「お前の恐怖、私がいただく!」
CV:山田美穂
登場話数:第三十二章「友情の機動馬」
概要
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、イリエス魔人族に属する魔人の一人。
作中でも数少ない女性型の魔人であると同時に、同じく魔人族に属していたメドウメドウの妹に当たるが、作中においてはその点についてブクラテスが言及した程度で、特にエピソードそのものに密接に絡む要素などとしては扱われていない。
見た目もメドウメドウのそれに近似したものとなっている一方、同様に蛇の群れと化している金髪はサイドに結い上げられており、それ以外にも紫の体色や仮面、肩周りなど一部の形状に姉との差異が見られる。
得物としてこちらも姉と同様の鞭を振るう他、幻覚を見せて相手を翻弄する戦法も得意とする。さらに「ゴルゴンディア」と呼ばれるコブラ型のバイクを、自らの専用マシンとして所有しており、これを用いての突撃は銀河の戦光すらも弾き返すほどの威力を発揮する。
作中での動向
今日も今日とて箱の中の金貨に見惚れ、これを一枚たりとも減らしてなるものかと嘯くイリエスであったが、その様を見ていたシェリンダからは「ただ見つめているだけじゃ、褒美の金貨は手に入らんぞ」と痛烈なツッコミを入れられ、ゼイハブからも「ただがめついだけの行動隊長じゃねぇってこと、見せてもらわねぇとな」と発破をかけられることとなる。
そのような状況下で、次なる作戦実行役として送り込まれたのがメルダメルダであり、夜な夜な人々を襲っては胸元のペンダントにこれを封じ、「恐怖に怯える22人の人間」を生贄として魔獣ダイタニクス復活を狙った。が、その過程でターゲットの一人として連れ去った女子高生の百合子は、偶然にもリョウマと関わりがあり、さらにその百合子を介して兄の一郎もリョウマと親しくなっていたことから、メルダメルダは百合子を助け出そうとする一郎からの挑発を受けることとなってしまう。
それでも所詮一般人が魔人に立ち向かうのは無謀でしかなく、メルダメルダは一郎を窮地に追い込むのだが、そこにギンガマンが助けに入ったことで、乱戦の最中にギンガレッド(=リョウマ)によってペンダントを奪い取られるという失策を演じてしまった。 しかしメルダメルダもこの事態を前に、
「おのれ!こうなったら・・・出でよ、ゴルゴンディア!」
と、自らの愛車であるゴルゴンディアを召喚、ペンダントに封じられた人々諸共ギンガマンを抹殺しようと突撃、これに対抗して繰り出された銀河の戦光さえも打ち破るという手強さを示してみせた。
そこへリョウマを助けようと一郎がバイクで駆けつけ、その蹴りによって資材の山へと衝突させられるという思わぬアクシデントが発生。結果、自身の邪魔をした一郎をも始末せんと、彼に矛先を変えてバイクチェイスを繰り広げ、再度これを追い詰めるに至る。
しかしこの間、ヒュウガと黒騎士ブルブラックの魂の導きにより、ギンガマンがギンガの光を機動馬ガレオパルサーへと実体化させており、すんでのところでこれを駆って駆けつけたレッドに止めを阻まれると、そのレッドとのバイクチェイスの果てに必殺の「獅子の装光」を喰らい、ゴルゴンディア諸共吹き飛ばされてしまった。
ペンダントの中に閉じ込められた人々も解放され、作戦が完全に失敗を迎える中、なおも巨大化して超装光ギンガイオーを幻覚で翻弄してみせたものの、驚異の集中力を誇るギガライノスにはそれも通用せず、体当たりで弾き飛ばされた挙句に銀河大獣王斬りで敗北を喫したのであった。
備考
デザインはメドウメドウと同じく下條美治が担当。番組後半に登場する怪人の定番である、デザインの一部流用であることが明確にされており、怪物要素が減ってしまうのは残念と前置きしつつ、バイク乗りという点を考慮して髪や肩のボリュームを少なめに、かつ足回りもブーツ状に処理されている。姉妹共に顔の下半分が露出したデザインとなっているものの、女優による顔出しという路線は当初から考えていなかったという。
専用マシンであるゴルゴンディアのデザインは頼兼和男の手によるもので、ガレオパルサーの初戦の相手として「ヘビっぽい感じ」のバイクをデザインしてほしいとの依頼を受けて起こされたものである。プロデューサーの髙寺成紀の拘り故にフロントカウルのデザインがなかなか決まらず、度重なるリテイクを経てようやくOKが出たものの、造形段階でさらにアレンジが加わったらしく、リアへと伸びる4対のマフラーの配置が異なる他、件のフロントカウルに至ってはほぼほぼ別物となっている。
CV担当の山田は、『超力戦隊オーレンジャー』(マルチーワ役)以来のスーパー戦隊シリーズへの参加であり、さらに翌年の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』にも、大魔女グランディーヌ役として連続で登板することとなる。
関連タグ
バラクローズ バラガード 武者人形オルグ カゲカムロ ユメバクラ スターグル:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、CV担当が翌年度の作品にて敵首領(もしくはラスボス)を演じた戦隊怪人達
メデューサメギド:『仮面ライダーセイバー』に登場する敵怪人の一体。その名の通りメドゥーサをモチーフとする他、姉妹怪人であるという点でも共通項を有する
王蛇サバイブ:『仮面ライダー龍騎』に登場するヒーロー、およびその強化形態の一つ。派生展開限定ではあるものの、メルダメルダと同様にコブラを模したバイクを駆るという点で共通している