データ
初出 | ルビー・サファイア |
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効果 | 捕まえる 野生のポケモンが 弱いほど 捕まえやすくなる ちょっと変わった ボール。 |
英語名 | Nest Ball |
概要
初登場はルビー・サファイア。1個1000円。
捕まえたい野生のポケモンのレベルが低ければ低いほど捕まえやすくなるという性能を持つ。
Lv30以下(第4世代までは30未満)のモンスターに対して効果があり、レベルが40よりも1低くなるにつれ1%づつ捕獲率が上がる。
レベルが低いほど効果が高くなり、Lv20以下に使えばハイパーボールを、Lv10以下に使えばダークボール・ネットボールを、Lv5以下に使えばダイブボールを超える。よって場所を選ばずにLv1~20のポケモンを捕獲するにはもってこいのボールといえる。
一方で、野生ポケモンのレベルが20台後半になるストーリー中盤以降においては、捕獲率が殆ど上がらなくなり、捕獲率がハイパーボールはおろか通常のモンスターボールと変わらなくなってしまう。
購入可能になるのはだいたいストーリー中盤以降であるため、その時期に出現する野生のポケモン(だいたいレベル30代前後)には使えないというジレンマを抱えているボール。
基本的には、序盤エリアで取り逃したポケモンの捕獲や、釣り中やなみのり中に出現する低レベルのポケモンを捕獲する際に使用される。
一応、理論上ではレベル1のポケモンに対して使えば捕獲率が最大の4倍になるが、通常野生で出現するポケモンは最低でもレベル2なので、現時点ではこのボールを捕獲率最大で使用できる機会は存在しないと言っていい(一応、『プラチナ』ではレジギガスがレベル1で出現するが、第四世代の補正率では最大で3.9倍くらいにしかならない)。
自分のポケモンと野生のポケモンのレベル差が小さい、またはこちらのレベルが低くても捕獲率が上がるという点はレベルボールより優れているものの、やはりコストパフォーマンスが良いとは言えないボールである。
通称「ガンテツボール」の一つであるレベルボールと効果が似ているが、相手のポケモンのレベルが自分のポケモンより低いほど捕まえやすくなるレベルボールとは異なり、このネストボールは自分のポケモンのレベルは考慮されない。
サン・ムーンおよびウルトラサン・ウルトラムーンでは、スカル団のしたっぱたちがこのボールを使用している。
ネームドキャラでは、ポケモンSVのDLCに登場するタロがこのボールを使用している。
ポケモンカードにおいて
『自分の山札にあるたねポケモンを1枚、ベンチに出す。そして山札を切る。』
DPシリーズ以前のスーパーボールと同様の効果である。
ゲーム版での感覚だと「弱い未進化のポケモンを出すのだから妥当では?」と思うところだろうが、実際は「exポケモンをはじめとする強力なカテゴリであろうとたねポケモンでさえあれば即座にサーチして出せる」というなかなかクレイジーな様相を呈している。現在のルールではタッグチームGXですら対象となる。
これだけ見るとかなり有用そうに見えるが、一方的に猛威を振るえているわけではない。
このカードは『ベンチに出す』という効果であり、一般的なボール系のカードは『相手に見せてから、手札に加える』である。この違いは、ネストボールは「手札に加える」という過程を経ないため、『手札からベンチに出したとき』が発動条件になる特性が使えない。
カプ・テテフGXなどこれがデッキの要になるカードは少なくなく、より条件がきつくてもそれ前提のデッキ構築にすればいいということでハイパーボールなど別のグッズを使うほうがメジャーという状態になっている。
後に「スターターセット テラスタイプ:ステラ ニンフィアex」にて山札からたねポケモンを好きなだけ選び、ベンチに出すことができるほぼ上位互換のグッズ「プレシャスキャリー」が登場。
しかし、あちらは全てのACE SPECからデッキに1枚しか入れる事ができない「ACE SPEC」の1枚であり、デッキによっては「パーフェクトミキサー」等の別のACE SPECを優先したい場合も多く、こちら使用する価値は残されている(もっともプレシャスキャリーもネストボールと全く同じ問題を抱えており、「採用するACE SPECに悩んだらとりあえず入れとけ」なカードでは決してないのだが)。
余談だが、現在のスーパーボールは『山札を上から7枚見てその中にポケモンがいれば、1枚のみ相手に見せてから手札に加えてよい』という昔のマスターボールと同じ効果であり、一番最近のマスターボールは任意のポケモンをサーチできるが、デッキ中に1枚しか入れることができない。
カードゲームにおいてはトラッシュ(墓地)送りというコストがメリットになることが珍しくないので、それ込みでなおかつ4枚積みも出来るハイパーボールが強すぎるというのは変わらないが。