クランチュラ「(闇エナジーが)貯まった! 出番だ、ハッシャリガニー!
以前のハッシャボタンリガニーは、ボタンを押す前にやられてしまったからな。 今度はボタンが無いから、発射し放題だ~!」
データ
身長/50.8m
体重/1993.0t
闇獣/リガニー
邪面/発射→弾丸やミサイルの打ち出しを現す地球の概念
ハッシュタグ/#マシュマロ邪面 #発射 #ボタン無し改良版 #魔進マゼラン #マゼマッゼ #フルブラストアクション
概要
クランチュラが、ザリガニに似た闇獣・リガニーに地球の概念「発射」を模した邪面を被らせた邪面獣。
邪面は以前出現したハッシャボタンリガニーの邪面とほぼ同じだが、一つ目にも見えた正面のボタンがカバーで覆われた外見となっていて、仮面としての顔が無くなっている。
ハッシャボタンリガニーの最大の弱点であった、ボタンを押さなければミサイルを発射出来ないと言う点を解消し、0.001秒のスピードで超火力のミサイルを無尽蔵に連続発射出来る様になった。これによる絨毯爆撃や飽和攻撃を得意とするが、ミサイルの発射・次弾装填機構に不調が生じるとミサイルを撃てなくなり、リガニー由来の突進しか出来なくなってしまう。
要はリガニーの安定性のあるボディを用いての移動砲台として運用する思惑で生み出されたと推測されるが、直接戦闘では飛び道具のミサイルと肉弾戦が得意なリガニーの適性が噛み合わない欠点がそのままになっていた。
一見では、召喚の下準備となる作戦で優良に行動出来た邪面師マシュマロ邪面と全く真逆の立ち位置であるも、仮想敵のキラメイジンが近接武装偏重であるので、実戦ではミサイルの弾幕で距離を詰める隙を与えないで圧倒する運用方法で欠点を無視出来る。
ハッシャボタンリガニーも本来、この方向性での運用が想定されていたと考えられ、変な拘りを捨てて攻撃手順をスムーズにしたクランチュラの改良は英断だった。
総評して、地球侵略の一番の障害であるキラメイジャーを魔進ロボットごと確実に仕留める為に用意された邪面獣であり、召喚すれば相手の手出し出来ない距離から一方的に殲滅可能な、安牌の手駒であった。
しかし当のキラメイジャーには、閃きによりキラメイストーンからキラメイ魔進を生みだし変形能力も与えられる充瑠/キラメイレッドがいた事をクランチュラが失念していたので、レッドの閃きで新しいキラメイ魔進が遠距離武装に変化すると言う突破口で攻撃面の優位を覆されてしまった。
活躍
邪面師マシュマロ邪面の『地獄マシュマロ化作戦』によってマシュマロに変えられた人達から召喚用の闇エナジーを捻出、規定量に達した所をクランチュラの手で送り出された。
登場直後にマシュマロ邪面を盛大に巻き添えにしつつミサイルで周囲を破壊、その勢いで生身のままの瀬奈と宝路に狙いを定めるが、ここで充瑠の閃きによりライムキラメイストーンが魔進マゼランに変化。それが放出したスーパーコンクリートを邪面に浴び、ミサイルの発射機構を固められて立ち往生した。
しばらくして繰り出されたキラメイジンに対し、浴びたコンクリートを何とか壊してミサイルの弾幕を浴びせ圧倒。しかしすぐに充瑠/レッドが再び閃いてマゼランを装備、キラメイジンマゼランを誕生させる。これへ怯まずミサイルを撃つも、相手はイエローの操作でミサイルを撃ち落としつつの銃撃で邪面を攻撃、そのダメージでミサイルを使用不能にされてしまう。
これに怒ってがむしゃらに突進するも、グリーンの操作で走りながらのマゼランシュートを一方的に喰らってしまう。最後はそのまま、『マゼランフルブラスト』を止めに撃ち込まれて敗北、マシュマロ邪面が倒されると同時に爆散した。
余談
侵略ゲートを作り出す邪面師と紐付いたモチーフの邪面を被っている邪面獣だが、今回で初めてモチーフが共通しない組み合わせ。
このパターンは『大戦隊ゴーグルファイブ』に登場する初期のモズーとコングを思わせる。なおこちらと違い、既存のスーツの使い回しなのでスーツ製作に2体分の予算が掛かってしまう事はほぼ無い。
おそらく邪面の元となった概念の理由は前回瞬殺されたハッシャボタンリガニーでの反省点を考慮した点とマシュマロ邪面対策に為朝が用意したアイスバレット(冷凍弾)を撃った(発射した)事、お笑い芸人の罰ゲームネタである、発射して口に入れるマシュマロキャッチを使った考え方と考えられる。
及び今回の巨大戦では、キラメイジンがビル街を動き回りつつのガンアクションを披露しており、キラメイジャーと同じく荒川稔久氏がメイン脚本を担当した『特捜戦隊デカレンジャー』のデカレンジャーロボを連想させる。
加えて必殺技のシークエンスが明らかにジャスティスフラッシャーのオマージュ、技名に到ってはデカレンジャー劇場版のタイトルそのままである。
関連項目
発射(正確にはミサイル砲台) ハッシャボタンリガニー
ワナゲヒルドン:前話の邪面獣で、器物(達磨)に変えた人間より捻出した闇エナジーで召喚された。同エピソードでクランチュラが手に入れたマシュマロを気に入った事が遠因でハッシャリガニーが召喚されたのだが、その為の闇エナジーを手に入れる方法はワナゲヒルドンの時とほぼ同じ手段を再生産した物とも言える。
ジャグチヒルドン:充瑠の閃きで優位な状況を引っ繰り返された、最初の邪面獣。
ラガーリガニー、キャッチャーリガニー:充瑠の閃きで生まれた新戦力の前に敗北した、過去のリガニー系邪面獣。
マンリキシェルガ、レーネツダガメス、ディーゼルバスラ:同じく充瑠の閃きで生まれた新戦力の前に敗北した、その他の邪面獣。また、レーネツタガメスはハッシャリガニーと同じく『概念』がモチーフとされている。
キョウリョクセッチャクザイシェルガ:素体どころか邪面も使い回して再登場した共通点がある。