基礎データ
ずかん | No.125 |
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英語 | Electabuzz |
ぶんるい | でんげきポケモン |
タイプ | でんき |
たかさ | 1.1m |
おもさ | 30.0kg |
とくせい | せいでんき / やるき(隠れ特性) |
進化
エレキッド→エレブー(レベル30)→エレキブル(エレキブースターをもたせて通信交換)
概要
『ポケットモンスター 赤・緑(第1世代)』から登場するポケモン。初代では赤バージョン限定で出現した。
電気が好物で発電所にしばしばあらわれ、電気を吸収する。
発電所から立ち去ると町が停電するため、停電の原因の半分はこいつが原因らしい……とされていたが、実際は発電所側のミスが問題であるとUSUMにて明かされた。
(マイナーチェンジ元のSMのサンバージョンの図鑑ではエレブーが犯人だと断定してしまった事は気にしてはいけない。そもそもUSUMはパラレルワールドの関係に当たるため、SM側の世界ではエレブーが原因という解釈もできない事はない)
嵐が来る時、競い合うように雷が落ちるような高い場所に登ったりするため、その性質を利用し、避雷針代わりにする町もある。
吸収する電気の量よりも、身体から漏れだす電気の量のほうが多い。
パンチを繰り出す際、腕を回してパワーをチャージするが、その隙に逃げられたりもする。
色を識別する能力があり、赤い物を見ると興奮する。
進化前や進化後とはあまり顔が似ていないことに定評がある。色合いは全く同じ。
ただし、色違いに関しては、進化前後と比べて通常の個体との差異が著しい。
エレブーの色違いは、全体に赤みがかってオレンジ色っぽい配色になる。
ブーバー系列とは初代から続く対関係で、あちらは緑バージョンでしか手に入らなかった。
初代では種族値合計が同じだった(第2世代以降ブーバーの方が5だけ高い)他、進化前と進化系をそれぞれ第2世代と第4世代で獲得している。出現場所やタイプが大きく異なっているのに対と扱われる珍しいケースでもある。
モチーフは虎柄模様な点からも雷様と思われ、対のブーバーがひょっとこと考えると和風でまとめられている。
また、名称に関してはコントで雷様を演じていた高木ブーに由来するという説もあり、同期である沢村さんや海老原さんの存在を考えると中々面白い。
すばやさが105と高く、次いでとくこうが高い(ちなみに進化するとすばやさが落ち、とくこうは変わらない)。
更に不器用な奴が多いでんきタイプにあって珍しく器用に技を覚えることから、進化形が追加される前もそれなりに対戦で使用されていたポケモン(対のブーバーは……お察しください)。
特に『金・銀』では「クロスチョップ」「れいとうパンチ」「サイコキネシス」を覚えることからメジャーどころに非常に強く、要注意ポケモンとして名が挙がるほど。「10まんボルト」を自力で覚えるようになったのも特筆に値する。
第4世代で進化形エレキブルが追加されたが、上記の通りすばやさが落ちること、あちらが物理攻撃の方が得意であること、同世代でこいつが追加されたことにより、敢えて進化させずに戦っても劣化にはならない。
ただし同世代で「れいとうパンチ」が物理技になってしまい、こおり技は「めざめるパワー」を使わざるを得なくなった。
第5世代で「しんかのきせき」が入ったことで耐久が上昇し、更に戦いやすくなった。
アニメでは目つきの悪さから割と悪役が多い不憫なポケモン。サトシとの対決も多い。
しかし、「エレブーズ」というプロ野球チームがあるのだとか(中々勝てない、黄と黒の縞模様、サポーターが関西弁で喋ることなど恐らく阪神タイガースがモデルと思われる。ちなみに応援歌にはエレブーの覚える技が歌詞に入っている)。
ポケモンGOでは
最大CPは2000台前半、種族値のバランスもそれなり。
だがでんきタイプには強豪が多く、進化形が追加されるまで不憫な状態であった。
2018年11月15日にエレキブルが実装され、晴れて日の目を見るようになった。
ただし入手は簡単ではなく、エレブー自身のレア度は高いので要注意。
幸いにして巣がある他、不定期でレイドボスにも選ばれている(ランク★★)ので見かけたら挑んでおきたい。
また、2020年11月15日に開催されたコミュニティ・デイではエレブーがターゲットになり、当日は世界中に大量のエレブーが出現した(ご多分に漏れず色違いの出現率も上がった)。この時に精力的にエレブーを集めておいたならば、今後育成や進化には苦労しないことだろう。
ポケモン不思議のダンジョンでは
マグナゲートを除く作品に登場しているが、最もプレイヤーの語り草となっているのは探検隊シリーズにおけるレベル1ダンジョンにおける性能と思われる。
というのも、進化前後のエレキッド、エレキブルが比較的まともな初期能力値であるのに対してエレブーのみ体力、攻撃、防御、特攻、特防の順に11-11-0-11_1という全ポケモンの中でも屈指の打たれ脆さを誇る能力値という惨状となってしまっている。
当然レベル1ダンジョンの適正ランクは最低クラスの評価を下されているものの、攻撃性能は最低限あることに加えて極めて高い威力を誇るきあいパンチをわざマシンにより習得できる他、レベル20前後以降になると大幅に能力値が上昇する点も相まって完全な逃げに徹せずとも攻略は充分に可能な部類ではある。
育てば初期の貧弱さが嘘のように強くなり、(ルールの優しいゼロの島南部であれば)理不尽な難易度という程でもない点や、初期ステータスが上記にもある通り0と1のみで構成された謎の美しさ、強そうな外見とのギャップからか挑戦するユーザーもそこそこ多く、同ランク帯のポケモンの中では飛び抜けてクリア報告が挙がっている。
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