概要
スカイフォースによって建造されたハイテク科学基地。
アース・シップが次元戦団バイラムによって破壊された後、生き残った小田切長官の元、ジェットマンの本拠地として位置付けられることとなった。
基地内部には、その中枢を担う司令室(※)を始め、ジェットイカロスを始めとする各種メカニックのメンテナンスを行う地下格納庫や整備工場、負傷したメンバーや民間人の治療に当たるメディカルルーム、それにトレーニングジムなどといった、ジェットマンに必要な各種設備が完備されている。地下格納庫は地上の外観以上に広いスペースが確保されており、ロボ形態の3大ロボを並べた状態で整備することも可能となっている。
これらの施設機能は、コンピューターによる自動制御・管理が徹底しているためか、ジェットマンの5人と小田切長官以外の常駐メンバーは作中には登場していない。また、各スペースは赤外線センサーで厳重に守られているが、作中ではロッカールームに設置されていた自動販売機が、グレイの送り込んだ次元虫によってジハンキジゲンへと変貌した他、隕石ベムとの戦いに際してそのコアがジェットイカロスを介して内部に潜入、破壊工作に及んだこともあるなど、度々バイラムによる攻撃や干渉を受けてもいる。
(※ 物語中盤でジェットガルーダが新戦力として加わってからは、その飛行形態であるバードガルーダが司令室上に鳥のように駐機している)
幻の基地ロボ
本作における戦隊側の本拠地として、年間を通して登場したスカイキャンプであるが、一方で前年までの流れを汲む、スカイキャンプとは別の基地ロボの登場も検討されていた形跡がある。
この基地ロボについては、検討用の画稿が一部のムック本に掲載されたこともあり、そこからはこの基地ロボがジェットマシンやバードガルーダを内部に格納し、ターボビルダー(『高速戦隊ターボレンジャー』)に近いメカニズムで基地形態からロボ形態に変形するものとして想定されていたことが窺える。
(※ 画像は検討用画稿を元に描かれたファンアート)
結果的には基地ロボ路線は踏襲されず、それに代わる新機軸として「3号ロボ」が打ち出されるに至ったが、この選択の背景には当時の25分枠という短い放映時間の中で、相当の尺を割かざるを得ないにも拘らず直接ドラマに関係しない、基地ロボや巨大母艦の出撃から発進までのシークエンスを入れるのは難しいという、制作側の判断が関係している。