのアカネからは、『四天王で一番かっこいい人』と評価されている。
『赤・緑』から20年以上が経過した時間軸である『SV』でも、パルデア地方のモブのからておうが彼を尊敬して掛け声を真似ている。
容姿
肩近くまでの紺色の髪(ポケモンスタジアムのみ茶髪)が特徴。後ろ髪は『RGBY』『GCc』ではザンバラ髪、『FRLG』以降の作品では一本に縛っているのが特徴。
上半身は裸で、大柄で筋肉質な体型をしている。
ズボンは白い胴着で、黒い帯(PEのみ黒いベルト)を着けている。
両腕と両足には黒いアンクルリストを着けている。足は裸足。
目は三白眼で、『RGBY』でのゲーム中グラフィックでは細目のように見える(下記の参照)。PEでは目元の影が強くなっており、更に強面な見た目になっている。
ある説
細目・上半身裸・髪型・手持ちにイワークといった多くの共通点から、「タケシと血縁関係があるのでは?」と、当時ファンの間では囁かれていた。
ただし実は細目ではない。金銀以降では一貫してきちんと目を開いている。さらにはそれ以前にイラストで登場した「ポケモンスタジアム2」でもしっかり目を開いているのが確認出来る。当の『ピカチュウ版』以降のタケシも上着を着ている。
初代赤緑でも、眉毛が太く目の縁取りの下側も濃い線で描かれていたせいで瞳部分が潰れてゲームボーイの画面サイズでは見えづらくなってしまったことで細目に見えていたのだと思われる(瞑想中の表現で目を閉じていた可能性もある)。
このためか、『ポケットモンスターSPECIAL』や『ポケットモンスター全書』ではハッキリ細目の人物として描写されており、ポケスペでは「金・銀・クリスタル編」以降でもデザインに変化はなかった(ただし、第9章では時々瞳孔を開くようになっている)。
その強さ
かくとうタイプやいわタイプのタフなポケモンを使い、パワフルな戦法で攻めるのを得意とする……はずなのだが、ファンからはネタ扱いされているのが現状。その理由は初代における彼の活躍にあり、ぶっちゃけ弱すぎたのである。
イワーク
何故か2匹も手持ちに加えている。イワーク使いには既にタケシがいる上、野生個体もイワヤマトンネルやチャンピオンロードで散々目にするため目新しさはなく、必ず習得する「なみのり」でワンパンされるのがお約束。
攻撃がポッポと同じことで有名だが、加えてサポート型の技構成ではないのが大きな欠点。ピカチュウ版では「いやなおと」を搭載するようになったが、焼け石に水か。
彼のイワークに対する執念は並々ならぬものがあり、後続の作品で彼が登場する場合、初回はイワークを少なくとも1体は手持ちに加えている。最新作の『LPLE』でも手持ちに加えているあたり、公式もネタにしているようだ。
エビワラー
『RSE』までは攻撃技の種類がタイプごとに区分されていたため、代名詞の三色パンチは特殊技扱いであり、35という絶望的に低い火力で放たれる。数値上では「メガトンパンチ」の方が威力は高い。
ちなみにこの特殊火力35はポッポと同じである。イワークが攻撃力ポッポであるのに対し、こいつは特殊火力ポッポ。
「れいとうパンチ」や「かみなりパンチ」を持っており果敢に御三家などの弱点を狙ってくるものの……特殊火力がポッポと同じなのでイワークと同じような状態になるのは必然であった。
また、「カウンター」の習得は珍しいものの、当時の「カウンター」はノーマルタイプかかくとうタイプにしか対応できない仕様の上、エビワラーは紙装甲だったため、繰り出す前に倒されるのがテンプレだった。
サワムラー
威力の高い「メガトンキック」や「とびひざげり」を覚え、そこそこ素早いため、シバの手持ちで実質一番強いポケモンだった。ゴーストタイプ相手に何もできず、エビワラー同様に紙装甲なので、倒すこと自体に苦労はしないが。
カイリキー
シバの切り札で当時最高クラスの攻撃力を誇るものの、仕様で意味のなかった「きあいだめ」、効果が地味な「にらみつける」、低い素早さのせいで使い勝手の悪い「じわれ」、威力・命中共に難があり反動ダメージまで受ける「じごくぐるま」と、技に恵まれなかった。
そもそも当時のかくとうタイプはまともな攻撃技が少なく、技のレパートリーに乏しかった点も拍車をかけているのだが。また、他の格闘ポケモンにも言えるが習得が容易な「そらをとぶ」で弱点を突かれるため、耐えたとしても「じごくぐるま」の反動で落ちる……なんてことも。
特に赤緑青はROMの容量ギリギリまで使用されている影響か、上位のトレーナーの使用するポケモンの技であろうと貧弱なラインナップも多いという問題がある。
具体的にはポケモンがレベルアップで覚える技をより高いレベルで覚える技から順番に4つの場合がほとんどで、ジムリーダー等のごく一部のトレーナーのエースポケモンは一部そのジムリーダーからもらえるわざマシンの技等を覚えさせられていたりすることもある(※)。
この問題点はピカチュウ版では改善されており、イワークがタイプ一致の高威力技である「いわなだれ」や「じしん」を覚えたり、エビワラーやサワムラーが「かげぶんしん」を覚えたりはしている……ものの、そもそも初代の環境は格闘タイプが苦手とするエスパータイプがとにかく強力な環境であり、その上に伝説のポケモンである三鳥という手軽に入手できる高レベルの強い飛行タイプを手持ちに加えているプレイヤーも少なくなかった。格闘タイプではないイワークも本来は格闘タイプが苦手とする飛行タイプ相手に優位に立ち回れる相性のポケモンなのだが、イワークが4倍弱点とする高威力の水タイプの技である「なみのり」がひでんマシンのために手軽に覚えさせられるなどで結局その肩書きに見合った強さは感じづらいことには変わらなかった。
※:顕著にネタにされているのがチャンピオンのグリーンの使用するポケモン。彼の場合は特にゲームの序盤から使用していた御三家とピジョットがエースポケモン扱いだったのか、ピジョットが「こうそくいどう」の代わりに「ゴッドバード」、フシギバナが「ねむりごな」の代わりに「メガドレイン」、リザードンが「かえんほうしゃ」の代わりに「だいもんじ」、カメックスが「ロケットずつき」の代わりに「ふぶき」を覚えているだけであとはすべてそのままである。その上で石を用いて進化させるナッシーとウインディが進化後にレベルアップでは何も技を覚えなかったため、かなり悲惨な技のラインナップになっている。ちなみに入れ替わっている技の基準は単に「3番目の技」というだけで特に理由は無い。
総括
生半可に食って掛かると危ういが、対策の容易さゆえに寧ろ苦戦する方が難しいレベルでイマイチその強さを実感できない悲しみを背負っている。
なお第一世代でも、イワークを入れずオコリザルとニョロボンを加えれば5匹をいずれもかくとうタイプ持ちにすることは可能だったのが。おそらくイワークはひこうタイプ対策のために入れていたものと考えられる。……が、焼け石に水なのはご覧の通り。
やはりRGBP時代のゲーム環境が、シバにはまだ厳しかったと言わざるを得ない。
その声があったのかは不明だが、LPLEではニョロボンを手持ちに入れている。
さすがに後続の作品では手持ちや技構成の見直し、ハリテヤマやルカリオなど新種の強力なかくとうタイプポケモンの追加、有用な特性の追加、強力な技の追加……と着実に強化されている。強化版のHGSSのみ全てかくとうタイプ統一パーティーであるが、それ以外だと何かしらの岩タイプ(特にイワーク)を手持ちに入れているイメージが彼に関しては多い。
使用ポケモン
RGBP
FRLG
- イワーク♂Lv51
- エビワラー♂Lv53
- サワムラー♂Lv53
- イワーク♂Lv54
- カイリキー♂Lv56
FRLG(強化後)
- ハガネール♂Lv65
- エビワラー♂Lv65
- サワムラー♂Lv65
- ハガネール♂Lv66
- カイリキー♂Lv68
GSC / HGSS
- カポエラー♂Lv42
- エビワラー♂Lv42
- サワムラー♂Lv42
- イワーク♂Lv43
- カイリキー♂Lv46
HGSS(強化後)
LPLE
- イワーク♂Lv52
- エビワラー♂Lv52
- サワムラー♂Lv52
- ニョロボン♂Lv52
- カイリキー♂Lv53
LPLE(強化後)
- イワーク♂Lv62
- エビワラー♂Lv62
- サワムラー♂Lv62
- ニョロボン♂Lv62
- Aゴローニャ♂Lv62
- カイリキー♂Lv63
ポケモンスタジアム2
ジムリーダーの城(表)
ジムリーダーの城(裏)
ポケモンスタジアム金銀
ジムリーダーの城(表)
ジムリーダーの城(裏)
ポケモンスタジアムシリーズの裏モードでは試合開始早々いきなりだいばくはつをしかけてくることもあるので中々油断できない。
他媒体のシバ
テレビアニメ「ポケットモンスター」
CV:森川智之
第71話で登場。
タケシから尊敬されている。また、駄洒落を言ったりするなど見た目に反してお茶目な性格をしている。
第1話では、彼と思しき人物が登場しており(シルエットで顔は隠されていたが)、ニドリーノとイワークを使用していた。
ポケットモンスター全書
中村里美氏による漫画。
サトシ(アニメとは別人)とのバトルはダイジェスト扱い。
手持ちポケモンはサワムラー。
ポケットモンスターSPECIAL
第2章(イエロー編)・第3章(金・銀・クリスタル編)・第9章(ハートゴールド・ソウルシルバー編)に登場。
第2章における悪の組織『カントー四天王』の一人として登場。
第9章では正式な四天王となった。
手持ちポケモンはイワーク、サワムラー、エビワラー、カイリキー、ワンリキー、バルキー。
穴久保版ポケットモンスター
5巻に登場。
手持ちポケモンはイワーク2匹、シェルダー5匹、ゴローニャ、エビワラー、サワムラー、カポエラー、カイリキー。
ポケマス
CV:斉藤次郎
原作同様、カイリキーをバディにしている。設定はFRLG準拠で、チームスキルはカントー・四天王になっている。
レアリティは☆4で、恒常キャラとして登場。ロールは物理アタッカー。「クロスチョップ」や「ウーハーッ」、パッシブスキルの併用による急所攻撃を得意とする。
しかし、原作と違って「ノーガード」を持たないため、命中率に難がある。コルニ&ルカリオの方が入手・強化のしやすさ、扱いやすさで勝るため、格闘タイプアタッカーとしては肩身が狭いか。
更に同じく急所攻撃をメインとし、性能もこちらより一回りも二回りも上回っている格闘バディーズであるサイトウ&ネギガナイトが実装されたことで、益々立場は苦しいものになる。
しかし一方で、そのサイトウとは「かくとう」・「鍛えた身体」・「スイーツ好き」と3つのチームスキルを共有でき、同時編成した際の相性はかなりいい。
ステータス上昇要因として、サブアタッカー採用する価値が生まれたと前向きに捉えることも可能か。
チャンピオンバトルではカントー、ジョウトの両方でボス敵として登場。
カイリキーのほか、イワークやエビワラー(ジョウト編限定)をバディとして立ちはだかる。
弱点タイプはカントー編ではひこう、エスパー(カイリキー)、みず、じめん(イワーク)、ジョウト編ではエスパー(カイリキー)、くさ(イワーク)、フェアリー(エビワラー)。
BGMは、格闘技を連想させる掛け声を使用したアレンジ曲。
関連イラスト
ウー!ハーッ!
関連タグ
ポケモンリーグ四天王 四天王(カントー) 四天王(ジョウト)
ポケモンシリーズにおける関連キャラ
イツキ(トレーナー) キョウ(トレーナー) カリン(トレーナー)
その他の関連人物
レイえもん……ゆっくり実況者。「最弱四天王」とネタにされ、再現パーティで各地の猛者に挑み、玉砕する動画を出している。
他のかくとうタイプの使い手
シジマ トウキ(トレーナー) スモモ(トレーナー) レンブ コルニ ハラ(ポケモン) サイトウ ビワ(ポケモン) キハダ先生