概要
ゲーム『ポケットモンスター』を原案とした過去に例のない初のドラマシリーズ。
夢を追いかけ上京した主人公が20年ぶりにプレイし始めた『ポケットモンスター 赤・緑』を通じて成長していく、ポケモンヒューマンドラマ。
テレビ東京系の木ドラ24枠において2023年10月19日から毎週木曜深夜24時30分から放送(テレ東ドラマ放送中のローカル放送局での他局放送もあり)。
ポケモンでは珍しく放送する時間帯としてはアニポケでは夕方に対して本作は史上初の深夜に放送される作品である。大人でも楽しめる事が前提とされるが、作品的には家族もとい子どもと一緒に観るようにファミリー向けに工夫されて作られている。
登場人物
登場人物の名前は、「ポケモンの名前」または「ポケモンに登場する人物の名前」にちなんだものとなっている。
※各エピソード限りの登場人物に関しては、下記の「各話リスト」のゲスト欄を参照。
この物語の主人公。
関東地方のとある港町「真白」育ちで、地元の大学を卒業後に蒲鉾メーカーで働いていたが、自身の夢「クリエイターになる」を叶えるために上京し、東京の小さな広告代理店「ADventure」に就職する。
慣れない仕事の日々で疲弊する中、ある日実家から送られてきた荷物の中から、かつて遊んだ「ポケットモンスター赤」を発見し、20年ぶりにプレイしてみることに…。
「ADventure」の営業担当で、まどかと同じ年。
クールでどこか冷めた性格をしており、とうとう第6話ではまどかから「火が消えかけたヒトカゲ」呼ばわりされることに…。
「ADventure」の社長。
皆のまとめ役だが、ヤドランのようにドわすれしやすいことがたまにキズ。
もう一人の「ADventure」の営業担当で、「承知いたしました」と何でも引き受けてしまう。
そのため、常に仕事に追われており、「仕事」と「家庭」の両立は難しいようだ。
「ADventure」のデザイナー。
マッチングアプリを駆使し、恋に仕事に妥協しない妖艶な求婚…もとい、キュウコンお姉さん。
まどか同様、「ADventure」のプランナー。
入社3年目の青年で、仕事を一生懸命頑張るものの、コイキングが「はねる」みたいに何も起こらない。
大手広告会社「Wonder Create」に務める女性。
まどかが学生時代からのライバルで、常にまどかの先をいき、常にまどかに嫌味を言う。
喫茶店「ルージュ」の店主。
まどかや、他のお客さんの悩みを聞き、人生のヒントをくれるエスパーママ。
(余談だが、「まさこ」とは、初代のとあるNPCが持っているルージュラのニックネームであり、当時はこのNPCとポケモン交換をすることでしかルージュラを入手できなかった。)
まさこの息子で、ゲーム『ポケットモンスター』をプレイしている少年。
初代「赤・緑」から最新作の「スカーレッド・バイオレット」までプレイしており、まどかの「ポケモンの師匠」として彼女に色々教えている。
同局で「ポケモン赤・緑のアニメ作品」のナレーションを務めたあの博士と同様、当ドラマのストーリーテラーを担当している謎の人物。
第9話にて満を持して登場し、実は美登里の祖父だった事が判明した。
各話リスト
サブタイトルにも「ポケモンの名前」や「ゲーム内の用語」が用いられている。全10話。
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | こうかはばつぐんだ! |
第2話 | いうことをきかない! |
第3話 | コイキングな小出くん |
第4話 | ガルーラと小薬さん |
第5話 | カビゴンおやじのとうせんぼ |
第6話 | おや!?ヒヤマのようすが…! |
第7話 | ……ココカラ タチサレ…… |
第8話 | 目黒さんのだいもんじ! |
第9話 | ライバルの存在 |
第10話 | ポケットに冒険をつめこんで |
ゲスト一覧
基本的にその一話限りで登場する人物達。
各人物のモチーフは「人物名」のリンク先を参照。
人物名 | 演 | 概要 |
---|---|---|
岩倉武 | 日向丈 | 第1話登場。創業80年の調理器具メーカー「犀印」の三代目社長。 |
加茂和尚 | 村松利史 | 第2話登場。こだわりが強くて気難しい大御所コピーライター。 |
根岸 | 大石菊華 | 第2話登場。加茂の秘書。 |
草野絵里花 | 工藤遥 | 第3話登場。人気女優だが、わがままなのが玉に瑕。 |
文殊 | 明星真由美 | 第3話登場。絵里花のマネージャー。 |
小薬コウジ | 柊吾 | 第4話登場。小薬の息子で、仕事ばかりの一親と関係がうまくいっていない。 |
小薬の妻 | 福田ユミ | 第4話登場。小薬の妻で、息子が小学校で描いた家族のイラストで父親の顔が分からずに塗りつぶしたことを一親に伝える。 |
川平権蔵 | 加藤満 | 第5話登場。ネムロ商店街の会長で、川平寝具店を営んでいる。 |
澤村翔 | 富田健太郎 | 第6話登場。三橋広告社の社員で、桧山の元同僚。「東京ショートフィルムコンテスト」に海老原とペアで参加する。 |
海老原拳児 | 本田遼 | 第6話登場。三橋広告社の社員で、桧山の元同僚。「東京ショートフィルムコンテスト」に澤村とペアで参加する。 |
唐沢空也 | コカドケンタロウ | 第7話登場。空の父親で豪華客船の船乗り。1年前に心臓の病気で亡くなっているが…。 |
榊三郎 | 桐山漣 | 第8話登場。コスメロケットでマーケティングマネージャーを務める。マッチングアプリで目黒と知り合う。 |
小ネタ
原案となった初代作を意識したGB風のドット絵や8bit風のBGM(冒頭のアバンでは原曲をアニポケの宮崎慎二とは異なるアレンジをしている)が使用されているほか、その回にちなんだ場面の「実際のゲーム画面」も登場することがある。
菊池信哉、坂本剛、小畑貴裕(作中の原曲からのアレンジ)が、効果音は田中柊子、各回での選曲は柳原聡志が担当している。
登場人物同士のぶつかり合い時の対峙する場面やモチーフとなったゲーム中のイベントを元にしたアニメ映像が途中で実写からドット絵のポケモン勝負風になる。表現も原作風になるように意識している。
また登場人物達以外にも「とある商品名が書いてある炭酸飲料」や「カビゴンおやじの回で登場した吹き戻し」、「父親の幽霊が見える形見の眼鏡」など、小道具やロケーションの中にもポケモンに関するワードや、そのワードを連想させる代理の物が登場する。
ここまでくるともはやいわゆるポケライフな表現である。
余談
主演を務める西野七瀬はポケモン赤以来シリーズ作品をやり込んでいるプレイヤーで、特に好きなポケモンは「ウインディとフライゴン」と語っている。
また、目黒洋子を演じる平野綾は子役時代に初めて出演したCMが金・銀であった。ただそれ以降はアニポケ等も含めてポケモンの関連作品には出演した経験が無かった為に本作が初登場となった。
さらに、レギュラーやゲスト問わず『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』等の東映特撮作品に出演経験のある者が多く出演している。
ドラマが後半に差し掛かった頃には、本ドラマと各テレ東番組とのコラボ企画がたくさん行われている。
その中でも、同じポケモン関連である「アニポケ」では、主演の西野が第31話・第32話にてエテボースのCVを担当している。
関連タグ
テレビ東京ドラマ
量産型リコ:前番組。西野のグループ時代の後輩にあたる与田祐希が主演。プロデューサー・脚本も本作と同じく畑中翔太が務める。
以下、最終回のネタバレ注意!
※この先、最終回「ポケットに冒険をつめこんで」のネタバレを含みます。
テレビ東京系列(放送地域外を含む)及び地上波見逃し配信を未視聴の方は、この先を読む前に「VOD」(TVer)等のメディアにて最後までご覧になることを厳しく推奨します。
第10話「ポケットに冒険をつめこんで」のスタッフロール後、喫茶店「ルージュ」に場面が切り替わる。
まどかの冒険に一区切りがついた後、空も「(自身が遊んでいるゲームを)全クリした」とまさこに報告すると、まさこは「終わりは、新たな冒険の始まり」と空を諭す。
そんな二人の横で、ゲームボーイカラーをプレイする黒い服の見知らぬ女性客。
その画面を覗くと…?