概要
1995年に放映された特撮番組『超力戦隊オーレンジャー』で放送されたという謎の回。
意味不明なストーリーかつ非常に残酷な描写、そもそも公式に存在しない回であるという謎のエピソード。
2010年代後半頃より語られるようになった。
内容
超力戦隊オーレンジャーのメンバーであるオーグリーン・四日市昌平が満員電車のような狭い空間で、まだら模様の怪人に包丁で刺される。非常にリアルな鮮血描写が流されその後画面が暗転し、白い文字で「オーグリーンは死にました」と表示された。
しかしその次の回ではオーグリーンは普通に登場していたのだった。
真相
この都市伝説を世に広めたのは小説家の朱雀門出氏であり、彼がCSで放送されたTV番組『怪談のシーハナ聞かせてよ』に出演した際、知人男性H氏から聞いた話として発表したのが初出とされている。朱雀門氏はこの話を実話怪談集『怪談五色 呪葬』に収録しており(収録時のタイトルも本記事名そのままである)、番組と書籍の内容がSNSに感想としてつぶやかれ、それが徐々に広まっていきネットロアとなったものだという。
そして、朱雀門氏がこの事実をまとめた電子書籍『「オーグリーンは死にました」考』執筆時に、改めて知人男性H氏から話を聞いたところ、彼は「もう自分の中では解決している」と言い、この件に関する自らの解釈を語り始めた。
それは別のTV番組の映像をオーレンジャーと混同していたというもの。『オーレンジャー』放送と同じ年である1995年に発生した、オウム真理教の幹部である村井秀夫が衆人環視の中刺殺されるという「村井秀夫刺殺事件」をテレビで偶然見ていたH氏が、そのショッキングなシーンから、脳が記憶を改ざんしオーグリーンであるかのように思ってしまったと言うのだ。
オウム幹部は「村井秀夫」、オーグリーン(四日市昌平)の演者は「正岡邦夫」で、なんとなく字が似ており、どちらも短髪で、青緑色の服を着ている。刺した人物もまだら模様に見える服を着ている。
朱雀門氏はそんな間違いをするものかと懐疑的だったが、H氏は「間違いない」としている(ただし、『「オーグリーンは死にました」考』はフィクションのように描かれており、異世界の存在を示唆するような結末になっている)。
念のために言うが
念のためにもう一度書いておくが、『超力戦隊オーレンジャー』にこんな回は存在しない。
もちろんオーグリーンが死ぬことはないのでこれから見る方はご安心ください。
関連タグ
- 殉職組:作中で実際に殉職したスーパー戦隊のメンバーたち。当然ながらオーグリーンは含まれていない。ただし、怪人や戦闘員が戦隊メンバーを殺害する展開は実在する。
- 超電子バイオマン・イエローフォー失踪事件:これは本当にあった怖い話。
- 結城凱:四作前のブラック。最終回で一般人にナイフで刺殺されるシーンが実際に放映された(ただし、上記都市伝説とは展開がだいぶ異なり、出血描写は無い)。
- アイアンキング:似たような背景で都市伝説が生まれてしまった作品。
- 行かなきゃ、タレント(ドラえもん):有名アニメ作品の都市伝説エピソード。