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萩原健一

はぎわらけんいち

萩原健一とは、日本の俳優、歌手。グループサウンズ時代にアイドル的人気を博した後、俳優として活躍した。(1950年-2019年)
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概要編集

本名:萩原敬三

生没:1950年4月8日-2019年3月26日


ニックネームショーケン(「小さいケン」の意)。

ザ・テンプターズボーカルとしてグループサウンズ時代にアイドル的人気を博し、後には俳優としても活躍。そのアドリブを駆使した演技は同世代・次世代問わず様々な俳優に影響を与えた。

一方で繊細な気性のため奇行も目立ち、その生涯は晩年に差し掛かるまで度々のスキャンダルのつきまとうものでもあった。萩原も後述の冨田との結婚に際し、「ジェットコースターのような人生」とそれまでを振り返っている。


来歴編集

1950年4月8日、埼玉県与野町(現:さいたま市)に誕生。私生児だった。名前は「敬三」なのに何故か「ケンちゃん」と呼ばれていた。


1965年、ザ・テンプターズが大宮駅前のダンスホールに出演した際、リードボーカルの女性が体調不良で出演できず、インストのみのステージだったため客席からブーイングがおきた。そのためザ・テンプターズが荷物番を務めていた少年たちの中から萩原を指名してステージに上げ、ボーカルをとらせた。

1966年、ザ・テンプターズのリードボーカルが脱退したため萩原が正式にメンバーに加入。

1967年、ザ・スパイダース田邊昭知にスカウトされ、ザ・テンプターズが弟分バンドとしてデビュー。

1968年、萩原がリードをとった『エメラルドの伝説』がオリコン1位の大ヒット。その後グループサウンズ・ブームは終焉に向かう。


1970年、ザ・テンプターズが解散。

1971年、元・ザ・テンプターズの大口広司、元・ザ・タイガース沢田研二岸部一徳、元・ザ・スパイダース大野克夫井上堯之ロック・グループPYGを結成。しかし、萩原は映画監督を志すようになる。

1972年、映画『約束』(松竹)に出演し俳優として高評価を得る。同年中にテレビドラマ太陽にほえろ!日本テレビ)のマカロニ刑事早見淳)役に抜擢され、PYGは事実上解散する。

1973年、1年に亘って出演した『太陽にほえろ!』を、殉職という形で降板。通り魔に刺殺されるという展開は視聴者の話題を呼んだ。

1974年、テレビドラマ傷だらけの天使(日本テレビ)に主演。同年には『勝海舟』(NHK)にて大河ドラマデビューも果たし、以降も大河ドラマへは最晩年に至るまで複数作に亘って出演。

1975年、テレビドラマ『前略おふくろ様』(日本テレビ)に主演。音楽活動を再開。モデルの小泉一十三と結婚。

1978年、小泉一十三と離婚。

1979年、シングル『大阪で生まれた女』をリリース。

1977年、映画『八つ墓村』(松竹)に出演。


1980年、女優のいしだあゆみと結婚。

1982年、映画『誘拐報道』(東映)に主演。

1983年、映画『もどり川』(東宝東和)、『竜二』(東映セントラルフィルム)に主演。大麻所持で逮捕され、懲役1年・執行猶予3年の有罪判決。

1984年、いしだあゆみと離婚。飲酒運転で人身事故を起こし、業務上過失傷害罪で逮捕。

1985年、女優の倍賞美津子との2ショットを週刊誌に撮られ、カメラマンと編集者に暴行を加えて書類送検。

1987年、シングル『愚か者よ』をリリース。近藤真彦との競作でもあり、近藤の歌唱によるバージョンは萩原のそれに先行して、『愚か者』としてリリースされている。


1991年、真珠腫性中耳炎を発症。その影響で当時出演中であった『太平記』(NHK)を途中降板。

1993年、四国八十八箇所お遍路

1996年、ヘアメイク・アーティストの由紀と結婚。


2004年、交通事故を起こし業務上過失致傷罪で逮捕。映画『透光の樹』で監督・スタッフ・共演者への暴言・暴行を繰り返した末途中降板し、ギャラの返還に関しプロデューサーに脅迫電話をかけたため恐喝未遂容疑で告訴され、翌年逮捕。

2006年、由紀と離婚。


2011年、モデルの冨田リカと結婚。

2018年、自身のレコードレーベルとして「Shoken Records」を設立。同年5月9日には『Time Flies』をリリース、22年ぶりとなるシングル曲でもあり、全収録曲の作詞作曲を初めて萩原自身が手掛けた。

2019年3月26日、GIST(消化管間質腫瘍)のため死去。68歳没。既に主要な場面の収録を済ませ、出演を控えていた大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の高橋是清役が遺作となった。


関連タグ編集

歌手 俳優 ショーケン


沢田研二:日本の歌手・俳優の一人。萩原とは前述の通りPYGに共に所属していた他、俳優としても『太陽にほえろ!』などで共演経験を持つなど、様々な面で関係の深い人物として知られる。

松田優作:沢田とともに萩原のライバルと称される。こちらの共演は『太陽にほえろ!』第35話「愛するものの叫び」のみで、当時松田は役所の職員役で出演しており、萩原の降板後ジーパン刑事としてレギュラーとなる。

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