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台詞の全容

ジェットマンが激闘の末にラゲムを倒し、次元戦団バイラムを壊滅させてから三年後、嘗ての戦友だったレッドホークこと天堂竜と、同じく嘗ての戦友で元カノだったホワイトスワンこと鹿鳴館香の2人は結婚。某所の教会で式を挙げようとしていた。

戦いが終わり、元の気ままな自由人として生きていた凱は2人の結婚式へと向かう途中、2人を祝福する為の花束を求めて花屋に立ち寄るのだが、其処でひったくりに遭遇。追い掛けて叩きのめすのだが、逆上した相手に刺されて致命傷を負ってしまう。

ふらつきながらも結婚式に出席した凱は、竜に「顔色が悪いが大丈夫か?」と尋ねられても傷の事などおくびにも出さず、感慨深げにベンチで青く澄み渡る空を見上げてこう言い放った。

「何、例によって二日酔いさ。空が目に沁みやがる……綺麗な空だ……」

そしてベンチから香の事も祝福し、静かに目を閉じるのであった…。

当時はそのまま生死の是非は明かされなかったが、後に発売された総集編ビデオで竜と香が産まれてくる子供に凱と名付けており、ここから凱は死んだとファンからは思われていた。それは果たして20年後に的中し、『海賊戦隊ゴーカイジャー』第28話にてとうとう公式に死亡した事が明言された。

詳細は第28話の記事である「翼は永遠に」を参照して頂きたいが、当エピソードのラストにて凱は再びベンチで青く澄み渡る空を見上げながら、20年前と似た台詞をゴーカイジャーに告げて消えるのだった。

「綺麗な空だ…目に沁みやがる。分かってるな?お前らが守る番だ。あの空を……!」

その後

更に時が流れて30年後、『機界戦隊ゼンカイジャー』第18話にてレンアイワルドを攻略する為にゼンカイザーが鳥人戦隊ジェットマンのセンタイギアを使用すると、何と『ジェットマン』本編の最終回が再現された。敵であるレンアイワルドが凱でひったくり犯がブルーンと言う配役の下、脇腹を攻撃されたレンアイワルドが現実に引き戻されるとご丁寧にベンチの上で、其処からゼンカイザーとツーカイザーから止めを刺されるのだが、断末魔の叫びに「空が……目に沁みやがる……レン……アイ……」と凱の台詞を真似しながら爆散した。

余談

最終回での凱のラストドラマ『太陽にほえろ』で萩原健一氏が演じた刑事の最期のシーンへのオマージュであり、凱役の若松氏は後に萩原氏が死去した際、追憶のコメントを出している。

凱の最期の印象に隠れがちだが汎用性は意外と高く、涙が出る程悲しい時や辛い時に空を見上げたり、青い空の美しさに感嘆する他、Pixivでは素晴らしい青空のイラストのタグにも使えるだろう。

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空が目に沁みやがる
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