ルージュラ
るーじゅら
全国図鑑 | No.0124 |
---|---|
カントー図鑑 | No.124 |
ジョウト図鑑 | No.153 |
マウンテンカロス図鑑 | No.084 |
アローラ図鑑 | No.110 |
カンムリ雪原図鑑 | No.014 |
ローマ字表記 | Rougela |
分類 | ひとがたポケモン |
タイプ | こおり / エスパー |
高さ | 1.4m |
重さ | 40.6kg |
性別 | 100%♀ |
特性 | どんかん/よちむ(第4世代以降)/かんそうはだ(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひとがた |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ルージュラ | rouge(フランス語で口紅)+hura(ハワイ語で踊り) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Jynx | jinx(不運・ジンクス) |
ドイツ語 | Rossana | rosso(イタリア語で赤) |
フランス語 | Lippoutou | lip(英語で唇)+poutou(キス) |
韓国語 | 루주라 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字・繁体字) | 迷唇姐 | 迷(惑わす)+唇+姐(若い女性へ対する呼称) |
中国語(香港) | 紅唇娃 | 紅唇(紅を塗った唇)+娃(子供) |
ヒンズー語 | जिंक्स | 英語名の音写 |
ロシア語 | Джинкс | 英語名の音写 |
タイ語 | รูจูลา | 日本語名の音写 |
初代『ポケットモンスター 赤・緑』より登場したポケモン。
外見
人間の女性のような外見をしたポケモンで、見た目通り♀しか存在しない。眩い金髪と紫色の肌、そして分厚い唇が特徴的。
胴体は赤いドレスのような部位で覆われており、両サイドからはそれに包まれるような形で突起が伸びている。…のであるが、この突起、公式・非公式問わず非常に見落とされやすい。
数が多いポケカで突起がないイラストが散見される他、初の3D出演であろうポケモンスタジアムでもやはり突起はなく、これに限らず時折作画ミスが起こるアニポケ謎は最早いうまでもない。というか、初期公式絵2種の片割れからして明らかに裾後ろとして描いてしまっているため見落としも無理からぬことである。
『XY』以降は3Dモデルにおいて明確に描写されるようになったため、イラスト資料とするならばそちらをお勧めする。
当初は顏や皮膚に当たる部分の色は完全に影(ベタの黒色)であったが、デザインが黒人女性をネタとしたものではないかと海外で物議を醸したため、それに配慮する形で海外版では顔や皮膚色が紫へ変更されており、それを取入れる形で日本版も紫の体色へ統一された。実際はゲーフリにそのような意図はない。
黒人差別的云々以外にも、女性性を露骨に意識したデザインに対してジェンダー的な観点から批判を受けることも度々ある。
しかも驚くなかれ、この見た目で足跡が存在しない。足に当たる器官がないということとなる。「ひとがたポケモン」なのに。ドレスのように見える部分の中は空洞なのであろうか?
掌以外の腕全体が赤かったり、顔が細めに描かれていたりとデザイン変更前の時点でもデザインが一定していなかったりする。
名前の由来は「ルージュ(口紅)」からと見られる。
生態
人型ポケモンの分類通り、人間の言語に似た鳴き声が特徴。しかし、何をいっているのかが理解出来ないため、未だに研究段階にあるという。鳴き声には何種類かパターンがあり、それぞれ意味が決まっていることが分かっている。この鳴き声を利用して音楽を作る猛者もいる。
なお、ルージュラ自身としては言葉よりも踊りで気持ちを表現する種族らしく、ついつい釣られて踊ってしまう不思議なダンスを踊る。特にハワイモチーフのアローラに生息するルージュラは踊りのキレが特に素晴らしいとのこと。オドリドリと感性が近いのであろうか。ここだけ聞くとリージョンフォームが出てもおかしくなさそうな生態なのであるが、結局登場しなかった。
外見も去ることながら鳴き声も極めて特徴的で、SVまでは全ポケモン中最も長い鳴き声を持っていた(2:24)。ゲームにおけるポケモンの鳴き声は世代を経るに従って長くなる傾向があり、実際次点としてゼクロム、ギギギアル、ボルトロス(れいじゅう)、ダイケンキ……と新世代のポケモンが続いていたがSVで遂にハルクジラにその座を奪われた。
一方でガラルのルージュラは鳴き声が繊細で美しいと専らの評判である。
しかし、初代プレイヤーからは「まさこ」と呼ばれ、恐れ敬われた(?)存在なだけあり、ガラル地方のある地域でも「氷の女王」と呼ばれて人々からは恐れられていたという(伝承元ネタはカリアッハベーラというスコットランドに伝わる冬の女神であろう)。
その分厚い唇から、キッス技を撃って来るイメージも強い。
なお、氷持ちにしては氷へ関連する記述が図鑑では全く語られていない。アニポケ準拠ポケモン図鑑でも生息地が『まち』となっている。アローラ図鑑を見る限りでは、氷の中でも暑い地域でもある程度は平気な方である様子。ただし、少なくともゲーム内で街中に出現したことは1度もない。しかし、寒冷地や涼しい洞窟に出現するなど氷要素は意外と古くから大事にされている。
- 『赤・緑』では野生個体がおらず、ハナダシティにてニョロゾとの通信交換でしか手に入らないという貴重なポケモンであった。NNは「まさこ」(FRLGでは「コリンダ」)。今でもルージュラを「まさこ」と呼んで畏怖するトレーナーが多いのはこれが理由である。それ以降のソフトでは野生で出現するようになったが、後述する理由から『赤・緑』個体が珍重された。
- 四天王・カンナの手持ちであり、「まさこ」を未入手であると複合タイプがエスパーと分からず手を焼いたトレーナー達も少なからずいる。
- 『金・銀』ではエレブーにブーバーと共に進化前を入手したが、『ダイヤモンド・パール』で2匹のように後付け進化を貰うことは出来なかった。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | 65 | 50 | 35 | ※ | 95 | 95 | 340 |
第2世代以降 | 65 | 50 | 35 | 115 | 95 | 95 | 455 |
※第2世代以前の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。
- ステータスでは「特攻」はかなり高く「特防」と「素早さ」もそこそこであるが、「防御」が非常に低い。「ふいうち」には滅法弱いので注意したい。また「こおり・エスパー」の相性補完が余り良くないせいで弱点が多く耐性も少ない。総じてかなり脆いポケモンといえる。
- 習得技は「ほろびのうた」「ねこだまし」「うそなき」「わるだくみ」等の特徴的なラインナップが揃う。ついでに「したでなめる」「ドレインキッス」「ゆうわく」「しぼりとる」何て技も覚える。実に魔性。ただし、踊りが得意という割に踊る技は1つも覚えない。
- 専用技に「あくまのキッス」がある。相手を「ねむり」状態とする技の中では「ねむりごな」と同等の命中率を誇る有用な技で、現在へ至るまで彼女の専用技である。ところがこの技、進化前のムチュールは覚えない上に自身はレベル1桁で覚える。にもかかわらずムチュールからの進化レベルは30。従って、技思い出しという概念がなかった第2世代ではムチュールを進化させたり、高レベルで捕まえた野生個体は2度と「あくまのキッス」を覚えられないという重大な問題があった(「まさこ」が珍重された理由がこれ)。
第1世代
- 低い「防御」ながら氷でもエスパーでもトップメタという破格の待遇で対戦では大活躍を果たしていた。それこそタイプだけ見れば全ポケモン中1番の優遇タイプといっても過言ではなかった。「ふぶき」「サイキネ」「あくまのキッス」の3本柱が彼女の強さを支えていた。当時ルージュラの上を取られずに済むポケモンを採用しているかどうかは対戦勝敗へ直結する程の重要事項であった。
- 弱点も当時は3タイプでやや少なめな上に軒並み不遇でまず弱点を突かれなかったのも追風であった(そもそも現在の弱点6タイプは金銀以降)。
- 98カップ地区予選ベスト8進出実績では、99カップ出場が許された(つまり2軍相当とされる)ニドキングに劣っていた。参考ケンタロスが重いことも然ることながら、当時の仕様上物理耐久が個体値と努力値へ大きく依存していたのも大きい。当時厳選は愚か、努力値振りすら大会プレイヤーにおいても徹底されていなかったため、ルージュラの強さを引出せないプレイヤーは今よりずっと多かった。
- とはいえルージュラは上位陣にとっては対策必須で、当時としてはルージュラミラーマッチのために「はかいこうせん」が採用されていたぐらいである。レベル差と個体値差・努力値差を付ければ(つまり一方が個体値妥協・育成不完全という前提)「はかいこうせん」急所で1発で落とすこともあり得たため、相手が弱いという前提なら誇張でも何でもなく「はかいこうせん」型は通用した。
第2世代
- 弱点タイプ強化、「ふぶき」弱体化、新タイプ悪及び鋼からはどちらにも弱点を突かれる、一致技ダメージを半減、あるいは無効化されるというありとあらゆる方面からの弱体化を受け、第1線より姿を消してしまった。一応特攻は115と上昇しはした(ちなみに氷で特攻が上昇したのはこいつのみ)のであるが。
第4世代
フラットルール導入と「すなおこし」周辺の仕様変更からバンギラスがトップメタへ君臨。特に「おいうち」型の場合は、後出しのバンギラスの「すなおこし」で「きあいのタスキ」を破れた場合、後は「おいうち」で死を待つばかりであった。そういう意味でこの時期は非常にルージュラにとって厳しかった。
第5世代以降
- 以降はこれといった強化も追加要素も貰えぬまま現在へ至っている。氷火力もエスパー火力も他ポケモンに見劣りするようになってしまっているが、命中75の催眠技「あくまのキッス」を素早さ95で撃てる点だけは侮れないものがあり、これがルージュラの戦術の基本といえよう。
第8世代
- もっとも、両名共にランキング入りする程の強さではない上、ルージュラの強みは前述のように技範囲などではなく高めの素早さから催眠技を撃ちまくれることにあるため、余り気にしなくても良さそうではある。
ゲーム版
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)
- カンナ:四天王(カントー)
- キクコ:四天王(カントー)※1
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)
- イツキ:四天王(ジョウト)
- スズナ:ジムリーダー(シンオウ)
- ナオキ:ルージュラマスター
※1:ポケモンスタジアム2
アニメ版
- サンタクロース(無印番外編)
- カンナ(無印99話)
- 氷の洞窟のジョーイ(無印250話)
- エリコ(AG115話)
漫画版
- カンナ(ポケスペ)
- ロケット団中隊長ケン(ポケスペ)
『ポケモンGO』
- 初代実装組の中ではレア枠にあたる。だがブーバー・エレブー同様巣は存在するので、そこに赴いて捕まえることになる。現在はタマゴからムチュールが孵化するようになっており、このほか定期的なイベントやレイドボス抜擢などで入手機会が増えている。
- 全体的に種類が少なめな氷の1匹であるが、特に攻撃種族値はこおりタイプのポケモンの中では上位クラスであり、総合CP値も2500台とまずまずの高さであるため、アタッカーとしては割と優秀。技を厳選すれば通常技とゲージ技双方を氷技で揃えることも可能であるため、ドラゴンキラーとして使える可能性を秘めたポケモン。実際に、ルージュラのみで編成されたPT×2人でレイドボスレックウザを撃破したという報告があることからもその性能の高さを窺い知ることが出来るであろう。
『ポケモンスタジアム』
- 数々の記憶へ残るモーションの中でもバナナの皮の如く髪の毛だけを残して消え去るというひんし時のモーションが特に印象的。氷なだけに体が溶けたということか…?
- 『ポケモンスタジアム金銀』のミニゲーム「ゴルバットのどうくつたんけん」のハートは、実はルージュラの投げキッスである。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 『時・闇の探検隊空の探検隊』シリーズでは♀による回避補正と特性「よちむ」による回避補正が重なり鬼の回避性能を誇り、何と必中技ですら回避してしまう。攻撃面も「こなゆき」「ふぶき」の部屋技に加えレベルが高い個体は「ほろびのうた」までやってのける。
- トラウマメーカーの1匹といえるポケモンであるがその分味方としても頼もしく、かしこさを高めれば最初からマップの全体像を把握出来る、罠に強い等探索メンバーとして重宝する。技も有用性の高いものが揃っており、レベル1ダンジョンではムチュールには適性で劣るものの高い突破力を持ち、通常ダンジョンでも大活躍が見込める。
- 『救助隊DX』では通常ダンジョン「北風の大地」で遂に「ほろびのうた」を引っ提げて帰ってきた。だが「よちむ」が全く使えない効果になってしまっており、以前ほどの強さはない。
『ポケモンマスターズ』
- 報酬で貰えるタマゴからムチュールが孵化する事があり、主人公のバディにする事が可能。そしてルージュラに進化させる事が可能。
『ポケモンレンジャー』
- 当たると混乱するキッスをばら撒いてくるルージュラが登場している。ちなみにこのキッス、キャプチャ中はダメージを食らってしまうという仕様。
『ポケモンスナップシリーズ』
- 初代ではどうくつコースに出現。笛を鳴らすと踊り始め、タマゴが割れて中からフリーザーが登場する。
- 続編であるNewポケモンスナップでは雪原に出現。やはりここでも踊り好きな他、サイコパワーを使い氷漬けになったアマルルガを蘇らせる光景も見られる。なお、条件を満たせば投げキッスも行う。眠らないので御安心を。前作に続き伝説ポケモンを撮影するために重要な役割も担っており、水上を泳ぐクレベースへ乗っているルージュラにある行動を取ると…?
『ポケットに冒険をつめこんで』
西野七瀬主演のこのドラマに登場するまさこは上述のルージュラのまさこがモチーフ。
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 番外編「ルージュラのクリスマス」
- サンタクロースの手持ちであり、複数体が助手として働いているが、その内の1体が流氷へ乗って遭難してしまった。
- 途方に暮れていた所を野生個体と勘違いされてサトシに襲われたが、その後テレパシーで事情を説明し、故郷の島へ帰す手伝いをしてくれることに(もっとも、元より無謀な行動であったため、迎えに来たラプラスの力を借りることとなったが)。
- 実は、この個体は以前クリスマスの夜にムサシの家に侵入して壊れた人形を持ち去ったという因縁があった。しかし、その実態は壊れた人形を修復するために預かっただけであり、修復した人形を届けようとしたが、ムサシは引っ越したためにそのまま返せずにいたのであった。
- この過去へ対する逆恨みも込めてサンタを拉致してプレゼント独占を目論むムサシへ人形は無事返却されるが、そのままプレゼントを持って逃げようとしたため、「サイコウェーブ」による一斉攻撃でプレゼントを回収し、メカギャラドスも破壊した。
- なお、この回は予定通り放映されれば1997年12月23日に放映されることとなっていたが、ポケモンショックが発生した次の回であったため、同回が放映されるまで数ヶ月待たされることとなった。お蔵入りしてしまったり出禁扱いとなるよりは幾分かマシ…ともいえるが、上記の理由につき海外では本エピソードも欠番(この時期はまだ肌が黒い仕様であった)な辺りやはり不憫である。
- 無印92話
- ポケモンショーボートにてダンスを披露。まだ時期的に足跡の設定が定まってなかった故か、しっかり足が描かれた。
- 無印99話
- カンナの手持ちで登場。
- 無印250話
- ジョーイさん(無印94話に登場したセイリングジョーイの妹にあたる)の手持ちという扱いで登場。ラッキーの代わりに手伝っており、ロケット団のせいで熱を出したタケシの看病をした。
- ロケット団の暖房器具のせいで氷の洞窟の温度が上がったことでセンターの氷ポケモン達が暑さで元気をなくし、自身も倒れてしまうが、サトシ達が駆け付けて暖房器具を破壊したことで元気を取戻し、「ふぶき」でロケット団を撃退した。
- しかし、この話も「ルージュラのクリスマス」と同じ理由で海外では欠番。
- エリコのルージュラ
- AG115・116話に登場。キナギのポケモンコーディネーターたるエリコのポケモン。
- コンテスト・キナギ大会第1次審査を「ふぶき」と「サイコキネシス」を巧みに操り突破。決勝ではハルカのエネコと対戦し、エネコのねこのてとハルカの作戦の前に敗れ去った。
- なお、ロケット団のニャースに一目惚れしたのか、アプローチしていた。
- AG168話
- 妹・ムチュールをロケット団に攫われたことから街を襲撃して来た3体の野生ポケモンとして登場。
- 当初はサトシ達のこともロケット団仲間であると思い攻撃するが、落下してしまったムチュールを助けるために飛び降りたサトシを「サイコキネシス」で助ける。
- 最終的に妹・ムチュールはルージュラへ進化して四姉妹となっている。
- 劇場版『ミュウと波導の勇者ルカリオ』
- アバンで登場。
- 金銀編ED「タケシのパラダイス」
- ラストで登場。タケシを抱き締めてキスを迫っていた(ちなみにカラーリングは旧仕様)。
『ポケスペ』
- カンナのルージュラ
- 「れいとうビーム」で氷人形を作り、カンナがその人形の身体の部位に口紅で印をするとモデルの同じ部分に氷の枷を付けることが出来、この氷の枷は動きを制限し、やがては全身を凍り付かせる。また氷人形が壊れると、モデルの身体も同様に破壊されてしまうという恐ろしい技を持っている。
- 本来はポケモンが受ける技なので、人間がこの技を受けると後遺症でその部分に痺れを感じるようになる。作中でレッドとナツメとサキが影響を受けており、後にレッドとナツメはシロガネ山の秘湯で完治した。なおナツメと共に枷を付けられたブルーに関しては、その腕の部分が変身したメタちゃんであったために無傷であった上、腕が千切れたと見せ掛けてカンナとルージュラを拘束して勝利している。
- また発する冷気には、発信機のように纏わせた人物の存在をコンパクトの鏡に映し出す力もある。
- ロケット団中隊長・ケンの手持ちとしても登場し、タマムシシティで登場した団員と共にレッド・ブルー、そしてミュウを襲撃する。
『穴久保版ポケットモンスター』
- カンナの手持ちとして登場。「あくまのキッス」が必殺技でこれを食らったピッピは大変嫌そうな表情を浮かべていた。
『4コマ漫画劇場』
- 山下たかひろ版4コマ漫画では、ポケモン一美人(と思い込んでいる)のルージュラとしてレギュラー入りを果たしている。1人称は「あだじ」。やはりというかここでもキスを迫って来るキャラクター扱いをされている。目が原作と比べて大きく描かれているが、『ポケモン4コマ学園』では原作寄りデザインとなっている。
『ポケモンカードになったワケ』
3巻収録「たそがれのルージュラ」の主演。
ふたごじまに住むポケモンで、口数が多くフリーザーとはいつも口喧嘩が絶えない。
しかし、ある時から夕焼けの浜辺に佇み、元気無くため息をつく姿が見られるようになる。
フリーザーはそれくらいが丁度いいんじゃないかと悪態をつくが、他の仲間達はルージュラを見過ごせず、彼女の悩みが何かを探ろうとする。
(空を飛べるフリーザーはともかく)自分だけが泳げない事が悩みではないか?
砂浜が暑いのが辛いのではないか?
と考え、密かに手助けしようとするが、当の本人は激流をものともせずに泳ぎ、暑さを意に介さぬかのように砂浜走っている。
1匹だけ傍観していた事を咎められたフリーザーは氷の花を作り、それを渡して元気づけようとするが、ルージュラは悲しそうに溢す。
こんなに運動してるのにどうしても体重が落ちないという悩みを。
それを聞いたフリーザーはあまりのくだらなさに笑いだし、その声でフリーザーの存在に気づいたルージュラは怒り心頭。2匹の口喧嘩を見ていつもの賑やかさが戻ったと仲間達は喜ぶのであった。
元となったカードは拡張シート赤のもので、3巻のおまけカードにもなっている。このカードは☆neoの仕様だったため、元カードとデザインが変わっている。
エレブーとブーバーとの関係
- 初期は赤版のエレブー、緑版のブーバーと同系統の扱いだった説がある。「何を根拠に」と思うかもしれないが、まずこの3匹は図鑑番号が連続している(ルージュラが124、エレブーが125、ブーバーが126)。加えて、当時はフリーザー・サンダー・ファイヤーの三鳥が存在感を放っており、こおり・でんき・ほのおの組み合わせには何が意図があるのではないかと考えられたのだ。
- その説を裏付けるかのように、エレブーは赤版のみ、ブーバーは緑版のみ、そしてルージュラは青版のみに野生出現。さらには第2世代では他2匹共々進化前が追加された。
- だがこれには異論もある。具体的には「こおりタイプなのはいいが、エスパー複合なのがエレブーやブーバーと違う」「種族値に他の2匹に見られる類似性がない」「青版の構想は制作したゲームフリークにはなく外部から提案されたことが関係者の話で分かっている」など。
- その後、第4世代においてはエレブーとブーバーのみ最終進化形を与えられ、ルージュラは置いてけぼりを食う形となった。赤・緑開発時のルージュラの扱いについては不明な点も多いが、「少なくとも第4世代以降は」エレブーたちと同じ扱いは受けていないことがわかる。
実は
- 今となっては信じられないがこのルージュラ、初代の対戦環境ではあのミュウツーを止められる唯一のポケモンであった。
- 理由として第一に当時ミュウツーがルージュラに決定打を与えるには物理技かほのおタイプ技の「かえんほうしゃ」「だいもんじ」しか手がなかったこと、第二に当時炎が弱点のポケモンが軒並み不遇だったことが挙げられる。
- 当時ミュウツーの技構成はサイコキネシス、ふぶき、10まんボルト、ドわすれ若しくはじこさいせいが鉄板であった。炎に弱いむしタイプは不遇の時代、くさタイプははっぱカッターの使えるフシギバナとウツボットとエスパー複合のナッシー位しか環境にいなかった。
- 上記の三体も氷技のふぶきとサイコキネシスで捻じ伏せられるため、態々炎技を起用する意味がなかったのだ。同じこおりタイプも大半がでんきタイプが弱点だったため、10まんボルトで捻じ伏せられる。従って当時ミュウツーを止められたのはこのルージュラだけである。
元ネタは一体何なのか?
- とりあえず人型のポケモンだという事はわかるが、元ネタについては一切が謎に包まれている。
- ガングロギャルという説もあるが、彼女たちのファッションが流行し始めたのは90年代の半ばから後期頃とされる(※諸説あります)。つまり、ポケモンの開発時期とはズレがある(ポケモンは1990年代初頭から開発されており、96年にリリースされた)。
しかしながらその風貌から擬人化されるときはガングロギャルとして描かれる事も少なくない。
なお、アニメ無印時期発売の塗り絵のテキストでは「魔女のような外見」との文章も存在したが、魔女とは言い難い外見である。
コメント
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