「ハハハハハッ!死ね、オーレンジャー!」
登場話数:第8話「激突!! 超巨大戦」、第33話「5大ロボ大暴れ」
概要
皇帝バッカスフンドがドローラ星から呼び寄せたマシン獣。「ドローラ星にいるとっておきの荒くれ軍団」との触れ込みで登場し、バラノイアの支配領域が月面のみならず様々な惑星に及んでいるという事実を、視聴者に示した存在でもある。また作中で初めて、巨大化エネルギーを使用し等身大の状態から巨大化したマシン獣でもある。
ゴーグル状の両目や、口元と胸部を繋ぐパイプ、それに後述のミサイル基部のウィングなど、白を基調としたボディの随所に戦闘機や、パイロットスーツを思わせる意匠が盛り込まれているのが特徴。自身も大気圏内や宇宙空間での航行能力を備えている。
両肩に一基ずつ搭載された巨大ミサイル、両腕のミサイルポッドで武装している他、格闘戦もこなす等遠近両方に隙のない性能を発揮。腹部からは鎖を発射し、相手を拘束することもできる。この他戦闘能力とは関係ないものの、等身大時には背面にバラノイアの紋章が刻印された旗も掲げていた。
デザインは大畑晃一が担当。兵器的なモチーフということで、大畑にとってもマシン獣のデザインの方向性をややつかめたという一体であり、当初はより込み入ったディテールも盛り込まれていたものの、最終的には線を減らす形で決定稿となったという。デザイン画稿では脛の側面にもウイングがあるのが確認できるが、こちらは造形段階でオミットされている。
背面の旗は当初のデザインには存在せず、巨大化した状態で掲げられるアイテムとの想定で後から別途デザインが起こされたものであるが、実際の使われ方については前述した通りである。
声を担当した鳥居は、以前にもガンギブソン(『特捜ロボジャンパーソン』)を始め東映特撮に複数出演実績があり、スーパー戦隊シリーズへの出演は本作が初にして2023年現在唯一となる。
作中での動向
オーレンジャーロボの登場を受け、バッカスフンドは自らバラクティカ艦隊を率いて東京を攻撃するが、これを迎え撃ったオーレンジャーロボの奮戦の前に、バッカスフンドの乗っていた旗艦にも被害がおよび、不本意な撤退を余儀なくされてしまった。
この事態を受け、怒り心頭のバッカスフンドが呼び寄せたのがバラミサイラーであり、地球降下後に早速ミサイルでの破壊活動を開始。駆けつけたオーレンジャー相手にも一歩も引かぬ等、艦隊戦に続いて前線に赴いたバッカスフンドの眼前でその実力を見せつけるが、レッドが反撃のため繰り出した「秘剣・超力ライザー」によって深手を負ってしまう。
しかしその間、バラノイアではオーレンジャーロボ対策のため、アチャとコチャに改造手術が施されており、手術が完了した両者は満を持して登場するとバラミサイラーに巨大化エネルギーを注入、改造の成果を遺憾なく示してみせた。
対するオーレンジャーもオーレンジャーロボで立ち向かうが、巨大化したバラミサイラーの猛攻の前に劣勢に立たされ、ついには鎖でオーレンジャーロボを拘束し、そのまま太陽へ運んで投げ込むに至る。
さしものオーレンジャーロボも太陽の超高熱の前にはひとたまりもないと、勝利を確信していたバッカスフンドとバラミサイラーであったが、その確信を裏切るかのようにオーレンジャーロボは、絶体絶命の状況に陥りながらもヘッドチェンジシステムをフルに活用して太陽からの脱出に成功。再びバラミサイラーの前に立ち塞がる。
前の戦いとは反対にスーパークラウンソードや、モアキャノン、レオンビームといった連続攻撃で終始圧倒された末、止めのクラウンファイナルクラッシュを叩き込まれて爆散した。
物語後半でバッカスフンドによって「超マシン獣」として強化再生された際には、「神様からのプレゼント」の強奪やアジト崩壊後のブロッカーロボとの戦闘などにおいて、超マシン獣軍団を率いるリーダー格のような描写も散見されたが、アジト脱出後の戦闘ではレッドブロッカーと空中戦を繰り広げ、宇宙空間に戦場を移しての激戦の末に巨大スターライザーの刺突で腹部を貫かれ、そのまま宇宙の塵と消えたのであった。
関連タグ
超力戦隊オーレンジャー マシン帝国バラノイア マシン獣 ミサイル
ボンバー・ザ・グレート:物語後半に登場した幹部怪人の一人。バラミサイラーと同様にミサイルをモチーフとしているが、よりストレートにモチーフが押し出された出で立ちとなっている
マルチーワ:同じく物語後半に登場した幹部怪人の一人。こちらは女性型のマシン獣という相違点を有しつつも、他惑星から招集された、大気圏内や宇宙空間での航行能力、高い射撃能力と格闘能力など、多くの共通点を持つ
ミサイルザリガニ:スーパー戦隊シリーズにおける、ミサイルモチーフな怪人の先輩
ミザルス、ハッシャボタンリガニー/ハッシャリガニー:同シリーズにおけるミサイルモチーフな怪人の後輩達
オーグリーンは死にました:本作に関連した都市伝説の一つ。バラミサイラーの登場エピソードであるTVシリーズ第8話放送の翌々日に起こった、村井秀夫刺殺事件に端を発したものであるとされる