「は?あのケツがいいんだろうが」
概要
プロフィール
本作のヒロイン。
舞台となるアヴァルロスト皇国の魔導最高位「王家の杖」を代々継承する貴族アーヴォルン家現当主……であるが、彼女の父ハウディ・アーヴォルンが現「杖」シャウハ・シェムハザールに敗北したことで、現在は没落した田舎貴族扱いである。亡父の汚名を雪ぎ、現『杖』シャウハの方針である「王侯貴族による魔法技術の独占」を止め、アーヴォルン一族のモットーたる「魔法による国民全てへの奉仕」を成就させることが夢。
その目的のために、執事ポセイドン(若い頃はイドラの祖母と同じパーティメンバーであり、先々代からアーヴォルン家に使えている)のツテで手足となる冒険者を募っていたが、異世界から転移してきた主人公浅垣灯悟/キズナレッドと出会い、自身の夢に感銘を受けた彼と「絆」を結ぶこととなる。冒険者としてのランクは登録したばかりなので見習い扱いのE。職業は大魔導士。
そんなこんなで(灯悟のドジでクエストには毎回失敗しつつ)名を知られるようになっていった矢先、第三皇女テルティナ・リズ・ワーグレイ・アヴァルロストとその従者ロゥジー・ミストからの依頼で、国に跋扈する魔力の種の回収作業への協力を依頼される。イドラとしても「杖」奪還の為に王族とコネクションを築くのに躊躇は無かったため、これを受諾。以降はこの4人+αで冒険を進めていくこととなる。
容姿
意志の強そうな太い眉と吊り上がった赤い目が特徴的な美少女。髪は黒だが、ピンク色のグラデーションになっている。灯悟曰く美人系。
16歳とは思えないほどの巨乳であり、腹筋もうっすらと縦に割れているパーフェクトボディ。本人はテルティナのようなスレンダーで均整の取れた体型に憧れている。
普段から上半身はマント状のローブとビスチェだけという極めて高い露出度の服装を着用している。その露出度の高さは、記憶喪失になったテルティナから「露出狂痴女」呼ばわりされるほど。
何故このような格好をしているかというと祖母や母、先祖も代々この格好だった為、アーヴォルン家では普通なのかもしれない(もちろん男性はオーソドックスな魔法使いっぽい服装をしている)。ちなみに真冬の雪国で雪に埋もれても平然としていた(むしろ、イドラより布面積が多い灯悟の方が寒がっている)。
というより、本作の世界ではイドラ以外にもビキニ衣装姿の登場人物がおり、場合によってはイドラ以上の露出度のキャラもいる(灯悟が最初に仲間になったパーティの女戦士トパーズ等)。
なお、灯悟の好みは「美人で巨乳なボクっ娘」であり、ボクっ娘以外は当てはまっている。現にコミック3巻にて、ちょくちょくイドラの巨乳をチラ見していた事が発覚した。
ギャグシーンの際はかなりデフォルメな姿で描かれる事が多い。
人物像
ギルドマスター曰く「魔力」「知力」共にステータスは最高水準。天才的な魔導技術を有し、「戦術」的には極めて高度な慧眼を持つ。その優れた洞察力と深い知識により、敵の攻撃を見抜いて適切な対応で仕留める、という点においては、脳筋熱血漢の灯悟には欠かせないブレインと言える。
…が、「戦略」に関して言えば、やはりまだ16歳の少女であることもあり、「青」く「浅」い。プライドの高さと亡き家族への深い愛情故に、些細なことで感情的になり、目先の事に気を取られてしまう事も多々見受けられる。
自身の夢である「杖」の施策に関しては、シャウハ(が過剰なまでの露悪的リアリストであることもあるが)からは鎧袖一触されてしまうほど見通しが甘く、穴を塞ぐ次善策も考えていないなど、未だ道半ばのままで暗中模索している状態である。
現在は灯悟のアドバイスにより、シャウハのやり方を認めつつ、エルフから刻印魔法を学ぶなどして見聞を広めている最中である(事実、エルフの里の事件後ではシャウハに言い返すくらい成長している)。
だが、一人で出来ない事があるのは世の常。そんな彼女の傍らに立つのが、世界一の寂しん坊であることは、イドラにとっても幸せであった。
数多の戦いを乗り越えていくうちに、その絆は絆の先へと進んでいる。なお、第8話にて左手薬指を怪我した際に灯悟に絆創膏を張られており、それ以降は浄化魔法と保管魔法で絆創膏を大事に張り続けている(なお、本作の世界では結婚指輪は花の蔓のように指に巻けるものなら何でも成立する)。
また、灯悟が行うスーパー戦隊あるあるに対するツッコミも兼ねている(イドラもボケた際は、テルティナがツッコむ)。
ちなみにケツフェチである(冒頭の台詞も、キズナレッドの尻をプリケツと馬鹿にされてキレた時の台詞。……いやまあ、尻がいいスーツアクターもいるにはいるけど)。
家族など
- ハウディ・アーヴォルン
父親。先代の「王家の杖」であるが、彼がその座を追われ、不遇の中で亡くなったことが、いまのイドラの行動原理に繋がっている。
座を奪われた事については自分の実力不足と見做し、シャウハの事は恨んでいなかった。
魔術の勉強ばかりで友達ができない娘を心配しているが、悪い虫がついたら去勢させようと考えている。
- テレサ・シェムハザール
母親。8巻のオマケで若い頃の姿と名前が登場。イドラと因縁の深いシャウハと同じ苗字であるが、イドラがその点に特に言及していないことから、直接の関係性は無いと思われる。
シャウハの経歴も考慮すると「シェムハザール一族」のような、血縁が非常に広い魔導の一族がいるのかもしれない。
- キャスパー・ワイアット
祖父。8巻のオマケで登場した若い頃の姿は、イドラによく似た太眉で女顔の美少年。よく女と間違われて時に女装もさせられてしまい、その姿を見たとある人物の性癖をゆがめている。
優秀な魔導士でもあったようで、当時アヴァルロスト皇国に紛れこんでいた魔王族に気づき、後の妻となる冒険者などの協力で追放することに成功している。
- 祖母
氏名や詳細な容姿は不明。上記の祖父、キャスパーがアーヴォルン姓でないことから、こちらがアーヴォルン一族だったと考えられる。冒険者をしていたときにキャスパーと知り合い、協力して魔王族を追放した。
能力・使用魔法
基本技
セルシウススパイク
氷の棘玉を作り出し、前方の敵を串刺しにする。
ウンディーネスクリーム
水の竜巻を噴き上げドリルのように相手の身体を貫く。
オーバー・シェイド
闇を展開して魔力を遮断するドーム状のバリアを張る。触れた物体は高速回転するコマに触れたかの如く弾き飛ばされる。あまり長い時間は展開できない。
イフリート・ブロウ
拳型の巨大な炎の本流で相手をぶっ叩く。空中でも使用可能。
モグラのような土の精霊の力で、地面にトンネルを掘る。
ドリルノーム・ダイバー
ドリルノームの強化技。より巨大なドリルを作り出し、地中から飛び出して敵をそのまま貫く。
ヒール・オー・ウィスプ
キラキラと輝く光の玉を飛ばし、触れた相手を回復させる治癒魔法。
応用技
アーヴォルン式緊急キズナワープ
マナメタルと絆創ブレスを連動させ、遠方にいるレッドを転移させる。
爆砕魔法
エルフの郷の刻印魔法を会得して使用。
エレメンタル・キズナ・リビルド
アジール暴走体との戦いで使用。ラーニャのアジールへの「絆」と、レッドへの「信頼」により生まれたマキシマム・キズナカイザーの新技。新武器「ホープフル・キズナセプター」を用いてイドラの魔力により砂となって離散したアジールの魂を一カ所に収束させた。
余談
実は並行世界でも存在し、どの世界においてもその世界の灯悟の大切な人であることには変わらない。
声優を務める稲垣好は、以前は絆創膏がトレードマークの主人公を演じていた。
関連イラスト
関連項目
戦隊レッド異世界で冒険者になる - 戦隊レッド異世界で冒険者になるの登場キャラクター一覧
以降はコミック8巻のネタバレにつき注意
「絆装チェンジ!!」
「意志を紡ぎ、未来へ繋ぐ、相生の魔導士」
「キズナメイガス!!」
- キズナメイガス
最終決戦にて、魔王の愛し子の1人であるシャウハと対決することになったイドラが、マナメタルで絆ブレスと絆装甲を自作して変身した姿。
その姿は魔法使い姿のキズナファイブというべき姿であり、色は紫。
その姿を見たシャウハは、今は亡きキズナシルバーの姿が重なって見えたことに動揺した(デザインもレッドとシルバーのデザインを掛け合わせたものになっている)。
魔法の力による異世界の技術の再現だが、絆エネルギーとの組み合わせであるため、魔法を消滅させる王家の杖の力を無効化できる。
更にエレメント絆装甲を使うことで、エレメンタルキズナマスターの合体に使われた精霊型キズナビーストを等身大で扱うことができる(流石にパワーはロボ時より低くなっているが)。