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バードニックウェーブ

ばーどにっくうぇーぶ

バードニックウェーブとは、特撮テレビドラマ『鳥人戦隊ジェットマン』に登場するエネルギーの一つ。
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概要編集

本作に登場するエネルギーにして、ジェットマンの根幹を担う要素の一つ。

それまで未知の領域であった「太陽系第10番惑星」での有人調査の末、反物質の海にて発見した新元素「バードニウム」に由来するものであり、その後の研究によってこの元素に電子を高速でぶつけることによって発光結晶体が生成され、そこから特殊な波長を持つエネルギーが発せられることが判明した。このエネルギーこそがバードニックウェーブである。


バードニックウェーブには、それを浴びた生命体の細胞組織の本来の機能を損なうことなく、飛躍的にこれを活性化させる働きを持ち、人間であれば生身の状態でも常人を遥かに凌ぐパワーを発揮することが可能となる。

その一例として、第20話では突進するトラックを両手で塞き止めるという離れ業を見せており、このことからもバードニックウェーブによる人体強化の効果が相当なものであることが窺える。


バードニウム合金編集

バードニウムが、地球上の金属元素と結合することによって精製された超高硬度の特殊鋼。

このバードニウム合金の一種として、バードニウムとチタン、タングステン等が結合する形で精製された「バードナイト特殊鋼」があり、これがジェットマンの各種装備の装甲に多用されている。

またバードニウムの純粋金属は、ジェットマシンの動力源である対消滅エンジンの素材として活用されており、エンジン内の反物質が空気と接触する際に発生する対消滅エネルギーにも耐性を備えている。


バードニウムは金属元素だけでなく、地球上の有機成分とも融合してやはり超高硬度の重合体(ポリマー)を作り出す性質を有しており、ジェットマンが装着するバードニックスーツの素材には、その重合体の一種である「バードニウム・ポリマー」が採用されている。


スカイフォースによる研究編集

バードニウム、それにバードニックウェーブの調査・研究に当たった地球防衛軍「スカイフォース」は、この新たなエネルギーを活用して地球防衛のためのより強力な装備と、それを扱うべき精鋭の戦士たちを生み出す「J・プロジェクト」の立ち上げを決定。

小田切綾主導の元、スカイフォースの本部基地であるアース・シップにおいて前述のバードニウム合金の精製と、それを使用した装備の研究・開発が進められ、またこれと並行してスカイフォーサー(スカイフォースの地上隊員)の中から、バードニックウェーブによる人体強化を施すにふさわしい人材の選抜も行われた。

そしてこれらの取り組みの末に、バードニックスーツやバードブラスターブリンガーソードなどの各種装備が完成し、さらに天堂竜藍リエを始めとする5人のスカイフォーサー達が、これらの装備を駆使して戦う精鋭チーム「ジェットマン」に選抜され、バードニックウェーブによる人体強化実験を受ける運びとなったのである。


このJ・プロジェクト以外にも、バードニックウェーブによるスーパー・プラント(劣悪な状況下でも成育し豊かな実りをもたらす植物)の育成や、深宇宙探査のための人間の体力向上などの研究が行われており、これらの研究が実を結んだ暁には、人類のさらなる発展は約束されたといっても過言ではない・・・はずであった。


計画の破綻と再起動編集

結論から言えば、これらの計画が完遂されることはなかった。


前述の人体実験の最中、次元戦団バイラムの第三次元侵略が突如として開始され、彼らの攻撃によって計画の総拠点であったアース・シップが破壊されたことで、計画に携わっていた多数の人材やジェットマンに選抜されたスカイフォーサー達、それにバードニウム発光結晶体が喪われる結果となったのである。

幸いにして、ジェットマンのメンバー候補の一人であった竜、それにJ・プロジェクトの主導者であった小田切は生き延びており、さらにリエたちに照射されるはずであったバードニックウェーブも、発光結晶体消滅の間際に地上へと降り注いでいた。小田切はスカイキャンプを拠点に、バードニックウェーブを浴びたと思われる4人の民間人を探し出すことで、当初の構想とは異なるものの「ジェットマン」を組織するという道を選び、紆余曲折を経てこれを実現させてみせた。


以上の経緯から、バードニックウェーブの源である発光結晶体や、その元になったバードニウムは現存しておらず、ジェットマンが追加でバードニックウェーブを補充する術もなく、また使用する装備も地上において密かに製造されていたもののみに留まっている。

また、バードニックウェーブの効果も持続性については不安が残るものとなっており、作中でも隕石ベムの持つ反バードニウム鉱石の効果により、ジェットマンが変身能力を喪失するという事態に見舞われたこともある。その際にはネオジェットマンから、彼らの持つ「バードニック反応炉」が産み出した全エネルギーを与えられることで変身能力を回復しているが、前述の通りバードニウムが現存しない中で、この反応炉に備わっているであろうバードニウムの由来や、その開発経緯については疑問の残るところであるが、作中ではそれについて言及されることはなかった。

さらに、TVシリーズ終了後に発表された小説版『ジェットマン』では、バードニックウェーブの及ぼす人体強化の効果にも有効期限があることが明言されており、TVシリーズ最終回における結城凱の辿った顛末もまた、これに関連してのことではないのだろうかと見る向きも根強く残されている。


関連タグ編集

鳥人戦隊ジェットマン


スーパー戦隊の戦士達の力の源なエネルギー

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